2月になると、街のあちらこちらでチョコレートを見かける機会が増えますね。
どれもおいしそうで目移りしてしまいます。
バレンタインデーの贈り物に、お子さんとチョコレートのスイーツを手作りするおうちも多いかもしれません。
今回は、お子さんと話題にしてほしい、チョコレートのひみつをご紹介します!
チョコレートは何でできているの?
もとになるのは「カカオ豆」
チョコレートのもとになるのは「カカオ豆」です。
このカカオ豆、英語でも「cacao beans(カカオの豆)」と呼ばれていますが、マメ科の植物ではなく、綿やオクラなどと同じアオイ科のカカオの種(たね)なのです。
カカオは、赤道近くの暑い土地で育つ熱帯植物。気温や降水量など育つ条件が限られていて、高さ約7〜10mに成長し、幹や枝に小さな白い花を咲かせます。そして、花の一部が実を結び、長さ20cmほどのラグビーボールのような形の固い実「カカオポッド」になります。
カカオポッドの中には、白い果肉に包まれた約20〜50粒の種(たね)である「カカオ豆」が詰まっています。チョコレートは、白い果肉をつけたままで発酵・乾燥させたカカオ豆をもとに作るのです。
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甘くない「カカオ豆」を甘くするには?
チョコレートを作るおもな原材料は、「カカオマス・ココアバター・砂糖・乳原料」の4つです。カカオマスとココアバターはカカオ豆から作ります。
発酵・乾燥させたカカオ豆の皮を取り除き、炒ってすりつぶすと、どろどろのペースト「カカオマス」になります。カカオマスに甘みはありませんが、チョコレートの苦味や香り、茶色のもとになります。
カカオマスから取り出した脂肪分が「ココアバター」です。ココアバターを加えることで、チョコレートがほどよく固まり、食感がなめらかになります。
カカオマスはそのままでは苦味や渋味が強いので、「砂糖」で甘みを加え、牛乳や牛乳の脂肪分を粉にした「乳原料」を使ってまろやかなチョコレートに仕上げます。
バレンタインデーにチョコレートを贈るのは日本だけ?
ヨーロッパから広まった「恋人の日」
バレンタインデーの始まりははるか昔、古代ローマ時代のことといわれています。
ローマ帝国では、皇帝によって兵士の結婚が禁じられていました。しかし、キリスト教の司祭・聖バレンティヌス(バレンタイン)は、兵士とその恋人のために結婚式を行いました。後に聖バレンティヌスは軍隊に逮捕されて処刑されてしまいます。その処刑の日が2月14日だったといわれています。
聖バレンティヌスは愛の守護聖人としてたたえられ、ヨーロッパでは、すでに14世紀から2月14日を「恋人の日」として花やプレゼント、手紙を贈り合う風習があったそうです。
世界に広がったバレンタインデー
ヨーロッパから世界へと広がったバレンタインデーは、各地でさまざまな行事やイベントとして定着しています。
アメリカでは、男性から女性に愛を告白する日とされています。男性が女性の家へ行ってラブソングを歌うのはメキシコです。また、中国では、男性が女性へバラの花を贈る風習があるそうです。
日本では「チョコレートを贈る日」として広がりましたが、一説には、1958(昭和33)年にチョコレートメーカーが「女性から男性に、チョコレートとともに愛の告白を」というバレンタインギフトを提案したことがきっかけとされています。現在では、友だちに贈る「友チョコ」も定番になりましたね。
チョコレートがもっと好きになる! オススメの3冊
おいしいチョコレートにまつわるお話や、バレンタインデーにオススメのスイーツレシピが満載の本など、3冊を紹介します。
『ルルとララのガトーショコラ』
「チョコレートのケーキが食べたい」というハリネズミのローラのために、ルルとララのふたりは、あるものでかわいらしくできるガトーショコラ作りに挑戦します。
つらいときにも喜びを見いだせるようなすてきなお話と、かんたんにできておいしいレシピが紹介されています。
『でんせつのチョコレート』
でんせつのチョコレートを求めて冒険するノラネコは、カカオの島で、自分と同じようにでんせつのチョコレートをさがすためにやってきたネコのアモルと出会います。ふたりは無事にさがし物を見つけることができるのでしょうか?
心温まるチョコレートストーリーです。
『かしこガールのキラキラLesson まわりと差がつく! “映え”スイーツレシピ』
バレンタインにぴったりなチョコレートのお菓子など、季節ごとのイベントスイーツから、毎日食べたいデイリースイーツまで、かわいくて技ありなお菓子のレシピが盛りだくさん! 初心者でも安心してつくれるよう、ひとつひとつの工程を写真つきで紹介しています。
ラッピングテクニックも掲載されているのでプレゼントしたいときに役立ちます。
チョコレートの原材料やバレンタインデーの由来についてご紹介しました。
チョコレートがテーマの本を通じてより詳しくなれば、もっとバレンタインデーが楽しくなるでしょう。ぜひ読んでみてくださいね。
この記事の監修・執筆者
未就学から中学生までの子を持つママ編集者を中心に、子どもの学びや育ちに関する様々な情報を日々発信しています!
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