意外とかさばるランドセル。子どもが毎日自分からランドセルを片付けるには、置き場所をどこにしたらよいのか迷いますよね。
「玄関やリビングにいつの間にか放置され、家が散らかる」
「せっかく置き場所を決めても、なかなか毎日片付けてくれない」
「家にランドセルを置けるよいスペースがない」
…なんて悩まれている先輩ママパパは多いようです。
子どもが決まった置き場所に毎日ランドセルを片付けるには、どうしたらよいのでしょうか?
この記事では、現在小学生のお子さんがいる保護者の方96名にアンケートを実施し、その結果をもとに先輩ママパパがおすすめするランドセルの置き場所や、ランドセルラックの選び方を紹介します。
※アンケート調査:モニプラファンブログ「学研の幼児ワーク編集部」調べ(2021年12月実施/96人回答)
ランドセルの置き場所は子どもの習慣に合わせて決めよう
子どもが毎日ランドセルを片付けるようになるには、決まった置き場所を決めることが大切です。そのためにはどこに置き場所をつくるのがよいのでしょうか? ランドセルを置く場所について先輩ママパパにアンケートをした結果がこちらです。
ランドセルの置き場所はどこにしていますか?
ランドセルの置き場所として多いのは、学習机の周辺、ランドセルラック、リビングなどが挙げられます。それぞれの置き場にメリット・デメリットがありますが、大切なのは普段の子どもの行動に合わせて置き場所をつくることです。
お子さんがリビングで過ごす時間が多いのか、子ども部屋で過ごす時間が多いのか、また学校の準備や宿題に保護者のサポートが必要かどうかによってもランドセルの置き場所は変わってきます。例えば、入学したてのころは学校の準備に保護者のサポートが必要なことが多いので、リビングにランドセル置き場をつくることでスムーズに手助けできるなどのメリットがあります。
これから小学校に入学される場合は学校生活を送る様子をしばらく見てから置き場所を決め、それに応じてランドセルラックなどを購入するのも1つの手です。
ランドセルラックの選び方
お子さんの行動に合わせた置き場所が決まったら、ランドセルラックなどランドセルの置き場所を設置してみましょう。
「ランドセルを置くだけなら学習机で十分じゃない?」「ランドセルラックって必要なの?」と感じるかもしれませんが、ランドセルの置きやすさや、学用品の収納スペースの確保などを考慮すると、ランドセルラックはとても便利な収納グッズです。
そこで、ランドセルラックを選ぶ際のポイントを、次の項目ごとに説明していきます。
<ランドセルラック選びのポイント>
- ランドセルラックは必要か考える
- ランドセルラックの種類を知る
- ランドセルラックの価格を知る
- ランドセルラックの購入場所を知る
ランドセルラックは必要か?
今回実施したアンケートでは、ランドセルラックを購入された方の86%が「ランドセルラックを買ってよかった」と回答しています。ランドセルラックを買ってよかったと感じる理由は、主に次の3つです。
- おもちゃと学用品を分けて収納できる
- 置き場所を決めることで持ち物を自分で管理し、整理整頓する習慣が身についた
- ランドセルと教科書や学用品を一か所にまとめて収納することで準備がしやすい
小学校に入学すると自分の持ち物が増えるため、整理整頓の習慣を身につけなければなりません。ランドセルラックで持ち物を収納する場所を確保してあげることで、片付けや準備の習慣が身につきやすくなります。学用品を収納するためのスペースを確保し、整理整頓を身につけるためには、ランドセルラックは買って損のないアイテムといえるでしょう。
<先輩ママパパがランドセルラックを買ってよかった理由>
- 「姉妹で1つずつ使って、隣に並んでいるのがかわいい。コンパクトに収納でき、部屋のインテリアをそんなに邪魔しません。」
- 「同じ場所、元ある場所に戻す習慣を身につけられるから。そして何より部屋の片付けが楽。」
- 「学習机は購入していないので、ランドセルラックは学習用品とおもちゃを分けるためにも必要でした。」
- 「ものの住所を決めることで、守ってくれるし、部屋がキレイを保てます!」
<ランドセルラックを買って後悔したこと>
- 「場所を取るため、手狭になったわが家では必要ありませんでした。」
- 「2人用を買ったのですが、現在長男1人で占領。来春、次男が入学するのですが、2人のものが混ざってしまいそう。もう少し小さくてもいいから、1人ずつ使えるものを買えばよかったです。」
- 「高さが調整出来なくて低すぎたことと、スペースを取るため置き場所がなくなったこと。」
- 「教科書をしまえるタイプのものにしましたが、想像以上にタブレット等収納すべきものが多く、スペースが足りませんでした。」
ランドセルラックの種類は大きく3つ
ランドセルラックといっても、さまざまな種類のものが売られており、どれを買えばよいのか迷ってしまいますよね。ランドセルラックは、大まかに次の3つのタイプに分けられます。
- ボックスタイプ…ランドセルの他に、教科書などを収納できる棚があるタイプ
- ポールタイプ…棒状で、ランドセルや小物を引っ掛けるタイプ
- デスクつきタイプ…デスクと一体になっているタイプ
アンケートによると、約77%の方が棚つきの「ボックスタイプ」を購入しています。
それぞれのタイプの特徴と、メリット・デメリットを紹介します。
ボックスタイプの特徴
ボックスタイプのランドセルラックは、ランドセルを置くスペースの他に、教科書などを入れるスペースがあり学用品をまとめて収納できます。一か所に学校で必要なものを集約できるので学校の準備がしやすく、忘れ物防止にもなるでしょう。落ち着いたデザインのものを選べば、子ども部屋だけではなくリビングに置くこともできるので、リビングで過ごす時間が多いお子さんにもおすすめです。
ただし、ランドセルラックを置くためにある程度のスペースが必要です。ラックを置くことで部屋が狭くなってしまうことは避けられません。また、ボックスタイプのランドセルラックは高さを自分で調整できないものもあるため、お子さんの背丈や成長を見越してデザインを選ぶ必要があります。
ボックスタイプのメリット
- ランドセルと学用品を一か所に収納できる
- 子ども部屋だけではなく、リビングなどにも置ける
ボックスタイプのデメリット
- ランドセルを置く場所の高さを調節できないことが多い
- 場所を取るので、スペースに余裕がない場合や、兄弟で同じ部屋を使う場合にはサイズ選びに注意が必要。
- キャスターがついていないと、場所の移動が簡単にはできない
ポールタイプの特徴
ポールタイプのランドセルラックは、棒状のスタンドに荷物を引っ掛けるつくりになっています。ランドセルスタンドと呼ばれることもあるようです。
ポールタイプのランドセルラックはスペースを取らず、移動しやすいことが魅力です。置き場所を選ばないので子ども部屋だけでなく玄関やリビングにも置くことができます。お子さんが2人以上いるかたで収納スペースに余裕のない場合でも、場所に困らずに収納できます。小さなお子さんやペットにランドセルをいたずらされない高さに置けることも利点です。
ポールタイプのメリット
- 子どもの動線に合わせて位置を変えやすい
- 価格が比較的安い
- 引っ掛けたままランドセルの開閉ができる
ポールタイプのデメリット
- ランドセルを引っ掛ける位置が高いと、低学年のお子さんはランドセルを持ち上げるのに苦労してしまう。購入する際は高さに注意。
- ぶつかった際などにバランスが崩れてしまう恐れがあるので、安定感のあるものを見極める必要がある。
デスクつきタイプの特徴
デスクつきタイプのランドセルラックは、学習机とランドセル置き場や教科書を置くスペースが一体となっています。学習机とランドセルラックを個別に購入する必要がないことがメリットです。
ただ、お子さんの成長とともに収納スペースが足りなくなったり、机の高さが合わなくなったりした際に調整がしづらいことがデメリットとなります。
デスクつきタイプのメリット
- 学習机とランドセルラックと教科書などの収納スペースを個別に買わなくて済む
- 一か所に集約できて省スペースになる
デスクつきタイプのデメリット
- リビングにランドセルを置きたい場合には不向き
- 成長とともに収納スペースが足りなくなったり、机の高さが合わなくなったりする可能性がある
- 机と収納スペースの置き場所を変更したくても、一体となっているとできない場合がある
カラーボックスはラック替わりに使える
「ランドセルラックを買うほどでもないかな?」と迷われているかたには、カラーボックスもおすすめです。カラーボックスは2000円以下で販売されているものもありランドセルラックと比べて比較的安く購入できる上に、収納スペースも十分確保できます。
また、天板の位置や棚の位置を自由に動かせるので、お子さんの成長に合わせて高さを調節しやすいことや、小物を収納するボックスを入れるなどカスタマイズ性が高いこともメリットです。
ただし、つくりのしっかりしたランドセルラックと比べると、どうしても耐久性は劣ります。重いものを上段に置かないようにするなどの工夫が必要です。
ランドセルラックの価格の相場
ランドセルラックの値段は、その種類やメーカーによって異なりますが、およその値段は次のとおりです。
- ポールタイプ…3000~5000円ほど
- ボックスタイプ…6000円~15000円ほど
- デスクつきタイプ…15000円~20000円ほど
- カラーボックス…1500円~4000円ほど
購入したランドセルラックの価格をアンケートしたところ、次のような結果になりました。
購入したランドセルラックの価格
約76%の方がボックスタイプのランドセルラックを購入しているため、5000円~7000円の価格帯が多いようです。あまり予算をかけたくない場合はポールタイプやカラーボックスであれば3000円以下で購入できます。
ランドセルラックの購入場所
ランドセルラックの購入場所をアンケートしたところ、次の結果になりました。
ランドセルラックをどこで購入しましたか?
ランドセルラックはインターネットで購入したかたが最も多いようです。店頭で購入すると自宅まで運ぶのも一苦労ですが、その点インターネットであれば心配いりません。
ランドセルラックをこれから買う人へのアドバイス
先輩ママパパに、ランドセルラックをこれから買うにあたってのアドバイスや、買って失敗したと思った体験談を聞いてみました。購入を検討しているかたは、ぜひ参考にしてみてください。
子ども目線の使いやすさを考える
お子さんの身長に合った、子どもが取り出しやすいラックかどうかをチェックしましょう。
小学1年生の体では、重いランドセルを持ち上げるのは大変。収納場所の位置が高いと、ランドセルを持ち上げるだけでも一苦労です。反対に、椅子の下などの低い場所はしゃがむ必要があるのでその動作が面倒だと感じてしまうかもしれません。
少しの負担でも毎日のこととなると面倒になってしまうので、なるべくストレスのない置き場所をつくることが大切です。大人目線で決めた収納場所は子どもにとっては不便なこともあります。ランドセルに教科書を入れた状態でどのくらいの重さになるかを確認しておき、子どもが自然に持ち上げられる高さにあった棚などを選びましょう。置きやすい高さは身長とともに変わってくるので、成長に合わせて置き場所の高さを選んだり調整できたりするとさらによいですね。
また、ランドセルがいざ手元に来てみると、思ったより大きくて予定していた置き場所に入らないこともあります。ランドセルのサイズはメーカーによって若干の違いはありますが、およそ高さ34cm、横幅26cm、奥行き20cmほどのサイズが一般的です。そのため、収納スペースを考える際には事前にサイズを測っておき、取り出ししやすい十分なスペースがあるか確認しておきましょう。
先輩ママパパのコメント
- 「ランドセルを1番上に置くと重そうなので、低学年の間は下に置く収納が良いかもしれません」
- 「高さが調整出来なくて低すぎたことと、スペースを取るため置き場所がなくなったことに後悔。」
成長しても使えるデザインを選ぶ
ランドセルラックを子ども部屋に置くのかリビングに置くのかにもよりますが、部屋の雰囲気に合ったデザインを選ぶことも重要です。成長した後のことを考えて、長く使えるシンプルなデザインを選ぶかたが多いようです。
また、隠す収納はおしゃれですが、収納にひと手間かかってしまうため子どもが毎日片付けることを考えると不向きです。置きづらいと感じる場所だと片付けをしなくなってしまうかもしれないので、デザインと使いやすさのバランスを考慮しましょう。
先輩ママパパのコメント
- 「好みは変わることがあるので、部屋の雰囲気に合わせたり、シンプルにしたりすることがおすすめです。」
- 「濃いブラウンだと圧迫感があるので、明るいトーンのカラーがいいと思います!」
- 「大人になっても棚として使えるシンプルかつシックなデザインにしました。」
学用品が増えることを見越して収納力を重視する
入学時点での荷物が収まるかどうかだけではなく、今後より収納スペースが必要になることを見越しておきましょう。学年が進むにつれ教科書や学用品が増えていくため、ランドセルを置くだけではなく収納力も重要になってきます。
また、夏休みや冬休みなどの長期休暇になると普段は学校に置いてある絵具セットやお道具箱などの荷物も家で保管しなければなりません。一時的にでも大量の学用品が増えることを考慮して収納スペースをつくっておくと、後になってラックを買い足す必要がなく安心です。
兄弟・姉妹が同じ部屋を使う場合は持ち物が混ざらないように収納スペースを分ける必要があるので、購入するランドセルラックの大きさも考慮する必要があります。
先輩ママパパのコメント
- 「想定していたよりも学習用品が多く、ラックのサイズが足りていない。」
- 「教科書や学校で使う道具も結構な量です。特に夏休みや春休みなど、学校から荷物を全部持って帰ってきた時は荷物の量がすごいので、全て収納できるものだと休み中も部屋が散らからなくていいです。」
6年間使える耐久性のある素材を選ぶ
最低でも6年間は使うことを考え、耐久性のある素材を選ぶことをおすすめします。子どもが乱暴にランドセルを置いても簡単に壊れたり、倒れたりしないかどうかをチェックしてみてください。
先輩ママパパのコメント
- プラスチック素材で、激しく扱ったり引っ張ったりすると接続部分がはずれやすくなってしまいます。
今回のアンケートでは、子どもと収納場所を一緒に考えたり、ラックを一緒に選んだりなどすることで、お子さんが「ランドセルは自分の持ち物だから、自分で片付けるんだ」という意識が育ったという声がみられました。
また、最初は片付けができなかったお子さんも、習慣が身につくまで根気強く声かけしたり、「おやつを食べる前にランドセルを片付ける」などのルールをつくったりすることで、だんだんと出来るようになったというかたが多いようです。
お子さんが整理整頓の習慣を身につけられるように、ぜひ先輩ママパパの声を参考にしてみてくださいね。
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