「仲よくなれそう!」と思っていたのに、怪しいねずみ講やマルチ商法に勧誘されたり、欲しくもない物を買わされたり。相手はわたしのことをどう思っているのかしらと想像すると、本当にがっかりですよね。でも、こんなときこそ流されず、しっかり自分の考え方をもつことが大切です。本心がわからないママ友との付き合い方について、「ママ友トラブルフォーラム ママ友110番」主催のなかさとさんにお話を伺いました。
イラスト:やまぎしみゆき
事例1)ママ友のランチ会を装って、じつはねずみ講の勧誘だった!
気の合うママ友とランチに行ったら、「体にいいオーガニックのお弁当をいっしょに作らない?」「添加物について考えるサークルに入っているんだけど、今度いっしょに行かない?」と誘われました。
ちょっと興味があったので、別の日に行ってみたら、いわゆるねずみ講の会員勧誘でした。いいママ友になれそうだったのに、がっかり。
角が立たないように距離をおきたいのですが、どうしたらいいですか?
なかさとさんからのアドバイス
「あまり興味がもてない」とシンプルに伝えて
ママ友からのお誘いが、じつはねずみ講の勧誘だったというのはショックでしたね。「押したら、うまく会員にできそうだ」と思われていたら、今後もお誘いが続いてしまうでしょうから、早めに手を打ちたいところです。
「夫が反対しているから」「お金に余裕がないから」「今、ちょっと忙しくて・・・」どれも断り文句としてはありそうですが、あまりおすすめできません。「ママのお小遣いの範囲内で」「いつでもご自宅へ説明に行くよ」などと返されてしまえば、そこから更に先の展開を考えなくてはならないからです。
このような場合は、シンプルに「あまり興味がもてなかった」「なかなか共感できなかった」と言ってしまったほうがいいと思います。その際「(他の人たちには良い物なのかもしれないけれど)私には合わなかった」という伝え方をすると、お相手ママの立場を損なうことなくNOを伝えることができます。それでもなお、しつこく勧めてくるようなことがあれば、今度こそ物理的に距離を置くことを検討したほうがいいかもしれません。
事例2)勝手に買い物をしてきて、料金を請求してくるママ友
「うちの○○とおそろいなの! かわいいでしょう?」と、子ども用の食器など、こまごまとしたものを勝手に買ってきてしまうママ友。回数が重なって、欲しくもないのにお金を払う形になってしまいました。金額にして8000円!
かなり痛い出費なのですが、悪気がないようにも見え…。でも、なにか魂胆があるの? と勘ぐってしまいます。買ってくる食器のデザインもイマイチなので、使っていません。
いつ、なにを買ってくるんだろうと思うと憂鬱。どうしたらよいですか?
なかさとさんからのアドバイス
こちらの主張は、さりげなく、しっかりと伝えて
理由はどうあれ、今の状態をズルズル続けるのは避けたいですね。頼んでもいない買い物ですから、極端にいえばお金を払う必要はないわけですが、なかなかそうもいかないところです。
お金のことはもとより、それ以上に気になるのは「事前に伺いや断りがなく、有無も言えぬまま押し付けられている」ことです。お相手ママは、こちらが迷惑だと感じているなんて、考えていないのでは? このままいくと、他のことでも「良かれと思って」と、いろいろ先回りされてしまう可能性があります。
そのため「お金がない」というように金銭的な理由で断る方法は、簡単なのですが根本的な解決にはならないかもしれません。「いつもありがとう。でも我が家は何でも家族で計画を立てながら進めているので、今後は良さそうな物を見つけたら、情報を教えていただくだけで十分だよ。おそろいの物は、せっかくだしいっしょに見に行こうね」とさりげなく、でもしっかり主張したほうが効果的です。
この記事の監修・執筆者
ママ友トラブルアドバイザー。自身の経験から、閉鎖的なママ友社会をうまく乗り切る方法を研究・伝授している。マンツーマンによる丁寧なフォローアップや、定期的に座談会などを行う。一児の母。
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