【早めのスタートが吉!】人気の工房系ランドセル

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「そろそろラン活を始めようかな?」というとき、工房系ランドセルも候補に入れているママパパも多いかもしれません。しかし、年々ラン活の時期が前倒しになっていることに加え、丁寧な作りが魅力の工房系ランドセルは生産数が少ないため、人気モデルは予約だけで完売、または早期完売してしまうケースも。

今回は「工房系ランドセルが気になる!」というおうちのかたに向け、工房系ランドセルの特徴や代表的な工房のランドセルについてご紹介します。

文/田中絢子

目次

工房系ランドセルって?

「工房系ランドセル」は、最近よく使われる名称で、大手メーカーが作る量産系のランドセルと対比されて使われます。工房系ランドセルは、製造から販売までを自社で行い、歴史ある手法で作っているメーカーのランドセルを指す場合が多いようです。

ショールームや自社のオンラインストアのみなど販路が限られる場合や、少量生産の傾向があるため、人気モデルなどは早めに売り切れてしまうこともあります。そのため、工房系ランドセルの購入を考えている場合は、より早く動き出す必要がありそうです。2023年4月入学のお子さんに向けたランドセルのカタログ請求は、すでに始まっているところもあります。

大手メーカー系と工房系、何が違うの?

では、大手メーカー系と工房系、それぞれのランドセルは一体何が違うのでしょうか?分類には明確な基準はありませんが、それぞれの特徴を見ていくことで、違いが見えてきます。

素材

大手メーカー系ランドセルは、軽さやお手入れのしやすさを考えて人工皮革を使ったものが大部分を占めます。逆に、工房系ランドセルは天然皮革が7割程度、人工皮革が3割程度と、天然皮革がメインです。

デザイン

大手メーカー系ランドセルは、カラーのラインナップも豊富で、スタンダードなものから刺繍や装飾が施されたイマドキのデザインまで、幅広いバリエーションがあります。一方、工房系ランドセルは、中には装飾が施されているものもありますが、どちらかといえばベーシックでシンプル、上品なデザインが多めです。

作り方

ランドセル作りは、大手メーカー系の工場といえども、工程のほとんどが人の手によって進められます。ただ、大手メーカー系のランドセルは、工程ごとに分業されて効率よく量産するのに対し、工房系は職人が細部までこだわりながら手をかけて作るという違いがあります。工房系にもさまざまなメーカーがあるので一概には言えませんが、1人の職人が全行程を担当し、1個のランドセルを作りあげるところもあります。

販路

大手メーカー系ランドセルは、直営店や量販店、百貨店、さまざまなネットショップなどで販売されていて、基本的に1年中買うことができます。それに対して工房系ランドセルは、直営店や自社のオンラインストア、展示会のみで販売されていることがほとんどです。

工房系ランドセルメーカーに聞きました!

工房系ランドセルのメーカーの中でも人気の3社に、自社ランドセルのこだわりや人気モデル、受注時期・方法などについてうかがいました!
※情報は2021年11月現在のものです。価格等すべて税込(10%)表示です。
※新型コロナウイルス感染拡大状況等によっては、販売や展示会のスケジュールが変更になる可能性もあります。最新の情報は各社公式サイトにてご確認ください。

土屋鞄製造所

(左)軽井沢工房の様子/(右)RECOシリーズ

1965年創業の土屋鞄製造所は、工房系ランドセルの代表格といえるメーカーです。特徴的なのが、ラインナップがすべて男女共通であること。子どもの個性や好みを大切にした、上質なランドセルを届け続けています。

土屋鞄製造所の人気モデル

「RECO(レコ)」

2022年入学モデルとして登場した新シリーズ。性別による固定観念にとらわれずに、お子さんの好きな色を選べるシリーズとして作られました。2023年は新色が登場予定。

  • 参考価格:¥79,000
  • 素材:牛革
  • カラー:ブラック、ディープレッド、ネイビー、ブラウン、グレー

※RECOシリーズの今年の販売は終了

「プレミアムカラー」

ほかにはない色展開が魅力のランドセル。空や花、樹々など、自然の色からイメージをふくらませた上品で華やかなカラーがそろっています。

  • 参考価格:¥79,000
  • 素材:牛革(コードバン、クラリーノ・エフ素材もあり)
  • カラー:アイビーグリーン、アッシュブルー、キャメル、コーラルピンクほか

※プレミアムカラーシリーズの今年の販売は終了

商品価格帯

64,000円~140,000円(参考価格/2022年入学モデル)
※2023年入学モデルは価格未定

2023年モデル販売スケジュール

カタログ申込み:受付中
※全ラインアップは、2022年2月初旬に公式WEBサイトにて公開予定(2023年入学モデルは全63種類)

注文受付開始:2022年3月上旬〜全店舗・公式オンラインストアにて販売
2022年3月〜出張店舗を随時展開 ※開催エリアは本年より増設予定

販売場所:全国11都府県の14店舗、公式オンラインストア、出張店舗

完売モデルが出てくる時期

毎年状況が変わりますが、製作数に限りがあるため、多くのラインアップから選べる夏前の購入がおすすめです。
※完売時期の参考 2019年販売:5月中旬/2020年販売:8月下旬/2021年販売:7月末

サポート体制

・6年間無料修理保証

・ランドセルクリーニングサービス
※土屋鞄のランドセルが対象 
※要予約/ランドセル取り扱い店全11店舗 
※無料 
※実施期間:2021年11月1日~2022年2月28日

・ランドセルリメイク
※土屋鞄のランドセルが対象 
※有料 
※第4回受付は2022年1月17日より開始予定

公式サイト

https://tsuchiya-randoseru.jp/

ウチのランドセルはここがすごい!

「子どもたちに丈夫で美しいランドセルを届けたいという思いから、土屋鞄製造所では、職人が一つ一つ手作業で製造。約150のパーツから、300を超える行程を経て、1個のランドセルができあがります。品格のあるデザイン、長く使える素材、丈夫な設計、色作りと、使うほどに愛着のわく上質なランドセルをお届けしています。」
(土屋鞄製造所 販促企画部 広報/高橋夏生さん)

池田屋

1950年に創業したランドセルの専門店。牛革と人工皮革のよいところをミックスし、適材適所に素材を配置するハイブリッド構造のランドセルが特徴です。使いやすさにこだわり、子ども目線から理想のランドセルを追い求めるメーカーです。

池田屋の人気モデル

「イタリア製防水牛革プレミアム 半カブセ」

イタリアの一流タンナー(革工場)が手がける上質な牛革を使用し、控えめで上品なつやと鮮やかな発色が魅力。濡れやすいカブセ裏や背あてに人工皮革を使用したハイブリッド構造のため、防水力に優れ、総牛革のランドセルよりも軽いのが特長。同素材を使ったランドセルには、写真の半カブセのほか、カラーステッチモデル、シンプルステッチモデル、カラーコンビモデルなどデザインも豊富。

  • 価格:74,000円
  • 素材:牛革(カブセ裏、背あて、ベルト裏に人工皮革を使用したハイブリット構造)
  • カラー:クロ、チョコ、グリーン、アカ、アンティークワイン、キャメル

「ベルバイオスムース カラーステッチ」

より牛革に近い風合いと表情にこだわった池田屋の特注素材「ベルバイオ」。肩ベルトは強度に優れ、身体にやさしく馴染む牛革を使用。高級感と軽さをあわせ持つ人気モデルです。2023年は新色が登場予定。

  • 価格:60,000円
  • 素材:人工皮革(ベルトの表面に牛革を使用したハイブリット構造)
  • カラー:クロ×ゴールド、グリーン×キャメル、アイリス×ピンクほか

商品価格帯

・牛革モデル 60,000円~70,000円台

・ベルバイオ(人工皮革)モデル 60,000円台

・クラリーノ(人工皮革)モデル 50,000円台

2023年モデル販売スケジュール

カタログ申込み:受付中

注文受付開始:2022年2月1日〜全店舗・公式オンラインストアにて販売
2022年3月中旬〜全国展示会スタート ※全国32都道府県にて全80回の開催を予定

販売場所:全国の店舗、公式オンラインショップ、展示会場

完売モデルが出てくる時期

年度により異なるため、完売時期の目安となるよう、販売状況をホームページの「お知らせ」コーナーより毎週更新。

サポート制度

6年間完全無料修理
・故意に壊しても無料修理
・保証書が無くても無料修理
・修理不能の場合は無料交換
・お預り修理の場合は無料貸出用ランドセルあり
・池田屋店頭ならその場で修理
・往復送料無料

公式サイト

https://www.pikachan.com/

ウチのランドセルはここがすごい!

「池田屋は創業以来、“機能・性能に差がない”最高のランドセル作りにこだわってきました。牛革も人工皮革も全モデル同じ構造、同じパーツを使用しているのでどのランドセルも使い勝手は変わらず、お子さまの好みで自由にお選びいただけることが特長です。素材、パーツ、仕立て、一つ一つに込められた熟練の職人技と子ども思いの工夫にも、ぜひご注目ください。」
(池田屋 代表取締役専務/池田篤紀さん)

鞄工房山本

ランドセルを作り続けて50年以上。鞄業界では作業の委託・分業が多い中、鞄工房山本は、奈良の工房での一貫製造体制を守り続けています。工房系ランドセルはシンプルなデザインが多いですが、鞄工房山本には華やかなデザインのラインナップも用意されています。

鞄工房山本の人気モデル

「レイブラック」

内装やカブセの裏まで真っ黒で統一した、かっこいい系ランドセルの人気No.1。アクセントカラーは、ステッチや前締めベルトだけでなく、革の裁断面を仕上げるニスの色にまで使われています。写真の黒×ブルーが一番人気のカラー。

  • 価格:69,900円(税込)
  • 素材:牛革
  • カラー:黒×ブラック、黒×レッド、黒×ブラウン、黒×ブルー
    ※2023年モデルは、黒×イエロー、黒×グリーンが追加

「ラフィーネ」

かわいい系ランドセルで一番人気のデザイン。カブセのティアラステッチが上品で、両サイドにはお花のモチーフも。キラリと光るクリスタルガラスもあしらわれています。一番人気のカラーはワイン。

  • 価格:69,900円
  • 素材:牛革
  • カラー:赤、ワイン、ラベンダー、ローズピンク
    ※2023年モデルは、アッシュピンク×ミントブルーが追加

商品価格帯

49,900円~190,000円

2023年モデル販売スケジュール

カタログ申込み:受付中

注文受付開始:2022年1月7日〜全店舗・公式オンラインストアにて販売
2022年1月15〜全国展示会スタート

販売場所:公式オンラインストア、奈良本店、銀座店、展示会場
※2022年2月上旬に横浜店、梅田店が新規オープン予定

完売モデルが出てくる時期

年によって異なりますが、お盆頃にはいくつか完売のものもあります。人気商品ほど製造数が多いため、完売時期は遅い傾向。

サポート体制

・6年間無料修理サービス

・ランドセルリメイクサービス
※2022年3月に詳細発表予定

公式サイト

https://www.kabankobo.com/

ウチのランドセルはここがすごい!

「鞄工房山本のランドセルの特長は、創業より受け継がれている“コバ塗り仕上げ”であることです。コバ(革の裁断面)を磨いてニスを塗る工程を3回〜4回繰り返すため手間がかかりますが、そのぶん美しく、上品なシルエットを生み出すことができます。」
(鞄工房山本 マーケティングチーム/盛谷亜紀子さん)

6年間お子さんとともに

どの工房系ランドセルも、それぞれのメーカー、職人さんたちが、上質な素材で愛情をたっぷりこめて作っていることがわかりますね。

どんなランドセルを選ぶかは、好みや何を重視するかによって異なってきますが、ランドセルは、6年間お子さんの生活に寄り添う大切な存在。さまざまな情報を収集して、お子さんにぴったりのランドセルを選んであげてくださいね!

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