親しいからこそ言いにくいことってありますよね。今回は、仲がよいからこそ悩む、ママ友との付き合い方について、「ママ友トラブルフォーラム ママ友110番」主催のなかさとさんにお話しを伺いました。
お話をうかがった人:なかさとさん
イラスト:やまぎしみゆき
事例1)わが子のことを根ほり葉ほり聞くママ友。自分の子と他人の子を比べてどうするの?
「ねえねえ、○○ちゃんはひらがな、どこまで覚えた?」「身長いくつになった?」などなど、顔を合わせるたびに質問攻めのママ友。育児トークのつもりなんでしょうけれど、なんだか子どもの出来不出来を比べられているみたいで、不快です。
親しいママ友だけに、質問に答えないわけにもいかず、いつもモヤモヤしています。こんなとき、どうしたらいいですか?
なかさとさんからのアドバイス
答えたくない質問は、こんな切りかえしで上手に乗り切って!
ママ友に対しての質問は「子育て中」という共通点から、子どもの話題が中心になりますね。その中で、なるべく避けて欲しい内容があります。それは「子どもの発育・学習に関する質問」です。
母親は、わが子の成長にはとても敏感です。周囲のお友だちの成長が気にならないわけはないのですが、「人は人、わが子はわが子」と日々奮闘しながら子育てをしています。そんな中、不躾に「どこまで、できるの?」などと質問をされて、気分よく答えるママは、そういないと思います。
答えたくない質問には、無理に答える必要はありませんよ。「ひらがなはパパ担当だから」「身長は、最近測ってないの」などと、のらりくらりかわしましょう。
また、子育てのヒントを得たくて質問をする場合、ちょっとしたコツがあります。
こちら側の状態を先に開示してしまう方法です。「うちの子、ひらがなに全く興味をもたなくて・・・まだ「さ行」までしか進んでないの。どんなふうに興味持たせて教えてる?」と、こんな感じです。
子育ては分からないことだらけです。
お互いが気持ちよく助け合えるような関係になれるといいですよね。
事例2)パート先に押し寄せてくるママ友にうんざり…
近所のファミリーレストランでパートをはじめたので、世間話がてらママ友グループに報告したら…。「えぇ! すごい! そうなのね! 今度応援に行くわ!」と盛り上がってしまいました。
「来ないで」と言えないまま、後日、本当にやってきたママ友たち。
子連れではしゃいでいて、うるさくて…正直言って迷惑! なんとか穏便に「来ないでほしい」と伝える方法はありますか?
なかさとさんからのアドバイス
あまり気にせず、そういう価値観のママと受け止め、割り切りましょう!
穏便に「来ないでほしい」と伝える方法は、残念ながらありません。
次にママ友グループが来店したときには、「お店じゅうに個人情報が丸聞こえだよ」「子どもの声に敏感なお客さんも多いから、ちょっと気を付けてね」と軽く言ってみましょう。それでも効果がない場合は、仕事ですからきちんと「お静かに」を伝えるしかありません。
ママ友が自分の職場で迷惑な行為をしている場合、特別な配慮は避けましょう。最初が肝心です。一度でも特別扱いをしてしまうと、「〇〇ちゃんママが働いているお店だし、許してくれるだろう」と思われてしまう可能性があります。
こんなことがあると、職場を教えることをためらってしまいますね。できる限り内緒にしておきたいけれど、接客業であればうまく隠し通せるか不安・・・「セール品をこっそり取り置きしておいて」「ちょっとオマケしてくれる?」などと、平気で言ってくるママ友もいたりしますから、仕事を探す際は苦手なママ友が多く出没しそうな場所は避けたほうが無難です。
働いている側のママ目線で考えると、職場にママ友が来店した場合、笑顔でアイコンタクトをもらえるだけで十分嬉しいものですよ。正しい応援の方法を身につけたいですね。
この記事の監修・執筆者
ママ友トラブルアドバイザー。自身の経験から、閉鎖的なママ友社会をうまく乗り切る方法を研究・伝授している。マンツーマンによる丁寧なフォローアップや、定期的に座談会などを行う。一児の母。
こそだてまっぷから
人気の記事がLINEに届く♪