5分でわかる〝児童手当〟~「何歳まで?」「所得制限って?」よくある疑問にお答えします!

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子どもが生まれるともらえるお金のひとつ〝児童手当〟。「なんとなく支給を受けているけれど、実は制度のことをよく知らない」という方も多いのではないでしょうか。ここでは児童手当制度の概要を解説するとともに、「何歳までもらえるの?」「所得制限はあるの?」といったよくある疑問にもお答えします。ほかのママやパパたちの児童手当の使い道もご紹介!

目次

児童手当ってどんなもの?

支給されるのは何歳まで?

児童手当の支給は、0歳から中学校卒業(15歳を迎えて最初の3月31日)までの子どもを持つ保護者が対象となります。

支給額は?

※「第3子以降」とは、高校卒業(18歳を迎えて最初の3月31日)までの子どものうち、3番目以降を指す

所得制限はある?

はい、児童手当には所得制限があります。
所得制限となる場合でも、年齢に関係なく子ども1人あたり月額5,000円が支給されます(特例給付)
所得制限となるのは、年間所得が下の表より多い場合です。

※収入額は、所得額に給与所得控除額等相当分を加算した額(実際の適用は所得額で行い、収入額は用いない)。

所得限度額は扶養親族の人数によって変わります。たとえば、専業主婦+子ども2人の場合、扶養親族は3人です。

支給されるタイミングは、いつ?

2月・6月・10月が支給月です。
前までの4ヶ月分がまとめて支給されます。

児童手当は何のためにあるの?

児童手当の目的は、「父母その他の保護者が子育てについての第一義的責任を有するという基本的認識の下に、児童を養育している者に児童手当を支給することにより、家庭等における生活の安定に寄与するとともに、次代の社会を担う児童の健やかな成長に資すること」が目的とされています。

少し難しく書かれていますが、簡単に言うと「子どもを育てる責任があるのは保護者であり、保護者に児童手当を支給することで生活を安定させ、子どもたちが健やかに成長するのを支援する」ための制度ということになるでしょうか。

児童手当をもらうために、やらなくてはいけないこと

子どもが生まれたら……認定請求書の提出

子どもが生まれた翌日から15日以内に、住んでいる地域の市区町村に申請します(公務員は勤務先に提出)。
出生届の提出と同時に、児童手当も申請するのがスムーズです。申請の際に必要な添付資料(保険証の写しなど)は、事前に住んでいる市区町村のホームページなどでチェックしておきましょう。出産前後は慌ただしくなるので、事前に準備しておくと余裕を持って対応できます。
里帰り出産の場合も、里帰り先でなく住んでいる地域の市区町村に申請するので、ご注意を!
申請が遅れたり、月をまたいでしまうと、その分もらえなくなってしまいます(くわしくは 【申請が遅れた】 の項目をご覧ください)。

毎年6月……現況届の提出

毎年6月に、現況届の提出が必要です。提出しないと、6月分以降の手当は支給されません。現況届提出時には、健康保険被保険者証の写しなど、必要に応じて添付する資料があります。

引っ越ししたら……市区町村に届出を

引っ越しした翌日から15日以内に、新しく住む地域の市区町村に届出が必要です。

児童手当についてのアンケートから

「りんごちゃんのおけいこラボ」編集部では、子どもを持つ(または、これから持つ予定がある)262人を対象に、児童手当に関するアンケートを行いました。
ここからは、アンケート結果をもとに、児童手当にまつわる体験談や児童手当の使い道などについてみていきましょう。
(※児童手当に関する調査: モニプラファンブログ「学研の幼児ワーク」編集部調べ 2018年11月実施/262名回答)

まずはアンケート結果をサクッとご紹介します。

アンケート回答結果

Q.児童手当を受けていますか?または、知っていますか?

受けている 244人
知っているが、受けていない 8人
知らなかった 10人

「知っているが、受けていない」と回答した理由には、「所得制限で支給されなかったから」「まだ出産していないから」などがありました。

※所得制限がかかる場合でも、平成24年4月から特例給付として1人あたり月額5,000円が支給されています。中学生以下の子どもがいて「所得制限があるから……」と手続きしていない人は、もらい損ねているかも!? 自治体にご確認を。

Q.児童手当について、どこで知りましたか?(複数回答)

Q.児童手当の用途は?(複数回答)

「その他」の内容として、「急な出費に」「誕生日の記念写真代や、遊びに行くための娯楽費」「学資保険」「株式投資」「子ども用品で大きな出費があるとき」などの回答がありました。

体験談から見る「こんなとき、どうする?」

アンケートに寄せられた児童手当にまつわる体験談の中から、ありがちな失敗やよくある疑問などをピックアップしてみました。

申請が遅れた

◎児童手当のことを知らず申請が遅れて、そのぶん支給されるのが遅くなってしまった。
→児童手当は、申請した翌月分からが支給対象となります。月をまたいでしまうと、1ヶ月分の手当をもらい損ねることになるのでご注意を!
ただし出産日が月末に近かった場合、出産の翌日から15日以内に申請すれば申請月分から支給される「15日特例」があります。

振込先を妻や子ども名義の口座にしたい

◎子ども名義の通帳を振込先に指定できず、ビックリ。
児童手当は、父母のうち「所得が高いほう」に支給されます。所得が低いほうの保護者や子ども名義の口座に振り込むことはできません。親権者が変わる場合は早めに手続きをしましょう。ちなみに、父母が離婚協議中で別居している場合などは、子どもと同居しているほうに優先的に支給されます(くわしくは 【離婚したときは手続きが必要?】の項目をご覧ください)。

生まれ月によってもらえる額が違う?

◎同じ年に子どもが生まれても、人によって総支給額が違うって本当?
→児童手当が支給されるのは、申請を出した翌月分から、子どもが15歳になって最初の3月31日まで。たとえば4月生まれの子どもに比べて、3月生まれは15歳になってから3月31日になるまでの期間が短いので、そのぶん児童手当の支給総額は少なくなってしまいます。

離婚したときは手続きが必要?

◎元夫の口座に振り込まれていたため、離婚したあとに元夫がなかなか手続きをしてくれず、親権者である私が児童手当を受け取れるようになるまで時間がかかりました。
→離婚または離婚協議中の場合、児童手当は子どもと同居している人に支給されることになっています。現在、父親の口座に児童手当が振り込まれていても、離婚して母親と子どもが同居している場合は、母親の銀行口座へ変更することができます。手続きの順番として、まずは父親に「児童手当・特例給付受給事由消滅届」を記入し提出してもらい、その後、母親が「児童手当・特例給付認定請求書」を提出するのが一般的です。(手続き手順は要件によって異なるので、住んでいる市区町村に問い合わせると安心です)

また、児童手当は2・6・10月の年3回の支給なので、これに間に合うように早めに手続きをしないと、振り込まれるまで余計に時間がかかることになります。

先輩ママが「やってよかった」こと

出産前から必要書類をすべて記入し、産後すぐにまとめて提出。無事に受け取れています。
◎夫が手続きすることになると思い、出産前から夫といろいろ話し合っていたので、スムーズに手続きできました。
◎上の子のときに、成長したら習い事などでお金がかかることを実感したので、下の子の児童手当は手を付けずに貯金しています。

おわりに

ここでは児童手当について解説しました。体験談も参考にして、もらえるお金はしっかり受け取れるよう、きちんと手続きしましょう。自治体によってルールが違うこともあるので、わからないことは住んでいる地域の子ども課(子ども支援課)に問い合わせてみてくださいね。

内閣府発行のリーフレットなどにも、児童手当のことがわかりやすくまとめてあります。参考にしてみてください。

内閣府「リーフレット『児童手当』(平成30年版)」
https://www8.cao.go.jp/shoushi/jidouteate/pdf/leaf_teate.pdf
内閣府「児童手当Q&A」
https://www8.cao.go.jp/shoushi/jidouteate/ippan.html
参考:内閣府「児童手当制度の概要」
https://www8.cao.go.jp/shoushi/jidouteate/gaiyou.html

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