忙しい毎日のなかで、子どもにお手伝いしてもらい、助けられることがあります。簡単なお手伝いだとしても、助けになるだけでなく、子どもの気持ちを感じてママやパパの心も温かくなりますよね。
今回は、小学生の子どもをもつ筆者が実践している「子どもにすすんでお手伝いをしてもらうコツ&やる気にさせる工夫」をご紹介します。子どもにも家事を手伝ってほしいとお考えのママパパは、ぜひ参考にしてください。
文/マムズラボ
子どもがお手伝いをしやすくなる工夫4選
子どもに楽しくお手伝いをしてもらうためには、声かけや頼みたい内容を工夫することがポイントです。
1.お手伝いを頼むときの声かけを工夫する
子どもに、お手伝いがもたらす結果を具体的に伝えると、やる気が出やすくなるようです。我が家では「あなたがお手伝いをすることで、このようなよいことがある」ということをわかりやすく伝えるようにしています。
声かけの最後に「ママはうれしい」「パパは助かる」など、大人を主語にして感情を伝えると、より子どものスイッチが入りやすいようです。
我が家で行っている声かけの例
「洗濯物をいっしょに干してくれたら、早く公園に行けるからママはうれしいな」
「今日は昼からお友だちが遊びにくるよ。その前にいっしょに掃除をしてくれたら、家がピカピカになってお友だちも気持ちがいいだろうなぁ」
「お風呂の栓をして、お湯を入れるボタンを押してくれる? 早くお風呂に入れるとパパはうれしいな」
2.子どもが好きなことを絡めた内容にする
子どもが好きなことや興味があることをお手伝いにするのもオススメです。我が家の子どもは折り紙が好きなので、洗濯物をたたむお手伝いは折り紙を折っているような気持ちになり、楽しいようです。
筆者の友人のお子さんは、洗剤スプレーを使うのが楽しいと感じているようで、お風呂掃除や床拭きなどのお手伝いは率先して行っているそうです。
子どもが好きなことをお手伝いにする例
・きれい好き → お風呂掃除、部屋の掃除
・体を動かすことが好き → ぞうきんをかける、草むしりをする
・食べ物に興味がある→ たまごを割る、野菜サラダを作るなどの調理
3.ひとつの工程で完結できる内容にする
ひとつの工程で完結する簡単なお手伝いは、短い時間で達成感を得ることができます。小さくても達成感が積み重なることで、お手伝いをすすんで行う素地ができる気がしています。また、簡単なお手伝いでもそのたびに感謝を伝えることで、子どものやる気もアップしますよ。
ひとつの工程で完結するお手伝い
・ひとつのものを運ぶ(持ってくる、持っていく)
・ひとつのものを片付ける
・ひとつのものを出す/しまう
4.保護者が途中でお節介をせず見守る
お手伝いを頼まれた子どもは、自分なりに考えて、最後までやり遂げようとしています。ママやパパが途中で口をはさむと、やる気を失ってしまうかもしれません。最後まで見守ってあげましょう。
ただし、お手伝いのやり方や道具の使い方に危険性を感じたときは、すぐに助けるようにしてくださいね。
子どもが自主的にお手伝いをしたくなる工夫3選
お手伝いは、子どもが自主的にしてくれるのが理想です。我が家で行っている「子どもが自分の意思でお手伝いをしたくなる工夫」をご紹介します。
1.「お手伝いボード」を使う
我が家では、朝の準備が楽になる「お仕度ボード」を参考に、100円ショップなどで手に入る小さいサイズのホワイトボードを用意し「お手伝いボード」を作りました。
お手伝いボードは、ママパパがお手伝いを頼みたいことを前もって書き込む「お手伝いお願いスペース」と、子どもがお手伝いを完了したときに磁石をおく「完了スペース」で分けられています。お手伝いが完了したら子どもが磁石を「完了スペース」におきます。
必要なお手伝いと、終わったお手伝いがひと目でわかるので、子どもが自主的にお手伝いをしてくれる回数が増えました。リビングなどの見やすい場所に設置しておくことで、目に入りやすくなりますよ。
【関連記事】子どもの朝の準備が楽になる「お仕度ボード」の記事はこちら
2.報酬を渡す
お手伝いに対する報酬として「お小遣いチケット」を用意する方法も、我が家では効果がありました。お手伝いを1回するたびにチケットを渡し、決められた枚数でごほうびがもらえる仕組みになっています。
また、枚数がたまると動画共有サイトで動画を見たり、アプリで遊んだりできる「デジタル遊びチケット」もオススメです。デジタル機器を楽しむ前にお手伝いをするという習慣がつきやすくなります。
「お小遣いチケット」の決まり
・チケット10枚で、100円までの好きなお菓子を1つ買える
・チケット20枚で、カプセルトイが1回できる
・チケット30枚で、好きな本を1冊買える
「デジタル遊びチケット」の決まり
・チケット5枚で30分間、動画サイトを見たりアプリで遊べたりする
・チケット10枚で1時間、動画サイトを見たりアプリで遊べたりする
3.大げさなくらい感謝する
お手伝いが完了したあと、ママパパから大げさなくらい感謝するのもオススメです。大人からのうれしい気持ちが直接伝わることで、子どもが達成感を得ることはもちろん、自信にもつながるようです。
お手伝いしてくれたものを実際に使うとき・食べるときなどを想像しながら伝えると、より子どもにも伝わります。
感謝を伝えるお礼の言い方
「こんなにきれいにお風呂掃除してくれたの!? 今日のお風呂は気持ちいいだろうなぁ!」
「洗濯物をさっと干してくれたから、今日は洗濯物がよく乾いたよ! ありがとう!」
「上手に盛りつけができていて、サラダがすごくおいしそう! パパも喜んで食べるだろうな」
小さな工夫で子どもに「お手伝いは楽しい」ことを教えよう!
子どもは、お手伝いを多く行っているほど自己肯定感が高く、自立的行動習慣や探究力が身につく傾向があるそうです(※1)。子どもがすすんでお手伝いがしやすくなるよう、ご紹介した声かけや仕組みを参考にしてみてくださいね。
【引用】
(※1)国立青少年教育振興機構「青少年の体験活動等に関する意識調査(令和元年度調査)」
https://www.niye.go.jp/kanri/upload/editor/154/File/gaiyou.pdf
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