【子どもへの接し方が分からない】絵本タイムで変わる“親子の関係”

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絵本の読み聞かせは、子どもにとって良いことばかりだそうです。あまり関係がうまくいっていなかったお父さんと娘さんが「絵本タイム」を作ったらどう変わったのでしょう?
教育評論家の親野智可等先生にお話を伺いました。

目次

つい小言を言ってしまうお父さん

小学1年生のはるみさんのお父さんは会社員です。
ずっと経理の仕事でしたが、半年前の人事異動で急に営業担当になりました。

それで、以前より忙しくなり家に帰ってくるのも遅くなりました。
おまけに慣れない仕事でストレスが溜まるようになりました。
特に営業成績が上がらないときはイライラして、家族に小言を言うことが増えました。

はるみさんとおしゃべりしたり遊んだりする時間も減りました。
せっかく家にいてはるみさんと顔を合わせるときも、遊ぶどころか、「片づけができていない」とか「ちゃんと勉強はしなきゃダメだ」などの小言が増えてしまいました。

どうやらお父さんは、はるみさんとの触れ合い方を忘れてしまったようです。
お父さんははるみさんと触れ合いたい気持ちはあるのですが、それが小言という形になってしまっているのです。

お父さんの絵本タイムを設定

そんなお父さんとはるみさんの様子を見てお母さんは心配になりました。
どうしたらいいかなと、しばらく考えたらいい方法が思い浮かびました。
その方法とはお父さんに絵本の読み聞かせを頼むというものでした。

そして、毎日寝る前にお父さんによる絵本タイムをとることに決めました。
それに加えて、お父さんが早く帰ってきて時間があるときにも絵本タイムです。

お父さんの読み方は、声色を使ったり身振り手振りで表現したりなど、臨場感たっぷりです。
お母さんの読み方とはかなり違うので、はるみさんは同じ絵本でも別の絵本のように感じて面白いそうです。
(※子どもによってはこういう読み方を嫌がる子もいます)

小言を言わなくなったお父さん

今では、決まった時刻になるとはるみさんが絵本を持って、お父さんの膝の上に無理矢理のってくるようになりました。

お父さんもつまらないことで小言を言うことがなくなりました。
いつも楽しい触れ合いをしていると、つまらない小言など言えなくなるのです。

日曜日にはお父さんと一緒に図書館に絵本を借りに行くようになりました。
一度に三十冊くらい借りてくるそうです。
けっこう重くて大変ですが、それをお父さんと一緒に運ぶのがまたうれしいのです。

絵本の読み聞かせは一石十鳥

はるみさんは、毎日絵本の世界に浸りながら、お父さんの愛情をたっぷり実感しています。
お父さんのことが大好きですし、心が満たされ幸せな気持ちでいっぱいです。
こういうことが子どもの心を安定させ、自己肯定感と他者信頼感を育てます。

絵本の世界に浸ることで本が好きになりますし、感性も豊かになります。
語彙も増えますし、想像力も育ちます。
読解力も表現力も育ちます。

一石二鳥どころか一石十鳥です。

絵本の読み聞かせは本当にいいです。
いろいろ忙しい毎日だとは思いますが、万難を排して実行する価値があると信じています。

特に、子どもとどう触れ合っていいかわからない人や、子どもと一緒にいるとつい小言を言って叱ってしまう人は、絶対やった方がいいです。

この記事の監修・執筆者

教育評論家 親野 智可等

長年の教師経験をもとに、子育て、親子関係、しつけ、勉強法、家庭教育について具体的に提案。著書多数。人気マンガ「ドラゴン桜」の指南役としても著名。X、Instagram、YouTube、Blog、メルマガなどで発信中。オンライン講演をはじめとして、全国各地の小・中・高等学校、幼稚園・保育園のPTA、市町村の教育講演会、先生や保育士の研修会でも大人気となっている。

音声配信サービスVoicyの配信番組「コソダテ・ラジオ」の2022年12月の金曜マンスリーゲストとして出演。「家庭での学習習慣」について熱いトークを配信しています。

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