【子どもの魚嫌いを克服させたい!】子どもがおいしく魚を食べられるかんたんレシピ4つ

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成長期の子どもには栄養満点の魚をおいしく食べてほしいですが、魚料理が苦手なお子さんも少なくないようです。

そこで今回は、子どもがおいしく魚を食べられる方法やレシピをご紹介します。子どもの魚嫌いを克服させましょう!

文/マムズラボ

目次

魚を食べると得られる効果とは?

子どもには肉だけでなく魚もたくさん食べてほしいですよね。魚には、子どもにとって必要な栄養がたくさん含まれています。

DHAやEPAが豊富

DHA(ドコサヘキサエン酸)は脳の働きを活発にして記憶力や学習能力を向上させる効果がある栄養素です。また、EPA(エイコサペンタエン酸)は血液をサラサラにしてくれます。しかし、DHAとEPAは人間の体内ではほとんど生成されないので、イワシやサバなどの青魚から摂取する必要があるのです。

ただし、青魚はアレルギーや食中毒を起こす可能性があります。子どもに食べさせる際は少量からにし、十分注意して子どもの様子を見守りましょう。

アミノ酸バランスが優れている

たんぱく質の栄養価を示す指標を「アミノ酸スコア」と呼びます。子どもでも食べやすい鮭やたら、まぐろなど、ほとんどの魚のアミノ酸スコアは最高値の100で、まさに理想的です。

たんぱく質が不足すると筋肉量がへり、肌や髪のトラブルにもつながります。アミノ酸バランスが優れている魚はたんぱく質を補給するのにぴったりな食材の1つといえるでしょう。

カルシウムが豊富

幼児期の子どもに不足しがちな栄養素としてカルシウムがあげられます。カルシウムが不足すると骨や歯がもろくなり、細菌やウイルスに対する抵抗力も弱まります。カルシウムは、成長期の子どもにとって欠かせない栄養素の1つです。

魚の骨には多量のカルシウムが含まれています。手軽に骨ごと食べられる魚として、しらすやいりこなどの小魚がオススメです。サバの缶詰や骨せんべいなども上手に活用して、積極的にカルシウムを摂取しましょう。

オススメの記事:【食べすぎには要注意!】子どものおやつとの付き合い方はどうすればいい?

子どもの魚嫌いを克服させるコツ

子どもが魚嫌いなのはなぜなのでしょうか? ここではその理由と、子どもの魚嫌いを克服させるコツをご紹介します。

いつもの食卓で魚料理を登場させる

子どもが魚嫌いになるのは、以下のような理由から食卓に並ぶ機会が少ないことに原因があることも考えられます。

・調理が面倒
・値段が高い
・生ごみの処理が面倒
・保護者が魚嫌い
・魚特有の臭みが苦手  など

魚の下処理や調理は面倒ですよね。しかし、面倒だからといって食卓への登場回数を少なくすれば、子どもはいつまでも魚を食べ慣れないため魚嫌いになってしまいます。

子どもの魚嫌いを克服するためには、魚肉ソーセージやはんぺん、サバ缶などの加工食品や缶詰などを上手に活用し、調理の手間を省くこともオススメです。

また、魚料理は味つけがワンパターンになりがちです。カレー粉などのスパイスは魚の臭みを消す効果があるため使用してみるのもよいでしょう。子どもが好きな味つけを心がけ、さまざまな魚料理に挑戦してみてくださいね。

子どもの食べやすさを考慮する

魚には骨があるので食べにくいと感じる子どもも多いでしょう。最近では、骨抜き済みの魚も多く売られています。骨抜き済みの魚を使用すれば調理の手間も省け、子どもも安心して食べられます。

また、日ごろから骨の取り方など魚の上手な食べ方を教えたり、骨ごと食べられるように圧力鍋などを活用したりするのもオススメです。

子どもが喜ぶ盛りつけやお皿、ランチョンマットなどで食卓を飾ってみるのもいいですよ。

魚と触れ合ってみる

子どもが目にするのは調理済みの魚ばかりで、実際の魚はどのような姿をしているのか知らないという子どもは多いでしょう。

スーパーなどで旬の魚を教えたり、釣りや潮干狩りなどを体験させたりして、魚を身近に感じてもらえる工夫をしましょう。子どもといっしょに魚を料理するのもオススメです。さまざまな調理法や味つけを知って食経験を積むことが、魚嫌いを克服するきっかけになります。

子どもが喜ぶかんたん魚レシピ4つ

最後に、子どもがおいしく魚を食べられるかんたんレシピを4つご紹介します。どのレシピもかんたんに作れるものばかりなので、ぜひ作ってみてくださいね。

骨抜きサバでかんたん調理! ケチャップ味のさばチリ

「Yasuko Imabeppu」さんのInstagramより(@y_imabeppu)
https://www.instagram.com/p/Cu9BLV9SIqq/

Yasuko Imabeppuさんは料理研究家・栄養士で料理初心者でも作れるレシピを発信しています。

青魚が苦手な子どもでも、甘酸っぱいケチャップ味の「さばチリ」なら食べやすいでしょう。骨抜きサバを利用すれば調理の手間も省け、骨を気にすることなく食べられます。サバに米粉をまぶすことでカリッとした食感になり、たれも絡みやすくなります。

【材料(2人分)】
・骨抜きサバ切り身:約240g
・塩:少々
・米粉or片栗粉:適量
・玉ねぎ(粗みじん切り):1/4個
・サラダ油:小さじ1
・レタス(食べやすくちぎる):2枚
・白髪ねぎ :適量
・小ねぎ(小口カット):適量
A
・トマトケチャップ:大さじ1
・酢:大さじ1
・砂糖:大さじ1/2
・酒:小さじ1
・しょうゆ:小さじ1
・豆板醤:適宜

【作り方】
1.サバは食べやすい大きさに切り、塩をふって5分ほどおいてからキッチンペーパーで水気をふき取り、米粉をまぶす。
2.フライパンに油を入れて中火で熱し、1のサバを並べて両面を5〜6分焼く。
3.2に焼き色がついたら、粗みじん切りにした玉ねぎとAを加えて煮絡め、レタスを敷いた器に盛りつけて、白髪ねぎと刻んだ小ねぎをのせる。

骨や歯を丈夫にするビタミンDが豊富! メカジキの青のりピカタ

「Syoko Shimizu」さんのInstagramより(@lifeat.salon)
https://www.instagram.com/p/CsTUv8oPwD6/

管理栄養士でフードコーディネーターのSyoko Shimizuさんは、料理教室やレシピ開発を行っています。

骨や歯を丈夫にしてくれるビタミンDが豊富に含まれるメカジキは、とくに成長期の子どもにオススメです。パサつきやすい切り身の魚はピカタにすることでしっとりやわらかに仕上がります。衣にカレー粉や粉チーズを混ぜても子どもが喜びそうですね!

【材料】
・メカジキ:大きめ3切れ
・塩こしょう:少々
・植物油:大さじ2
(衣)
・たまご:1個
・薄力粉:大さじ3
・青のり:小さじ2
・水:大さじ1.5

【作り方】
1.メカジキは食べやすい大きさに切って塩こしょうで下味をつける。
2.(衣)の材料を、ダマにならないように上から順に混ぜる。
3.フライパンに油を熱し、(衣)にメカジキをくぐらせて焼く。
4.両面を焼き目がつくまで焼いたら火を弱めてふたをして2分蒸し焼きにして完成

DHAやEPAが豊富! 鮭切り身丸ごと炊き込みごはん

「とある料理研究家」さんのInstagramより(@cookinglover_r)
https://www.instagram.com/p/CsP3Wx4vyde/

料理研究家のとある料理研究家さんは、手軽に作れるレシピや料理をおいしくするコツを発信しています。

炊き込みごはんは子どもに人気のメニューの1つ。白米といっしょに鮭を丸ごと炊飯器に入れるだけで完成します。DHAやEPAなどの栄養素が豊富に含まれる鮭は、積極的に食卓に取り入れたい食材です。鮭から出るだしにこんぶだしをプラスすることで、旨みが増しさらにおいしく仕上がります。

【材料】
・生鮭:2〜4切れ(大きさで判断)
・塩:ひとつまみ
・ごま油:小さじ1
・白米:3合
・酒:大さじ2
・しょうゆ:大さじ1.5
・みりん:大さじ1
・塩分無添加こんぶだし顆粒:適量(なくてもよいがあったほうがおいしい)
・水:適量 (調味料との合計が3合ぶんをわずかに超える程度)
・好きな具材(きのこ、にんじん細切り、おあげなど):適量

【作り方】
1.鮭に塩ひとつまみをかける。
2.フライパンにごま油をひき、強火で加熱して、鮭の皮目の部分だけ焼き色がつく程度に焼く(香ばしさがプラスされますが、洗い物や手間を増やしたくない場合はなくても問題ありません)。
3.炊飯器に白米、酒、しょうゆ、みりん、塩分無添加こんぶだし顆粒、水(調味料との合計が3合ぶんをわずかに超える程度)、好きな具材を適量入れ、最後に鮭を入れ、炊飯する。
4.炊き上がったらいちばん上の鮭を取り出して骨を取り、再度炊飯器の中に戻し、鮭を崩すように混ぜる。
5.器に盛り、お好みで海苔などをかけて完成。

魚の臭みが苦手な子どもでも食べやすい! 鮭のハーブパン粉焼き

「富岡清美/簡単イタリアン ヘルシー家庭料理」さんのInstagramより(@kiyomitomioka)
https://www.instagram.com/p/CuejLfCy7i6/

富岡清美さんは、レシピ開発や提供、コラム執筆などを行っており、雑誌やメディアにも数多く掲載されています。

こちらは、子どもが大好きなマヨネーズで下味をつけた鮭に、ドライバジルと粉チーズの衣をつけて揚げ焼きするメニューです。外はサクッと、中はしっとりやわらかく仕上がります。子どものお弁当にもオススメの一品です。

【材料(3~4人分)】
・鮭(切り身):250g(小さめ6切れ)
・ハーブソルト:適量
・こしょう:適量
・マヨネーズ:適量
A
・パン粉:大さじ3
・ドライバジル:小さじ1
・粉チーズ:小さじ1

・米油(オリーブオイル、サラダ油でも可):適量
(つけ合わせ用)
・ベビーリーフ:適量
・プチトマト:適量
・レモン:1/8個(くし形切り)

【作り方】
1.鮭の水気をキッチンペーパーでしっかりふき取り、ハーブソルト、こしょうをふる。
2.鮭の全面にマヨネーズを塗り、Aをまぶす。
3.フライパンに米油を鮭が1/3浸るくらい入れて、中火で揚げ焼きする。
4.両面カリッと焼けたら取り出し、油を切っておく。
5.お皿にお好みでベビーリーフ、プチトマト、レモンを盛り、鮭を盛りつける。

子どもも喜ぶ魚レシピで栄養満点な食卓へ!

調理やあと処理に手間がかかる魚料理は、ついつい敬遠しがちですよね。そんなときは、骨抜き済みの魚や缶詰などの手軽な食材の活用、子どもが好きな味つけを意識して積極的に食卓に取り入れましょう。

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