【いくつ知ってる?】春の花と子どもの名前に使われる人気の花9選

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【いくつ知ってる?】春の花と子どもの名前に使われる人気の花9選

それぞれの季節で花を咲かせたり姿を変えたりする植物は、子どもの知育にもぴったり。お出かけが気持ちいい春は、花をさがしてお散歩するのにちょうどよい季節ですね。なかには、目にする機会が多くても、名前やよく知らない花もあるのではないでしょうか。

そこで今回は、春に公園や歩道などでよく見かける身近な花と、子どもの名前にも使われやすい代表的な花をご紹介します。

文/マムズラボ

目次

春によく見かける花6選

春によく見かける花

春は、寒い冬を越して多くの花が咲き始める季節です。よく見かける野の花の名前やその由来、特徴について親子で会話ができると楽しいですよね。

ここでは、公園や道端でもよく見かける花を6つご紹介します。

オオイヌノフグリ

オオイヌノフグリ

春の公園などでよく見かける、背の低い小さな青い花です。小さな青い瞳がのぞいているように見えるため「星の瞳」という別名もあります。

かわいい花ですが、実は名前にある「ふぐり」とは「陰嚢(いんのう)」という意味です。実が2つ並ぶ様子が「犬のふぐり」に似ているところからきており、子どもたちが驚きそうな豆知識です。

もともと日本にあった「イヌノフグリ」という植物よりも大きいため、「オオイヌノフグリ」と名づけられています。

ネジバナ

ネジバナ

細長い茎に、らせん状に咲くピンクの花です。そのねじれるように咲く様子から「ネジバナ」と名づけられています。

一つひとつの花は5mm弱と非常に小さいですが、鮮やかなピンクと独特の咲き方で、芝生などの中でもひときわ目立ちます。茎も高さ15〜40cmほどと背が高いため、目をひく植物ですね。

コメツブツメクサ

コメツブツメクサ

公園や道端など、さまざまな場所で見られる植物です。小さな黄色の花がシロツメクサのような丸い形をしており、その小ささから「米粒」の名がつきました。

初春のまだほかの花があまり見られない時期にも咲き始めるため、春の訪れを知らせてくれるかわいい花です。

マメ科の植物のためアブラムシがつきやすく、アブラムシをエサとするテントウムシがついていることも多いコメツブツメクサ。昆虫観察もいっしょにできる花としてさがしてみるのもよいですね。

カラスノエンドウ

カラスノエンドウ

公園や庭、空き地などでよく見られる野草のひとつです。10mmほどの小さな濃いピンクの花が特徴で、巻きひげを伸ばして周囲のものに絡みつきながら成長していきます。花が咲いたあとに小さなえんどう豆になる種子も特徴的で、おままごとなどで使った経験のあるかたもいらっしゃるのではないでしょうか。

このえんどう豆が熟すと真っ黒になり、カラスが連想されることから「カラスノエンドウ」という名前がつけられました。なお、若さやはゆでたり揚げたりすると食用として使うこともできます。ただし、毒性もあるので食用にする場合はしっかり加熱するようにしましょう。

ホトケノザ

ホトケノザ

ピンクの小さな花の下にある葉が、仏様の台座に見えることから「ホトケノザ」の名前がつけられました。そのため葉が特徴的だと思われがちですが、よく見ると花も変わった形をしています。

春の七草のひとつとして名が挙げられますが、食用の「ホトケノザ」は別名「コオニタビラコ」といい、雑草としてさまざまな場所で見られるこちらの「ホトケノザ」とは同名の別植物です。食用には向かないので、誤って食べてしまわないよう注意してください。ただ、花を引き抜き、根本を吸うと甘い蜜を味わうことができます。子どもといっしょに試してみるのも貴重な体験になるかもしれません。

花びらが分かれておらず鳥のクチバシのようになっており、蝶や蜂が蜜を吸おうと花びらにとまると、その重みで花が開くしくみです。小学生ごろの子どもには、無駄に花粉を飛ばさないための自然の工夫として説明すると、より興味が深まるかもしれません。

ハルジオン

ハルジオン

非常に繁殖力が高く、さまざまなところで見られる植物です。環境省指定の要注意外来生物(※1)にもなっており、荒れた庭などどのような環境でも育ち、抜いてもすぐ生えることから「貧乏草」という別名をつけられるほどの生命力を持っています。

雑草扱いされることも多い植物ですが、細長く伸びた茎に咲く、白や淡いピンクの花がかわいらしいですよね。実は真ん中の黄色い部分も筒状花という花びらで、一般的な花びらの位置にある白やピンクの細長い部分を舌状花といいます。秋に咲く「紫苑(シオン)」に似ていて春に咲くため、「ハルジオン」と名づけられています。

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子どもの名前にも使われやすい春の花3選

子どもの名前にも使われやすい春の花

あたたかな春に咲く美しい花のなかには、子どもの名前に使われるものも多くあります。春生まれの子どもはもちろん、「この花のような人になってほしい」という願いから名づけられることもありますよね。

ここからは、子どもの名前によく使われる代表的な春の花と、その花言葉をご紹介します。

桜

日本の春の花として最も代表的な桜は、子どもの名前にも人気です。

入園・入学など新たな門出をイメージさせて、見る人みんなをなごませたり元気にしたりする、印象深い花ですね。満開の白やピンクの桜の美しさはいわずもがなで、あっという間に散ってしまうはかなさもあいまって、日本人の心をつかむのかもしれません。

「さくらんぼ」が実ることを楽しみにする子どももいますが、食べられる実をつけるのはセイヨウミザクラという一部の桜のみです。もし近くにあれば、6月ごろに実をつけるので観察してみてくださいね。

花言葉は「美しい人」「純潔」「精神美」「優美な女性」です。つつましい美しさを感じる名前にぴったりですね。

桃

花弁が多く、桜よりもふんわりした形の鮮やかなピンクの花を咲かせます。ひな祭りが「桃の節句」と呼ばれることから、なじみ深い花としてご存じのかたも多いでしょう。

一般的に、桜より少し早いころに花を咲かせ、夏にはみずみずしい甘い果実を実らせるため、花木としても果樹としても愛されています。多くの実をつけることから生命力の高さの象徴でもあるとされており、中国などでは縁起物として取り扱われています。

花言葉は、「チャーミング」「気立てのよさ」「私はあなたのとりこ」「天下無敵」です。柔らかい響きとかわいらしさが、名前としても人気です。

杏

春に咲く比較的小さなピンク色の花と、初夏に実る鮮やかなオレンジ色の実が特徴的です。英語でアプリコットといい、ジャムなどでよく使われています。また、杏の種は「杏仁(きょうにん)」という漢方薬としても有名であるため、「人助け」のイメージもあります。

花言葉は「乙女のはにかみ」で、非常にかわいらしく純粋なイメージのある花です。「アン」「キョウ」という音の珍しさや、海外の人でも発音しやすいことも、好んで名前に使われる理由のひとつとなっています。

春の花の名前を調べて、お出かけを楽しもう

春の花の名前を調べて、お出かけを楽しもう

身近にたくさん咲く春の花ですが、意外に大人でも名前や特徴を知らないものが多くあることがわかります。人の名前としてよく見る花もなじみ深いものですが、あらためて調べてみるとさまざまな名前の意味や花言葉がありおもしろいですね。

子どもの年齢に合わせて、興味がわきそうなお話を伝えるのもきっと楽しいことでしょう。子どもとのお出かけの際には、ぜひ多くの花に触れて、子どもといっしょに知識や興味を深めてみませんか。

【引用】
(※1)環境省「要注意外来生物リストについて」
https://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/iaslist/gairailist/bylist2/ref05.pdf

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