【夏休みは親子でクッキング】炊飯器&電子レンジで作るかんたんレシピ2種[栄養士監修]

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夏休みはお子さんと過ごす時間が増えてうれしい反面、「1日3回、食事の用意が大変!」というおうちのかたも多いのではないでしょうか。

「毎食メニューを考えるのは大変ですよね。そこでオススメなのが、ランチの“親子クッキング”です。いっしょに楽しめて、食育にもなりますよ」と話してくれたのは、「健康」をテーマにした料理教室や、食育を推進するNPO「食育暮楽部(くらぶ)」を運営する森野恵子先生です。

森野先生に“親子クッキング”のコツと、かんたんでおいしい料理レシピ2種を教えてもらいました。

監修/森野 恵子(「食育暮楽部」代表) 文/こそだてまっぷ編集部

目次

お子さんの「できた!」という達成感を大切に

料理は楽しみながら、できることを少しずつ

「料理に興味があるお子さんもいれば、それほどでもないお子さんもいますよね。いきなり大変なことに挑戦すると、やる気がなくなってしまうこともあります。

お子さんが興味をもった作業から、少しずつ取り組んでいきましょう。
まずはおうちのかたがやり方を見せて、『やってみる?』と聞いてみるといいですよ。


同じ料理に何度か挑戦するうちに、できることも増えます。あれもこれもと一気にやらせるのではなく、楽しんで取り組むことを心がけてくださいね

初クッキングは、火を使わない調理法がオススメ

初めての“親子クッキング”でオススメなのが、火を使わないで調理できる炊飯器や電子レンジで作る料理です。加熱後の食材は熱くなるので注意が必要ですが、火を使うよりは気軽に挑戦できます。料理の経験があるお子さんなら、調理のコツをつかめば一人で準備から完成までできるようになりますよ。

できた料理は、きれいに盛りつけて写真を撮りましょう。ランチョンマットや箸置きなどでコーディネートすると、お子さんのやる気もアップします! 夏休みのよい思い出にもなりますね」

炊飯器で作る「トマトカレーピラフ」

炊飯器に材料を入れて、炊き上がったら出来上がり。
ふたを開けた瞬間に、おいしそうな香りが広がるメニューです。

◯材料(4人分)
米…2合
ツナ缶…1~2缶
酒…大さじ1
おろしにんにく(チューブ)…1g
おろししょうが(チューブ)…1g
冷凍ミックスベジタブル…50g
ミニトマト…12個
カレールー(甘口)…50g
お湯(60℃ほど)…50ml  
しょうゆ…小さじ1
バター…5g
ドライパセリ…少々

◯作り方
① 米を洗って、ざるにあげます。

② 油を切ったツナ、酒、おろしにんにく、おろししょうがを混ぜ合わせます。

③ ボウルにカレールーとお湯(60℃ほど)を入れ、混ぜて溶かします。そこにしょうゆと②を入れて混ぜます。

④ 炊飯器に、①と③を入れてよく混ぜます。水(分量外)を目盛りまで入れます(すしめしなど、硬めに炊ける設定があれば、その設定にしてください)。

⑤ ④に冷凍ミックスベジタブルとへたを取ったミニトマトを入れて炊きます。

⑥ 炊き上がったらバターを入れて、しゃもじで全体を混ぜます。

⑦ 皿に盛って、ドライパセリを振ります。

米を洗う、カレールーとお湯を混ぜる(ボウルが熱くなるので注意)、炊飯器に具材を入れて混ぜるなど、お子さんが参加できる場面がたくさんあります。やけどや怪我などがないよう見守りながら、やりたいという意欲があれば、たくさんお手伝いさせてください。

仕上げに黒コショウをふると、辛さが効いて大人向けの味わいになります。

ツナを、鶏ひき肉や冷凍シーフードミックスに代えてもおいしく出来上がります。

レンジで作る「夏野菜の冷やしうどん」

冷たいうどんをひと工夫。赤、黄、緑色を意識して、具材を彩りよく盛りつけましょう。栄養バランスもよくなりますよ。

◯材料(2人分)
冷凍うどん…2袋
ハム…1パック(4〜5枚)
ミニトマト…6個
きゅうり…1/2本
カニ風味かまぼこ…2~3本
さけるチーズ…1本(25g)
コーン缶…大さじ2
冷凍枝豆(さやつき)…50g
ブロッコリースプラウト…適量
〈レモンオリーブオイルだれ〉
レモン汁…大さじ1
酢…大さじ1
砂糖…小さじ1/2
塩…小さじ1/4
オリーブオイル…大さじ2

◯作り方
① 冷凍うどんを、製品の表示のワット数・時間どおりに電子レンジで加熱します。冷水に取って、ざるにあげます。

② ハムを細切りに、きゅうりを千切りにし、ミニトマトを半分に切ります。

③ カニ風味かまぼこと、さけるチーズをさきます。

④ コーン缶はざるにあげて水気を切ります。冷凍枝豆は製品の表示のワット数・時間どおりに電子レンジで加熱し、さやから取り出します。

⑤ レモン汁、酢、砂糖、塩、オリーブオイルを混ぜて、たれを作ります。

⑥ ⑤の半量を、うどんとからめます。

⑦ 器に⑥を盛り、その上に②③④を並べ、残りのたれを回しかけます。ブロッコリースプラウトを飾ります。

●「カニ風味かまぼこやさけるチーズを手でさく」「コーン缶をざるにあげて水気を切る」「枝豆をさやから取り出す」「レモンオリーブオイルだれを混ぜる、盛り付ける」など、幼児でもできる作業がたくさんあります。お子さんがひとつでも多く取り組めるように、「いっしょにやろう!」と積極的に声がけしましょう

●包丁が使えるお子さんは、ハムを細切りにしたり、きゅうりを千切りにしたり、ミニトマトを半分に切ったりしましょう。

包丁を使ったことがないお子さんも、お手伝いをするうちに興味が湧いてくるかもしれません。しっかりそばについて切り方を教えてあげてくださいね。

●オリーブオイルの風味が苦手なお子さんは、サラダ油を同量で代用してください。

かんたんにできて見栄えもよい、おいしい料理レシピをご紹介しました。

「トマトカレーピラフ」も「夏野菜の冷やしうどん」も具材は一例です。赤、黄色、緑の色どりを意識しながら、お子さんの好きな具材を取り入れて、何度も作ってみてください!

この記事の監修・執筆者

フードコーディネーター、栄養士 森野 恵子

「健康」をテーマに、料理とテーブルコーディネートの教室を行う。企業主催の親子クッキングや、住宅展示でのテーブルコーディネート、セミナー講師、TV番組の撮影、飲食店やホテルでのフードコーディネート、メニュープランニング、雑誌・広告での撮影(料理作成・フードスタイリング)、盛りつけ指導など”食”に関わるものをさまざまな角度からコーディネート。
平成16年からは、暮らしを楽しみながら食育を推進する団体「食育暮楽部(くらぶ)」を設立し、地域でできる食育に取り組み中。

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