【新年の抱負で子どもが伸びる⁉】目標をもつメリットと具体的な決め方7つ

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【新年の抱負で子どもが伸びる⁉】目標をもつメリットと具体的な決め方7つ

新年は新しいことにチャレンジするのにオススメのタイミングです。子どもの1年がより充実したものになるように、新たな目標や抱負をたててみませんか?  保護者も子どもといっしょに目標や抱負を考えることでコミュニケーションが増えるきっかけになり、家族の絆もさらに深まるでしょう。

今回は、文部科学省につとめていたことでさまざまな学校問題と向き合ってきた元心理学者の筆者が、新年の目標や抱負をたてるメリット、たてるときのポイントをご紹介します。具体的な目標や抱負の例もお伝えするので、ぜひ参考にしてくださいね。

文/マムズラボ

目次

新年に子どもが目標や抱負をたてるメリット3つ

新年に子どもが目標や抱負をたてるメリット3つ

1年の始まりに目標や抱負をたてると、努力すべきことが明確になります。そのほか、目標や抱負を達成するための期間の見通しがたったり、達成したあとに達成感が得られたりなどのメリットがあります。行動に移せなかったり、三日坊主になったりしないように、実現可能なゴールを考えましょう。

1.努力すべきことが明確になる

目標や抱負を設定すると、1年を通してやるべきことや努力すべきことが明確になります。
「〇〇できるように、〇〇を努力する」「漢字のテストで〇〇点以上を取る」など、目標や抱負と目標や抱負を達成するための具体的な方法や、具体的な数値を設定するとよいでしょう。目標や抱負達成のゴールや、何を努力すべきかがはっきりとわかります。

2.見通しがたてやすく、達成しやすい

目標や抱負を達成するためには計画が大切です。新年に目標や抱負をたてることで「1年間のうち、いつ何をすればよいか」の計画が時系列でたてやすくなります。目標や抱負を達成する月や時期のゴールをまず定め、その前までの月や時期に何をすべきか逆算して考えることで、見通しがたてやすいのです。

計画をたてるときも、現実的に達成できる可能性を大切にし、無理なく達成できる期間にすることがポイントです。

3.目標や抱負を達成したあと、達成感が得られる

自分で考えた目標や抱負を達成できると、結果だけではなくものごとを成し遂げたという達成感が得られます。目標や抱負に向けて前向きにチャレンジし、さらに成功体験を積み重ねることで、「やればできる」という自信がつきます。目標や抱負を達成できたという成功体験は、自己肯定感の向上にもつながるでしょう。

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子どもが新年の目標や抱負をたてるときのポイント4つ

子どもが新年の目標や抱負をたてるときのポイント4つ

では、子どもが新年の目標や抱負を考えるとき、どのように考えればよいのでしょうか。目標や抱負を決める方法や、保護者の関わり方についてご紹介します。

1.子どもに考えさせ、子どもの意見を尊重する

ゴールに向けて努力を継続するには、子どもが「自分で目標や抱負を決めた」と思えることが大切です。子どものことを考えるからこそ、「〇〇ができてほしい」という保護者の子どもに対する理想はつきません。しかし、目標や抱負を決めるときは、他者が関わるほど、子どものやる気はそがれる傾向があります。「自分で決めたんじゃない」「ママパパがそうしてほしいんでしょ」と、できなかったときの言い訳や、悪い意味での逃げ道になってしまう可能性もあります。

目標や抱負はあくまでも子ども自身に考えさせましょう。保護者は口出しをせずにサポートに徹し、子どもの意見や意思を尊重することが大切です。

2.目標や抱負を考える時間を多く確保する

しっかりと目標や抱負を決めるために、ゆっくり考えられる時間を確保しましょう。決めるまでのタイムリミットが短いと、いい加減な目標をたててしまいがちです。「冬休みに入ってから年末の29日までには決め、1月1日のお正月には家族に披露する」などの見通しを伝えておくと、子どもでも進め方がイメージしやすいはずです。

このときに、「さっさと決めて終わらせなさい」といったような伝え方をすると、子どもが“目標や抱負はかんたんに決めればよく、深く考えなくてもいい”と受け取る可能性もあるので注意してくださいね。

3.実現できる内容にする

大きな目標や抱負を設定することは大切ですが、小さなゴールの積み重ねがより重要です。1年もしくは3〜6か月で達成できる具体的な目標や抱負にしてみてください。

大きな目標や抱負を設定したい場合は、その目標や抱負を達成するためにまず何をすべきか、達成に向けた小さなゴールを項目化し、設定してみましょう。小さな項目も子どもに考えさせながら、足りないところがあれば保護者がアドバイスしてあげましょう。

4.短期・長期で達成できる目標をたてる

長い期間がかかるような目標や抱負の場合は、がんばっていても、途中で挫折してしまう可能性があります。努力やモチベーションを維持するために、長期目標達成のための、短期目標をいっしょに設定することをオススメします。ひとつずつ小さなゴールを達成する経験を積み重ねることで、達成するための自信のみなもととなる“自己効力感”も高まるとされています。

たとえばサッカーをしている子どもの場合、大きな目標や抱負を「1年でリフティングを続けて120回できるようになる」と設定します。それとあわせて「1か月に10回ずつ増やす」と小さな項目も設定し達成していくことで、1年を通した目標や抱負が達成しやすくなるはずです。

勉強をがんばりたい子どもの場合、「1年でドリルを12冊終わらせるために、1か月で1冊は完了させる」「1か月で1冊のドリルを終わらせるため、毎日3ページや取り組む」と設定すれば、続けやすくなりますよ。

子どもがたてる新年の目標や抱負の例

子どもがたてる新年の目標や抱負の例

新年の目標や抱負を決めるときに参考になる例を、「学習に関するもの」「生活習慣に関するもの」「習いごとや趣味に関するもの」の3つに分けてご紹介します。

学習に関するもの

学習に関するものはプリントやワーク、ドリルの量や点数などで目に見えやすく、進捗度や達成したことがわかりやすい傾向があります。期間は「毎日」「毎月」「〇月までに」、範囲は「できるまで」「〇ページまで」などのように設定すると達成しやすくなりますよ。

●学習に関する目標や抱負の例
未就学児の場合
・ワークやドリルをやる
・学習プリントをやる
・毎日、本を◯ページ読む
・検定にチャレンジする
…未就学児でも受検できる日本漢字能力検定(※1)、かず・かたち検定(※2)など
…最低限、自分の名前をひらがなで書ければ受検できるJAPEC 児童英検(※3)なども

小学生の場合
・宿題や音読を忘れない
・予習のワークやドリルをやる
・苦手な科目のテストで◯点以上を取る
・1日1回は授業で手を挙げる
・毎月1冊、本を読む
・学校の行事などの係や委員をやる
・検定にチャレンジする
…小学生が受検できる日本漢字能力検定(※4)、算数検定(※5)、実用英語技能検定(英検Jr.)(※6)
など

生活習慣に関するもの

生活習慣に関するものは、やることそのものを目標や抱負に定めるのではなく、「続けること」もセットにして目標にすることをオススメします。また、あらかじめ1年を通していくつか項目を定めておき、「続けること」が身についたら次の項目を取り入れるようにしてもよいでしょう。

●生活習慣に関する目標や抱負の例
※「続けること」もセットで定める
・早寝早起きをする
・朝ごはんをしっかり食べる
・園や学校がある日は〇時〇分までには家を出る(遅刻をしない)
・毎朝、忘れものがないか確認する
・先生からもらったプリントは帰宅したら保護者に出す
・1日に1回はおうちの手伝いをする
・歯磨きは1分間する
・近所のかたや友だちに会ったときはあいさつをする
・毎日寝る前に、園や学校の準備をする
など

習いごとや趣味に関するもの

自分の好きなこと、磨きたいことをすでに見つけている子どもは、習いごとや趣味に関するものを設定するのもよいでしょう。達成に対するモチベーションが高く、気持ちも維持しやすいはずです。

●習いごとなどに関する目標や抱負の例
・体力づくりをする
…年齢に応じたトレーニングやお風呂あがりのストレッチなど
・毎日自主練習を◯分(◯時間)以上する
・大会などで◯位以上をめざす
・進級テストなどで〇級をめざす
・コンクールやコンテストに挑戦する
・英語の絵本を読めるようになる
・絵画や書道の作品展に出品する
など

新年の目標や抱負をたてて、達成できるようにがんばろう!

新年の目標や抱負をたてて、達成できるようにがんばろう!

新年の目標や抱負を決めるときは、子どもが主体的に行うことが大切です。保護者は「いつも応援しているよ」と伝えてあげましょう。ゴールに向かってがんばっているプロセスでも、子どもに関心をもって話をよく聞きながら、達成するためにはどうしたらいいか、会話を重ねてみてください。目標や抱負を達成してもしなくても子どもをほめ、次の目標や抱負を決めるときもいっしょに取り組んでみてくださいね。

【引用】
(※1)公益財団法人 日本漢字能力検定協会
https://www.kanken.or.jp/kanken/
(※2)公益財団法人 日本数学検定協会「数学検定 算数検定/かず・かたち検定」
https://www.su-gaku.net/suken/examination/summary/kk/
(※3)一般社団法人 日本児童英語振興協会「JAPEC児童英検とは」
https://www.japec.jp/hp/6.html
(※4)公益財団法人 日本漢字能力検定協会「小学生の方へ」
https://www.kanken.or.jp/kanken/primary/
(※5)公益財団法人 日本数学検定協会「数学検定 算数検定/幼児・小学生の方」
https://www.su-gaku.net/suken/primary_school/
(※6)公益財団法人 日本英語検定協会「英検Jr.」
https://www.eiken.or.jp/eiken-junior/

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