この夏、水族館をもっと楽しむ5つのポイント!【専門家監修】

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この夏、水族館をもっと楽しむ5つのポイント!【専門家監修】

夏休みの暑い日、お子さんと水族館へ行くのはいかがですか?「屋外は暑いし、冷房の効いたひんやりした屋内で水辺の生き物を見たら心が癒されるかも…」。でも、水族館の魅力は生き物に出会えることだけではありません。これまで多くの水族館をプロデュースしてきた水族館プロデューサー®中村元(はじめ)さんに「親子で楽しむ水族館」についてお話をうかがいました。

文/こそだてまっぷ編集部

目次

1.リアルに再現した水中世界を楽しむ

海や川など水辺の生き物に出会えるのが水族館です。お子さんの「イルカが見たい!」「ペンギンに会いたい!」というリクエストに応えて水族館に行くかたもいますが、お目当ての生き物を見るだけでなく “何に出会えるかわからないおもしろさ”もあります。

水族館では、魚などの生き物がすむ水中の環境を再現する必要があります。最近の水族館は、苔を貼りつけたり流木や水草をあしらったりして水中世界をできるだけリアルに再現しています。生き物を見るだけでなく、私たちが普段見ることのできない深海やアマゾン川の流域などの水中世界も体験できるのが水族館の魅力です。まるで森で遊んでいるときに偶然カブトムシやリスに出会うようなわくわく感を感じられるでしょう。

2.子どもの目線に合わせていっしょに観察してみよう

水族館に行くと、大人は目立つ生き物を指さして「ほら、見てごらん。大きなサメだね」などと言って子どもに見せたがります。ですが、子どもたちに人気があるのは、カメ、カエル、ペンギンなどです。これらの生き物は、絵本や物語、マンガなどによく登場し、デフォルメされた絵で主人公と手をつないだり、話したりするので親しみを感じられるのが理由だと考えられます。水族館では絵本などでよく見るカメ、カエル、ペンギンたちの本物の姿を見られるので子どもたちは喜びます。

小学校低学年くらいまでのお子さんは、大人と目の高さが異なるので、大人とは違うものを発見して楽しみます。大人はつい上のほうを見がちですが、お子さんは水槽の砂底に潜むチンアナゴなどに夢中になってしまうのです。

水族館では、お子さんにしか発見できない世界も尊重してあげたいものです。そのためには保護者がしゃがんでお子さんの目線に合わせて楽しむといいでしょう。

また、お子さんの目線で下から水槽を見上げると、大人が感じるよりも魚が大きく迫力があるように見えます。大人とは違って見える世界を自由に楽しませてあげてください。

3.お気に入りの生き物に話しかけてみる

水族館でお子さんが「すごいね」「かわいい!」「かっこいいね」「どうして、この魚はこんな顔をしているのかなぁ?」などという言葉を発したら、その生き物に興味が出てきた証拠です。興味を持ったら、本人の気がすむまで立ち止まってじっくり観察させてあげましょう。

お気に入りの生き物を見つけたら、話しかけてみることをオススメします。ぜひお子さんに教えてあげてください。このとき、自分なりに名前をつけるとさらに楽しめます。たとえば、「カメ太郎さん、キミの甲羅は、なぜ、そんなに大きいの?」「カメ太郎さんは、毎日何を食べているの?」このようにお子さんの好奇心がどんどんふくらみます。カメ太郎のことをもっと知りたいと思ったお子さんは、家に帰ってきっと自分で調べるのではないでしょうか。「今ごろ、カメ太郎は何をしているかな?」という会話を楽しむこともできるでしょう。水族館がお子さんの好奇心や探究心を育むきっかけになるといいですね。

4.ガラス1枚隔てた近さで生き物を見ることができる

イルカやアザラシ、アシカなどは水槽のガラス越しに人間の顔が見えているといわれています。特に彼らは、人間の子どもの丸みを帯びた顔が大好きです。小さなお子さんの顔が水槽のガラス越しに見えると、近寄ってくることも多いです。彼らは人間とコミュニケーションを取りたがるので、お子さんが手を振ったりすると喜んで寄ってきます。「イルカが泳いでいるよ。手を振ってごらん」などと促してあげてもいいでしょう。

動物園と違って生き物たちをとても近くで見ることができるのも水族館の特長です。サメでもウミヘビでもガラス1枚をへだてた近さで見られるので、目の動きや口の中の歯まで観察できます。水槽にぴったり近づいて見るのも楽しいでしょう。

5.普段の食事で生き物の命をいただいていると気づかせる

水族館によっては、マグロやイワシなど私たちの食卓に並ぶ魚も展示しています。

「あれが、〇〇ちゃんの大好きなお刺身になるマグロだよ」というように教えてあげてください。

お子さんの中には、食べ物であるすしや刺身と、水族館で泳いでいる魚とのつながりを理解できていない子も多いのです。お子さんにとって食べ物である魚が生きて泳いでいる姿を知ることができるのも水族館の重要な役割です。私たち人間は、毎日生命をいただいて生きているということに気づかせましょう。食べ物に敬意を払う気持ちを育てることは重要です。

水族館での体験が自然の偉大さを知るきっかけに

水族館では海や川などにすむ生き物を見ることができ、彼らが生きている水中世界を感じることができます。水中世界を感じたら「海をきれいにしよう」「水資源を大切にしよう」という気持ちが自然と芽生えてくるでしょう。海の生き物を見て「すごい!」と興味を感じるだけでも海や自然の偉大さを知る第一歩になります。 今、世界中でSDGsを達成するためにさまざまな取り組みが行われています。持続可能な地球を守るためには、地球の7割を占める海について知ることが欠かせません。お子さんが水族館で水中世界に触れ、海や川、森なども含めた地球環境の保全に興味を持ってくれることを期待したいですね。

この記事の監修・執筆者

監修/水族館プロデューサー® 中村 元

1980年鳥羽水族館に入社後、独自のプロモーション活動で集客280万人を達成して話題を集める。その後、新江ノ島水族館、サンシャイン水族館など多くの水族館のプロデュースを手がける。日本バリアフリー観光推進機構理事長、伊勢志摩バリアフリーツアーセンター理事長なども務める。

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