専門家に相談したほうがよい癖は? 保護者が気になる「子どもの癖」

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 前回は、子どものさまざまな「習癖」と、保護者の対応方法についてご紹介しました。今回は、小児科医などの専門家に相談したほうがよいケースについて秋山先生にお伺いしました。

目次

専門家に相談したほうがよいケースとは?

様子を見ても一向に改善する気配がなく、むしろ癖が頻繁に現れ、目立つようになってきた場合は専門家に相談しましょう。たとえば、無意識に瞬きを繰り返す「チック」が自然に消失せず、反対に目から顔全体、肩や頭などに動きが広がってきた場合。その時には、きっと子ども自身もお友だちに指摘されて、気にしていることが多く、「治したい」という治療意欲があるかもしれません。

また、場面によって話ができなくなる「(せん)(たく)(せい)(かん)(もく)」は、子どもの気持ちを代弁する身近な大人が必要です。子ども自身も、対応してくれる大人がいることで安心するので、早い時期に専門家に相談したほうがよいでしょう。また、その症状の背景に発達障害などが隠れている場合があります。障害の有無を明らかにするとともに、その対応も必要となります。

「夜尿」については、小学1年生の夏休みを過ぎても改善しないときには積極的に薬物療法をおすすめしています。この治療があることを早めに保護者が知っていると、親子で毎朝悩むことがなくなり、宿泊訓練の際の心配も軽減できるでしょう。

専門家に相談する前に、おうちでできること

生活の中で現れた癖は、どう対応すべきか、判断するのが難しいことでしょう。

子どもの気になる癖を見つけたら、まずは気にせず、知らないふりをして見守ってみてください。しばらく続くようであれば、癖が現れたときに、子どもをほかのことに誘うなどしてみましょう。それでも改善されず、癖が目立つようになったときや、子ども自身が自分の癖に気づいて困っている場合は、小児科などの専門家に相談しましょう。

子どもの癖に悩んだら、専門家に相談を

私は、子どもの癖が気になって来院された方には、一過性で改善していくものとわかっていても、「いずれ消えるものだから気にしないで」と簡単に答えるのではなく、相談者の気持ちに寄り添うことを心がけています。

なぜなら、子どもの癖で来院される方の多くは、長い間親子で悩んでいらっしゃるからです。大切なわが子のことですから、当然ですよね。専門家の立場として、子どものことを心配する保護者の思いを受け止め、親子に安心感を持ってもらい、一緒に子どもの成長を見守っていく姿勢が大切だと考えています。

気になってしまう子どもの癖。どうしたらよいのか思い悩んだら、癖の種類や大小にかかわらず、小児科を受診したり、園の先生に相談してみたりしてはいかがでしょうか。きっと気持ちが楽になるはずです。

この記事の監修・執筆者

あきやま子どもクリニック院長 秋山千枝子

子どもの人権を大切にすることを基本に「病気があってもなくても、障がいがあってもなくても、すべての子どもたちに発達支援をする」という目標を掲げる、あきやま子どもクリニック院長(東京都三鷹市)。日本小児科医会理事。東京都母子保健運営協議会委員。

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