【子育て世帯への給付金】異次元の少子化対策でより充実する6つの制度とは? 

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2023年1月に政府が少子化対策として、「異次元の少子化対策」を示しました。その中でも、子育て世帯がとくに気になるのは給付金についてではないでしょうか。何かとお金がかかる子育てで、給付金があるのは非常に助かります。その給付金が「異次元の少子化対策」で、より充実することを知っていますか? 

本記事では、子育て中に役立つ給付金と、働く保護者に役立つ制度をご紹介します。

※本記事は2023年12月時点の情報を元に作成しています。

文/マムズラボ

目次

異次元の少子化対策とは?

異次元の少子化対策といっても、実際にどのようなことをするのか気になりますよね。大枠としては、社会全体を子育てしやすい環境に整備することで、子育て中の世帯や将来子育てをする若者が暮らしやすいようにするための対策のことです。 

まずは、対策や理念、期待できる効果を具体的にご紹介します。 

少子化と人口減少に対する対策

現在進む少子化と人口減少は、2030年からさらに急速に進行すると予想されています。子育てしやすい環境をつくり直すことで、少子化と人口減少が緩和されるとした政策です。2023年から徐々に対策を実行しており、ここから5年程かけて拡充される予定です。

3つの理念がある

異次元の少子化対策では、以下の3つの理念を挙げています。 

1.若い世帯の所得を増やす
2.社会全体の構造・意識を変える
3.すべての子育て世帯を切れ目なく支援する 

子育て中の世帯だけでなく、これから子育てをする若い世帯に向けて対策をしようとしているのがわかります。国からの支援がさらに手厚くなることで、「将来的に子どもが欲しい」という世帯の不安が軽減するとよいですね。 

3つの効果が期待できる

異次元の少子化対策によって、以下の3つの効果が期待できます。 

1.子育てしやすい環境を整備することで、子育て世帯が安心して子育てできる
2.子育てと仕事の両立ができる
3.保護者だけで子育てするのではなく、支援者の協力を受けながら子育てができる

社会全体で子育てをしようと考えられていることもわかります。妊娠・出産後から子どもが自立するまで国からの援助があると、保護者も安心です。3つの理念を掲げて対策をすることで、さらに社会全体で子育てをする環境が整うとよいですね。

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異次元の少子化対策で変わる給付金の内容

出産時や子育て中では、節目ごとにお金に関する不安がでてきますよね。異次元の少子化対策によって、その不安が軽減されるかもしれません。 

ここでは、出産後から活用できる子育て中の給付金や制度をご紹介します。政策によって、すでに実行されているものから5年程かけて見直していくものもあるため、適宜確認することが大切です。 

①出産費用の保険適応

2023年4月から、出産育児一時金が42万円から50万円に引き上げられました。現在の出産にかかる平均費用は約47万円のため、50万円まで引き上げられるだけでも助かります。ここから2026年度を目途に、出産費用を保険適用にすることが検討されています。

今まで、出産育児一時金の額を超える出産費用は自己負担でしたが、保険適用になると年齢や所得に合わせた限度額の支払いとなることが予想されます。産後に大きなお金の動きがあると不安が生じますが、上限の金額がわかれば安心ですね。

②産後パパ育休手当の引き上げ

産後パパ育休手当が引き上げられることも検討されています。これは、少子化対策の一環として政府が実施するもので、パパが産後8週間以内に、4週間分の育休が取得できる制度です。この制度を取得した場合、その期間の給与の80%(手取りにすると100%相当)が支給されるようになります。現行では、産後パパ育休手当は給与の67%(手取りの80%相当)が支給されるだけでしたので、実質約20%もの増額です。 

この制度の目的は、パパが産後のママや赤ちゃんのケアに積極的に参加することで、家族の絆を深めるとともに、ママの育児ストレスや産後うつの予防にもつながると考えられています。 

③児童手当の拡充

現在は、「中学生まで」が児童手当の支給対象ですが、2024年12月から「高校生まで」に引き上げられる予定です。また、所得制限も撤廃し、高校生までの子どもを養育している全世帯が対象となります。今後「大学費用がかかる」と不安な保護者は、大学費用の足しにできるとよいですね。 

④【会社員】時短勤務の給付制度

時短勤務を希望するかたに、時短勤務給付が2025年から実施予定になっています。2歳未満の子どもがいる保護者が一定時間以上の時短勤務をすると、給付金によって手取り額が変わることなく給料が支払われます。

子育てには何かと出費が付き物ですが、時短勤務をしても手取り額が変わらないというのは、子育て世帯には助かる制度だといえるでしょう。 

⑤【自営業】育児期間の国民年金保険料免除措置

現在は、ママが出産予定日の前月から4か月間国民年金保険料免除措置があります。今後はパパも対象となり、子どもが1歳になるまで延長可能な案を提案中で、2026年度までに実施する予定となっています。

自営業の場合、保険料や税金など全額負担で国に納めているため、免除措置期間が延長されると助かります。 

⑥【パート】雇用保険の適用拡大

現在、週20時間未満労働のパートには雇用保険が適用されませんが、2028年度までに雇用保険の適用が拡大され、失業給付や育児休業給付などが受給できるようになる予定ですパートでも正社員と同じように雇用保険が適用されることで、保障が手厚くなると安心につながるでしょう。 

異次元の少子化対策で変わる給付金の内容を確認しよう!

異次元の少子化対策は、子育て中の世帯やこれから子育てをする世帯に向けた対策です。子育てをしていると、お金の不安がでてくることもめずらしくありません。国からの支援を活用することで、充実した子育てができるようになるといいですね。 

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