小学生の夏休みの宿題のひとつとして出されることが多い自由研究。子ども一人ひとりが興味関心を持ったことに取り組む課題として位置づけられています。
今回は、低学年の子どもが取り組みやすいオススメのアイデアや、先輩たちの自由研究の例をInstagramの投稿からご紹介します。夏休みも後半に入りましたが、今からでも始められるテーマもありますので、ぜひ参考にしてくださいね。
文/マムズラボ
夏休みの自由研究のテーマを決めるコツ3つ
小学校低学年の子ども向けの自由研究の選び方には、3つのコツがあります。
コツ1.楽しんでできること
まずは、子どもが好きなことや、興味関心を持っている対象を中心にして、関連したテーマを見つけましょう。好きなことを通してやる気や知的欲求を高めることができ、楽しみながら自由研究を行うことができるはずです。
コツ2.少しずつできるもの
自由研究は、自分のペースで取り組むことができます。低学年では長時間集中して取り組むことは難しいこともあるので、毎日少しずつ進められるものがオススメです。子どもから見て完成までの見通しが立つように、あらかじめ進め方を確認しておくとよいですね。
コツ3.身近なテーマや道具を使うもの
身近な題材をテーマにしたり、普段の生活でよく目にする道具や材料を使うものも、低学年の自由研究に向いています。身近なものでも研究の題材になることや、知っているようで知らなかった気づきを得られることを子どもに伝えながら、取り組んでみてください。
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先輩保護者が実際に子どもと取り組んだ自由研究5選
先輩保護者の皆さんは、子どもといっしょにどんな自由研究に取り組んでいるのでしょうか? Instagramの投稿から、夏休み後半に始めても1日で完了できるものを中心にご紹介します。
なかには、夏休み前から準備してじっくり取り組める例もあります。来年の自由研究の参考にしてみてくださいね。
【1日でできる】炎色反応を調べる実験
「popotan」さんのInstagramより(@popono._.so._.ra)
炎色反応は、金属元素に炎をあてて熱することで、特定の色の炎になる現象を指し、花火などで見ることができます。Popotanさんのおうちでは、息子さんの自由研究に、炎色反応を調べる実験をしたそうです。
あらかじめ本を借りたりネットで情報を探し、実験自体は1日で行ったそう。炎色反応の実験は、アルミカップ、塩化ナトリウム(食卓塩)、カリウムの入った焼ミョウバン(硫酸アルミニウムカリウムを乾燥させたもの)、消毒用アルコールまたは無水エタノールなど、家庭にあるものを使って行えるそうです。
なおご紹介した実験を行ったのは5年生ですが、大人の付き添いと指導があれば低学年でも行うことができます。ただし薬品や火を扱うので、材料の取り扱いややけどには十分注意し、実験中は必ず大人が付き添うようにしてくださいね。
【1日でできる】たまごの殻でモザイクアート
「yukiko.matsuda」さんのInstagramより(@iwagon27)
娘さんの自由研究に、色を付けた卵の殻を使ったモザイクアートを行ったyukiko.matsudaさん。下絵を描いた色紙に砕いた殻をボンドで貼り付けて、ひまわりとスイカのモチーフを描いたそうです。
明るさや濃度が異なる色を卵の殻に塗ると、自然なグラデーションを作ることができます。殻は壊れやすいので、ピンセットを使うと貼り付けやすいですね。
ご紹介した投稿の娘さんは4年生ですが、たまごの殻のモザイクアートは低学年でもやりやすい題材なので、ぜひ挑戦してみてくださいね。
【1日でできる】宝石みたいな石けん作り
「momo」さんのInstagramより(@soleil_momo)
手づくり石けんも、自由研究にオススメの題材のひとつ。身近なものを自分で作る楽しさや、見た目のきれいさから、子どもも喜んで挑戦してくれそうです。
石けん作りは1日で完成させられるので、興味のある方は、子どもと参加できるタイプの講座に参加したり、市販のキットを手に入れて挑戦してみてくださいね。
【夏休み前から計画】身近な食品を自分で作る! 梅干し作り
「細田 大」さんのInstagramより(@daihosoda)
梅干し作りをテーマにした、細田さんのお子さんの自由研究です。梅の仕分け、塩漬けなどの仕込みや作業をすべて、お子さんたち自身で手分けしながら進めたそう。いちから作り上げた梅干しを家族で食べることも含めて、かけがえのない思い出になったことでしょう。
梅干し作りに必要な、完熟した生の梅は毎年6月中旬~7月上旬頃にしか手に入らないので注意しましょう。また、梅干し作りに適した時期は7月下旬~8月上旬頃がベストだそう。夏休み開始前に計画しておくとよさそうですね。
【夏休み前から計画】2か月半かけて観察! トマト生育の自由研究
「にしざわ たかひと」さんのInstagramより(@takahito_nishizawa )
ミニトマトをテーマにした育て方の自由研究です。にしざわさんのおうちでは、水だけのパターン、水+有機肥料のパターン、水+有機肥料+促進剤のパターンでそれぞれ育て、育て方の違いで生育がどれだけ変化するのかを、2か月半ほどかけて調べたそうです。
日々変化する苗や実の様子を目で確認することができるほか、記録をつけることで観察習慣を身につけることもできそうです。子どもの食育を兼ねた研究課題にぴったりの題材ですね。
種まきから行うのは栽培が難しいこともあるので、5月上旬ごろにホームセンターや園芸店などで苗を購入し育て、準備するのがオススメです。7月以降の夏休み期間に、トマトを収穫することができます。
夏休み後半からでもOK! 1日からできる自由研究3選
子どもが低学年のうちは自由研究をひとりでやりきることは難しく保護者のサポートが欠かせません。けれど、自由研究に割く時間がなかなかとれない保護者も多いことでしょう。ここでは、夏休み後半からでも取り組めて、1日で完成できるテーマをご紹介します。
【1~2年生向け】太陽光とペットボトルで温水器作りに挑戦
太陽光とペットボトルを活用した自由研究です(※1)。白・赤・青・黄・黒などの絵の具を塗ったペットボトルを用意し、すべてに同じ量の水を入れ、水温を測ったあと太陽の光にあてます。2時間ほど経過したのち、どのペットボトルの水温が最も上がっているかを測定し、まとめます。
ペットボトルや中の水が熱くなっている可能性があるため、水温の測定は保護者が付き添うようにしてくださいね。また、水温が上がるようによく晴れた日の午前中から行うようにしてください。
研究結果からの発展として、水温をさらに上げる方法を考えるのもオススメです。太陽の光のエネルギーが熱エネルギーに変わることを体感できるので、再生可能エネルギーについて考えるきっかけにもなるかもしれません。SDGsの観点も含め結果をまとめられるとよいですね。
詳しくはこちら
太陽光でお湯ができる「ペットボトル温水器」をつくろう
【1~2年生向け】いろいろなものの長さをはかろう
ものさしや巻尺など身近な道具を使い、いろいろなものの長さを計ってまとめる自由研究です(※1)。
道具の形や素材の違いで測りやすさが変化することや、測る場所に応じて道具を使い分ける必要があることなど、子ども自身が新たな視点を得ることができそうです。
詳しくはこちら
いろいろなものの長さをはかろう
【1~2年生向け】冷蔵庫を開けずに中身がわかる! マグネット作り
冷蔵庫を開けなくても中身がわかるよう、ドアに貼る食材のイラストマグネットを作る工作です(※1)。
100円ショップなどで手に入るマグネットシートを用意し、牛乳や豆腐、肉、魚などの絵や文字を油性マーカーで書きます。食材を書いたらはさみでちょうどよい大きさに切って完成です。食材があることやないことを示す「ある」「ない」のマグネットもいっしょに作っておきましょう。
使うときは、冷蔵庫のドアやホワイトボードにマグネットを貼り、「ある」ものと「ない」ものに分けましょう。仕分け終わったら写真に撮り、自由研究を提出するときに添えてもよいかもしれません。
詳しくはこちら
冷蔵庫の中身 早わかりマグネット
身近なテーマや道具を生かして、自由研究を充実させよう!
小学校低学年の自由研究では、子どもが興味関心を持っているテーマや対象を見つけておくとスムーズに進めることができます。取り組むときにはやり方を含めてアドバイスをしたり、子どもに寄り添いながら、楽しく研究してみてくださいね。
【引用】
学研キッズネット 自由研究プロジェクト https://kids.gakken.co.jp/jiyuu/
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