【集中できないのは脳の栄養不足が原因⁉】朝食がもたらす驚きのメリットとオススメの朝食をご紹介!

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みなさんは、きちんと朝ごはんを食べていますか? 朝ごはんは、1日のはじまりに欠かせない食事です。しかし、なかには「食欲がない」「時間がない」と、朝ごはんを食べない子どももいるのではないでしょうか?

実は、文部科学省が実施している「全国学力・学習状況調査(以下、学力調査)(※1)」で、朝ごはんと学力が関係しているとわかりました。また、朝ごはんを食べることで、学力だけでなく心身ともにさまざまなメリットがあります。

そこで今回は、実際に文部科学省の学力調査の分析に携わった筆者が、毎日の朝ごはんがもたらすメリットや、オススメの朝ごはんの食材をご紹介します。

※本記事では、学力調査の得点を学力の高さと定義しています。

文/マムズラボ

目次

朝ごはんと学力は関係している?

農林水産省の「家庭での食育の推進」によると、「毎日朝食を食べる子供ほど、学力調査の平均正答率が高い傾向(※2)」があるとされています。令和元年度の学力調査でも、「朝食を毎日食べている」という質問に「している」と回答した子どもたちのほうが、「全くしていない」と回答した子どもたちよりも、算数・国語ともに平均正答率が高いという結果でした。 

この結果だけを見ると、毎日朝ごはんを食べれば頭がよくなると思うかもしれません。 しかし、実際には毎日朝ごはんを食べることで得られるさまざまなメリットの積み重ねが、学力の向上につながるのです。 

オススメの記事:【オートミールを幼児食に】子どもも食べられる簡単レシピ5選【朝ごはん&おやつにも】

子どもが朝ごはんを食べる3つのメリット

朝ごはんには、さまざまな効果があります。ここでは、朝ごはんのメリットを3つご紹介します。 

授業中の集中力がアップする

学力と最も関係のあるメリットが集中力の向上です。 

「午前中は集中力が散漫だった」という経験はないでしょうか? これは、脳の栄養不足が原因です。 

人間の体のなかでも、脳は大量のエネルギーを使う器官です。脳のエネルギー源であるブドウ糖は、お米やパンといった主食から摂取できます。しかし、朝ごはんを抜くとこのブドウ糖が不足し、脳が空腹となって集中力が落ちてしまうのです。 

お米やパンなどの主食に加え、魚やたまごなどのたんぱく質もいっしょに摂取することで、より集中力を維持できるようになります。集中力が高まると、授業の内容も理解しやすくなるでしょう。授業の内容が理解できると、勉強もより楽しくなりますよね。 
 
朝ごはんで脳の栄養補給をして、集中力アップをめざしましょう。 

規則正しく健康的な生活習慣が身につく

決まった時間に朝ごはんを食べることで、規則正しい生活習慣が身につき、より健康に過ごせることも大きなメリットです。 

朝ごはんには、体内時計をリセットする効果があります。体内時計とは、体に備わっている約24時間のリズムを刻む仕組みのことです。朝ごはんを抜くと体内時計が乱れ、睡眠障害や生活習慣病などの体の不調につながるといわれています。

体内時計のリセットには朝ごはん以外にも、日光を浴びる、ストレッチなどの運動をすることも効果的なので、ぜひ取り入れてみてください。 

また、毎日朝ごはんを食べる子どもほど、全国体力調査の体力合計点が高いという傾向があることもわかりました。健康だけでなく、学力・体力の向上にもつながるので、朝ごはんを食べる習慣をつけましょう。 

イライラせず、学校生活を楽しめる

小学生~大学生を対象とした研究では、「朝食を食べることで、『イライラする』『集中できない』といった訴えが少なく、心の状態を良好に保つことができていた」という結果が出ています(※3)。 

このように、朝ごはんを食べることで、より学校生活を楽しめる可能性があるのです。 

朝ごはんにオススメの食材は?

続いては、子どもが喜ぶ朝ごはんの食材をご紹介します。

和食の定番のお米

「内山 友里」さんのInstagramより(@yuri.u.1206)
https://www.instagram.com/p/CE5mQGLgOJa/

最もオススメなのは、お米をメニューに取り入れた和食です。
お米はパンに比べて腹持ちがよく、午前中の授業でも空腹を感じにくいでしょう。また、ゆっくりと消化吸収されるので、血糖値の上昇もゆるやかで、体への負担も少ないといわれています。

写真でそえられているりんごとバナナには疲労回復を早める効果もあるので、疲れが抜けていない朝にもオススメです。

手軽に食べられるパン

「内山 友里」さんのInstagramより(@yuri.u.1206)
https://www.instagram.com/p/CszhRgyPcqi/

パンは手軽に食べられるので、忙しい朝にオススメです。写真では、パンに野菜やお肉、たまごなどのたんぱく質など豊富な食材をサンドし、サラダやヨーグルト・果物でしっかりとビタミン・ミネラルも摂取できるようにしています。

パンだけだとブドウ糖がうまく吸収されなかったり、空腹になりやすかったりするので、たんぱく質もしっかりと摂取することが大切です。

時短できるシリアル

「井本 千晴」さんのInstagramより(@chiharu_i_chiharu)
https://www.instagram.com/p/CAbkhyPhbIb/

どうしても時間がない、家を出る時間に間に合わないという朝は特に、シリアルは大いに活躍してくれるでしょう。シリアルには集中力を高めるために必要な炭水化物やたんぱく質がバランスよく含まれています。何品も作ることが難しい朝のためにストックしておくと便利ですね。

写真のようにヨーグルトやフルーツをトッピングすれば、手軽に栄養素もプラスできます。ただし、フルーツには体を冷やす作用があり、なかにはおなかを下す子どももいるので、食べる場合はドライフルーツを使ったり、温かいスープや飲み物をそえたり、体を温める工夫が必要です。

朝ごはんをしっかり食べて学力アップをめざそう!

朝ごはんを食べることで、健康にもよい効果があります。おにぎりやパンだけではなく、お肉や魚、たまごなどのたんぱく質や果物を取り入れることで、さらに学力アップが期待できるでしょう。ぜひ、バランスのよい食事を心がけて、学力アップをめざしてくださいね。

【引用】 
(※1)文部科学省「全国学力・学習状況調査の概要」
(※2)農林水産省「家庭での食育の推進」
(※3)農林水産省「食育の推進に役立つエビデンス(根拠)」

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