こんがりと香ばしい焼き目がついた肉や魚や野菜は、それだけでごちそう!
オーブンを日常使いすると、レパートリーがグーンと広がります。
いつもと同じ材料も、オーブン焼きにしたらグレードアップするから不思議です。
『ほったらかしでおいしい!毎日食べたいオーブンレシピ』(Gakken)では、料理教室を始めて50年のベテラン料理研究家・石原洋子先生が、手軽に肉や野菜を焼くだけの料理から、少し手間をかけてでも作りたいごちそうメニューまで、幅広いオーブン料理を提案しています。
天板や耐熱容器に材料を並べたら、後はオーブンにおまかせ!
温度と焼き時間さえ守れば、誰でもおいしく作れますよ。
オーブン料理はいいことだらけ

① ほったらかしにできる!
下ごしらえした材料を天板や耐熱容器に並べたら、後はオーブンにおまかせ!
炒め物や揚げ物などのようにつきっきりで調理する必要がないのが、オーブンのいいところ。
オーブンで焼いている間に、もう1品作る余裕もできます。
② 料理の腕もワザもなくてOK
予熱したオーブンに材料を入れたら、後は焼けるのを待つばかり。
煮物のように火加減を気にする必要もありません。料理の難しいワザも勘どころも必要なし!
料理が苦手な人にこそ作ってほしいのがオーブン料理です。
③ 肉や魚は香ばしく、中はしっとり
かたまり肉や少し厚みのある肉も、オーブンで焼けば表面は香ばしく、中はしっとりとジューシーに仕上がります。
オーブンは食材にじっくりやわらかく熱を加えるため、パサつきがちな脂少なめの肉や魚も、中はふっくらと仕上がります。
④ 野菜はうまみが凝縮!
オーブンで焼くと野菜のうまみや甘みが引き出され、味が凝縮されます。
つけ合わせの野菜が主役級のおいしさになることも!
本書では、一緒に焼く肉や魚と同じくらいの焼き時間になるよう、野菜の切り方を工夫しています。
⑤ こんがり焼き目がごちそう
こんがりと香ばしい焼き目がついた肉や魚や野菜は、それだけでごちそう!
食欲をググッと刺激します。いつもと同じ材料も、オーブン焼きにしたらグレードアップするから不思議です。
焼きたてのアツアツをいただきましょう。
⑥ レパートリーが広がります
オーブンを日常使いすると、レパートリーがグーンと広がります。
特に魚料理 。塩 、こしょうとオイルをかけるだけ、にんにくとバターをのせるだけでも、オーブン焼きすると本当においしい。
手軽で新しい味に出合えます。
かけて&のせて、焼くだけレシピ3品
具材にオイルやバターをかけて香ばしく焼く料理や、野菜を細かく刻んだものやペーストをのせてしっとり焼く料理です。
卵液をかけて焼くだけの人気のキッシュもこの仲間。
① いわしのチーズパン粉焼き

カリカリのパン粉とふっくら焼けたいわし。
その食感のコントラストがおいしさの秘密です。
パン粉にチーズを混ぜておくから、ふわ~っといい香り。
●材料(2人分)
いわし(開いたもの)…小4尾(正味180g)
A
塩、こしょう…各少量
パン粉…カップ1/3(約10g)
パルミジャーノチーズ (削る。または粉チーズ)…大さじ3
●下準備
オーブンは230℃に予熱する。
●作り方
①下ごしらえ
いわしはAの塩をふって10分ほどおき、出てきた水けをふき取り(下記POINT参照)、Aのこしょうをふる。
②並べる
耐熱容器に①を皮目を上にして並べ、パン粉、チーズを混ぜてかける。
③焼く
230℃のオーブンで10分ほど、焼き色がつくまで焼く。
POINT

塩をふってしばらくおくと、余分な水分と共に臭みも出てくるので、しっかりふき取る。

② かぼちゃと豚肉のガーリックオイル焼き

豚肉をプラスし、にんにく風味にすると、甘いかぼちゃがおかずに昇格します。
●材料(2人分)
かぼちゃ…300g(正味250g)
豚肩ロース薄切り肉…200g
A
にんにく(みじん切リ)…1かけ
塩…小さじ1/2
こしょう…少量
サラダ油…大さじ2
●下準備
オーブンは220℃に予熱する。
●作り方
①下ごしらえ
かぼちゃは種とワタを取り除き、2cm角に切る。豚肩ロースは1cm幅に切る。Aは混ぜる。
②並べる
耐熱容器にかぼちゃ、豚肉を並べ、Aを回しかける。
③焼く
220℃のオーブンで20~25分焼く。

③ ほうれん草とベーコンの皮なしキッシュ

キッシュのおいしさはクリーミーな卵液(アパレイユ)と具材のハーモニー。
塩味とうまみのあるベーコン、チーズがほのかなえぐみのあるほうれん草の味にマッチします。
●材料(容量650mLの耐熱容器1個分)
ほうれん草…小1束(150g)
ベーコン…2枚(30g)
グリュイエールチーズ…40g
アパレイユ
卵…2個
牛乳…カップ1/2
生クリーム…カップ1/4
塩…小さじ1/3
こしょう…少量
●下準備
オーブンは160℃に予熱する。
●作り方
①下ごしらえ
ほうれん草は2~3cm長さに切り、塩少量(分量外)を入れた熱湯に茎、葉先の順に入れてさっとゆで、ざるに上げて水けをしっかりしぼる。
ベーコンは1cm幅に切る。チーズは5mm角に切る。
②アパレイユを作る
ボウルに卵を割りほぐし、牛乳 、生クリーム 、塩 、こしょうを加え、混ぜる(下記POINT参照)。
③容器に入れる
耐熱容器に①を均一に入れ、②を流し入れる。
④焼く
160℃のオーブンで30~35分、表面がふくらみ、焼き色がつくまで焼く。
POINT

卵に牛乳、生クリームを加えたものがアパレイユ。具材が変わってもこの分量でOK。

オーブン料理は、誰でもおいしく作れます。

オーブン料理は、難しい料理技術も腕もコツもいらず、温度と焼き時間さえ守れば、誰でもおいしく作れます。
オーブンに入れてしまえば手が空くので、その間に副菜を作ったり、他のことができるのもいいところ。とにかく便利なオーブン料理。

定価 1,760円 (税込)
昔から家族に人気のあるグラタンから、手軽に肉や野菜を焼くだけの料理、魚の蒸し焼き、少し手間をかけてでも作りたいごちそうメニューまで、幅広いオーブン料理をご紹介します。
【主なコンテンツ】
●PART1:からめて&漬けて焼くだけ
材料に味をからめたり、少し漬け込んだらあとは焼くだけ!
鶏もも肉のゆずこしょう焼き/手羽中の甘辛焼き/スペアリブのバーベキュー風/豚肉のルーローハン風/プルコギ風/さばのみそチーズ焼き/さわらの包み焼き etc.
●PART2:かけて&のせて焼くだけ
材料にオイルやハーブ、ソースをかけたり、ペーストをのせたらあとは焼くだけ!
たいのハーブ焼き/かじきのにんにくバターパセリ焼き/鶏むね肉の香草ペースト焼き/豚肉の中華薬味焼き/焼きメンチカツ/トマトとたことオリーブのアンチョビーオイル焼き etc.
●PART3:グラタン・ドリア
オーブン料理といえば欠かせないのがコレ!やっぱり食べたい!
えびマカロニグラタン/かきのフロランタン/なすのオペラ風/ポテトミルクグラタン/チキンカレードリア etc.
●PART4:とっておき!ごちそうメニュー
かたまり肉をどーんと焼いたり、少し手間をかけてごちそうに。
北京ダック風ローストチキン/ミートローフ/ラムチョップの香草パン粉焼き/ラザーニャ/テリーヌ etc.
この記事の監修・執筆者
幼い頃から母親と共に台所に立ち、「昼食は自分たちの手で」という食教育の自由学園に学ぶ。卒業後は家庭料理、フランス料理、中国料理など、各分野の第一人者に学び、アシスタントを務めたのちに独立。自宅で開く料理教室は50年以上になり、明るく飾らない人柄と確かな根拠に基づく指導に定評がある。著書は『ほったらかしでおいしい!毎日食べたいオーブンレシピ』(Gakken)が発売中。
こそだてまっぷから
人気の記事がLINEに届く♪