【生理の“困った”に応える10の質問】小学生の親必見![産婦人科医監修]

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【生理の“困った”に応える10の質問】小学生の親必見![産婦人科医監修]

「生理のことで婦人科を受診する目安は?」「小学生は生理痛で鎮痛剤を飲んでもよい?」など、生理の悩みはさまざまで、心配は尽きませんね。
今回は、産婦人科医の川村真奈美先生に、生理の困りごとについて、質問方式で答えていただきました。

文/こそだてまっぷ編集部

目次

小学生の生理について知りたい!

Q1:「どうして生理があるの?」と子どもに聞かれたら?

A1:子どもの体から、赤ちゃんが産める大人の体に変わる準備ができたからと答えましょう

女性の場合、子どもと大人の体の大きな違いは、赤ちゃんが産めるかどうかです。子どものときはまだ赤ちゃんを産めませんが、大人になるにつれて赤ちゃんが産める体へと成長します。その過程で、生理がくるようになります。
(注)生理と月経は同じ意味で、医学的には「月経」を使います。

Q2:子どもの生理の症状で悩んだとき、婦人科を受診する目安を教えてください

A2:どんな些細なことでも、心配なことがあったら、気軽に受診してください

お子さんもお母さんも同じです。婦人科というと、敷居が高いと感じるかもしれません。生理は個人差があり、心配に思っていることは治療が必要なのか、そうではないのかを親が判断するのは難しいものです。だからこそ、気軽に婦人科を受診して心配事を素早く解消し、健康で快適な毎日を送ってほしいです。

Q3:生理痛のとき、小学生も痛み止めの薬を飲んでよいですか?

A3:痛みは我慢せず、用法・用量を守って早めに薬を飲みましょう

生理痛の痛みは我慢する必要はありません。我慢するとさらに痛みが増強しますので、早めに鎮痛薬を服用しましょう。子ども用の鎮痛薬は市販薬もありますし、処方された薬なら、なお安心です。用法・用量を守って服用すれば心配ありません。痛みがコントロールできるようになれば、生理への不安感も少なくなりますね。

Q4:生理痛の症状は、腹痛以外にどんな症状がありますか?

A4:片頭痛や胃腸の不調、腰痛など、さまざまな症状があります

大人と同じように、子どもの生理痛にも個人差があり、まったく普段と変わらずに過ごせるお子さんもいれば、寝込んでしまうほどの不調が起こるお子さんもいます。心配な症状があれば、婦人科を受診して原因を調べ、対処するようにしましょう。

医師に相談

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Q5:子宮を温めれば生理痛がよくなるというのは、本当ですか?

A5:子宮はそもそも、温めることはできません。

子宮は体の奥のほうにある臓器です。例えば、腹部を温めたとしても、子宮まで温まると考えるのは科学的ではありません。ただ、体が楽に感じたり、精神的に落ち着いたりするのであれば、腹部を温めるのもよいと思います。

Q6:生理中に食べたほうがよいものはありますか?

A6:いつも通りの食事でよいでしょう

栄養バランスのよい食事を普段からしていれば、生理だからといって特別に食べたほうがよいものはありません。経血があるから、貧血にならないように鉄分をとったほうがよいと言う人もいますが、そもそも正常範囲の経血量なら貧血は起こりません。生理の量が多いと感じたら、また、貧血の症状が出ていると感じたら、血液検査を受けて貧血が起きているかを診断してもらいましょう。もし、生理の量が多くて貧血が起きているのであれば、経血の量を減らす治療が必要です。

Q7:初経はいつごろまでにあれば良いのでしょうか。

A7:初経をむかえる時期には個人差があります

高校生になっても初経が認められない場合は、婦人科へ受診しましょう。また逆に、10歳6か月までに生理が始まった場合は、思春期早発症なので、まずはかかりつけの小児科を受診してください。

Q8:生理の周期が定まりません

A8:初経をむかえて2〜3年は、生理の周期は不安定です

生理周期は25〜38日で、1週間ほどのずれはほとんど問題ありません。この範囲より短くなったり長くなったりする状態を、一般的に生理不順・月経不順と言いますが、初経をむかえて2〜3年の間は排卵がない無排卵周期症(経血はあっても、実際には排卵が起こっていない状態)も多く、生理周期が不安定でも心配ありません。
生理周期が安定していたのに、急に生理がこなくなったなどという場合は、過度なストレスがかかっていたり、体重が急激に減ったり、ハードなスポーツをし過ぎたりといった要因があることもあり、生理というより、その原因から見直す必要があります。

Q9:受験や修学旅行などの日程と、生理の時期をずらしたいのですが、小学生も低用量ピルで生理をコントロールできますか?

A9:小学生も低用量ピルを使えます

排卵や生理を起こす女性ホルモンが含まれたピルを毎日服用することで、ホルモンの変動を少ない状態で安定させて、排卵を抑えます。子宮内膜が厚くならないので、生理中の腹痛も軽くなり、経血量も少なくなります。生理の時期もコントロールできます。
小学生の服用に適した低用量ピルもあるので、婦人科で相談してみてください。ずらしたい時期があれば、その3か月前には受診して、体に合う薬を安定して使えるように準備しましょう。

Q10:男の子にも生理のことを話したほうがよいですか?

A10:男の子にも生理のことを知ってもらいましょう

男の子には、体にまつわる科学的な事実を正確に話すのがよいと思います。ナプキンの使い方など具体的なことまで知る必要はないですが、男女ともに思春期には心身が変化していくこと、男性は精通を、女性は初経をむかえることを話しておきましょう。毎月の生理で女性の体には大きな負担がかかることを伝えれば、女性を思いやる心が育つことにもつながります。

親子で話し合い

今回は、お子さんの生理の悩みについて、産婦人科医の川村先生に答えていただきました。
お子さんが生理について正しい知識をもち、できるだけ心配なく過ごせるよう、参考にしてくださいね。

この記事の監修・執筆者

産婦人科医 川村 真奈美

三重北医療センターいなべ総合病院産婦人科部長を経て、現在は同病院の嘱託医。1987年名古屋市立大学医学部卒業。産婦人科医になってから、女性の体の健康教育と学校においての正しい性教育の必要性を痛感。教育委員会に働きかけ、小学校から高校までの性教育の講義を開始。延べ3万人に性の講演を行ってきた。女性自らが実行できる避妊法であるピルの普及にも力を入れている。著書に『初めて「性」のことを子どもに伝えるパパとママのための教科書』(Gakken)。

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