子どものかわいい写真やおもしろい写真が撮れたとき、SNSに投稿してみんなに見てほしいと思うかたも多いのではないでしょうか? SNSは、家族や友人と気軽に近況報告ややりとりができる楽しいサービスですが、一歩間違えると子どもが危険にさらされる可能性もあります。
今回の記事では、子どもの写真をSNSなどに投稿する危険性と、投稿する際に注意すべき点についてご紹介します。SNSを活用しているかたは必見です。
文/マムズラボ
子どもの写真をSNSに投稿する危険性とは?
子どもの写真をSNSに投稿すると、どのような危険が考えられるのでしょうか。3つのポイントから解説していきます。
1. アップした写真は取り消せない
一度インターネット上にあげた写真は、スクリーンショットなどで保存される場合もあり、完全に取り消すことは非常に困難です。
インターネット上に書き込まれたコメントやアップされた画像など、一度拡散された情報が半永久的にインターネット上に残されることを意味する「デジタルタトゥー」という造語もあります。そのため、子どもの将来への影響をよく考えてから投稿することが大切です。
2. 犯罪に巻き込まれる可能性がある
写真から得られる情報を悪用されると、犯罪に巻き込まれる可能性があります。子どもの姿を投稿しているつもりでも、背景などから住所や通っている学校を特定されたり、レストランなどの場所をタグづけすることで、今いる場所を特定されたりする危険性があります。場所を特定されると、誘拐やストーカーなどの被害にあう可能性があるので注意が必要です。
また、写真自体を無断で転載されたり、児童ポルノなどに利用されたりする危険性があることも理解しておきましょう。
3. 肖像権やプライバシーの侵害になる可能性がある
親子であっても、子どもに了承を得ずに写真を投稿すると、成長してから訴えられるケースもあります。肖像権やプライバシーの侵害となる可能性があり、トラブルの原因ともなり得ます。子どもが小さいと判断能力が未熟なため、SNSに子どもの写真を投稿するか否かは保護者の判断にゆだねられますが、子どもの人権にも配慮する必要があります。裸に近い写真や子どもがあとから見て恥ずかしいと思うような写真などの投稿はやめましょう。
将来、子どもが見てもトラブルにならないよう注意しながらSNSを利用することが大切です。また、子どもの友だちがいっしょに写っている写真も無断で掲載しないように注意しましょう。
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子どもの写真をSNSに投稿する際に注意すること
子どもの写真をSNSに投稿すると、思わぬ危険性があることがおわかりいただけたでしょうか。トラブルにならないためにも、SNSに写真を投稿する際は注意が必要です。
続いては、子どもの写真をSNSに投稿する際に注意する点を4つご紹介します。
名前を書かない
第一に注意したいのは、投稿時に子どもの名前を書かないということです。珍しい名前の場合は、とくに特定されやすく危険です。本名はもちろん、名前にちなんだニックネームなども個人の特定につながる場合があるので、書かないようにしましょう。
また、服や鞄などに名前が入っている場合、写真に写りこんでいないかも確認することをオススメします。最近のカメラは性能もよくなっているため、たとえ小さく写りこんでいても、拡大すると名前が見えてしまう可能性があります。名前やニックネームは重要な個人情報なので、大切に扱いましょう。
場所を特定できないようにする
投稿する写真や文章から、住居や今いる場所が特定できないようにすることも重要です。1枚の写真の背景などから場所を特定できるので、写りこみには十分注意してください。とくによく行く公園や家の近所の背景などを写すことは、子どもの日常の居場所を自ら教えているようなものです。ストーカーや誘拐などの被害にあわないように、しっかりと確認してから投稿するようにしましょう。
また、自分のいる場所をリアルタイムでタグづけなどして投稿するのも危険ですので、時差投稿するなどの工夫が必要です。
写真を撮る際はGPS機能をオフにする
GPS機能がオンになったまま写真を撮ると、写真のデータに位置情報が記載されてしまいます。そのため、SNSに投稿する可能性がある写真は、必ずGPS機能がオフになっているかを確認してから撮りましょう。自分では気づかない間に位置情報が設定されていたために居場所が特定された、ということがないように注意が必要です。
なお、写真を撮ったあとでも、PCソフトやスマートフォンアプリを活用して位置情報を削除できます。
アカウントを限定公開にするのもオススメ
SNSの設定を全体公開にせず、フォロワーのみや親しい人のみが閲覧できるように設定しておくのもオススメの方法です。信頼できる人のみが見ているのであれば、安心して投稿できます。
また、写真共有のアプリもあるので、家族や親しい友人の間で活用してみてもよいかもしれません。
子どもの写真をSNSに投稿する際は十分配慮しよう
子育てをしていると、SNSに子どもの写真を投稿したり、SNSを通して友だちや家族と連絡を取ったりすることが息抜きになっている保護者もいるかもしれません。しかし、SNSを通してトラブルになったり、子どもが危険にさらされたりすることもあります。
SNSはだれが見ているかわからない、という危機感を常に持つことが重要です。子どもの写真をSNSに投稿する際は、細心の注意を払い、楽しく活用してくださいね。
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