(な)ただいまー!あー、のどかわいたー!
(り)むぎ茶あるよ。どうぞ。
(な)ありがとう。(ごくごく)ぷはあ~、おいしい。
ねえ、むぎ茶って、ふつうのお茶とちがうの? にがくないよね♪
(り)それはね…
ふつうのお茶と、むぎ茶は、お茶のもとがちがいます。
むぎ茶は「オオムギ」や「ハトムギ」の実、ふつうのお茶は「チャノキ」の葉っぱです。
(な)オオムギ? ハトムギ? 「ムギ」ってなあに?
(り)「ムギ」は、お米のなかまだよ。
オオムギやハトムギの粒に熱を加えて、香ばしくこがしてから、お湯で煮だしたものが、むぎ茶なんだ。
ちなみに…ほかのお茶の、緑茶・紅茶・ウーロン茶は、全部同じ「チャノキ」の葉っぱだよ。
(な)えっ? お茶の色も、味もちがうのに?
(り)つくりかたをかえると、ちがうお茶になるんだって~。
もっと しりたい?
*6月1日は「麦茶の日」
6月は「麦秋(ばくしゅう)」といわれる麦の収穫時期。また、6月1日は衣替えにあたり、夏に向けた準備の始まる日。
麦茶の季節の始まりにふさわしい日として、1986年に記念日となったそうです。(全国麦茶工業協同組合ホームページより)
▲麦茶で多く使われる六条大麦
*ムギは何に使われる?
1.大麦[おおむぎ]…押麦、もち麦、麦茶、ビールなど
2.小麦[こむぎ]…パン、めん(うどんやパスタ)など
3.ライ麦[らいむぎ]…パン(小麦のパンより黒っぽい)など
4.えん麦[えんばく](オーツ麦とも)…グラノーラ、オートミールなど
*麦茶とカフェイン
麦茶にはカフェインが含まれていないため、小さい子からお年寄りまで安心な飲み物といわれています。
カフェインは、興奮作用・利尿作用で、小さな体に負担がかかります。お子さんにはなるべくノンカフェインの飲料を選んであげましょう。
*麦茶とアレルギー
小麦アレルギーのあるお子さんは、大麦が原料の麦茶は飲める場合と避けたほうがいい場合があります。かかりつけのお医者さんにご相談ください。
(り)むぎ茶に、おさとうを入れて飲む人もいるんだって。
(な)へえ!どうしてあまくするのかな?
(り)夏に体がつかれたときに、おさとう入りのむぎ茶で元気になっていたらしいよ。
むぎ茶も、紅茶みたいにいろいろなものを入れてもおいしいかもね。たとえば…
- むぎ茶+牛乳(コーヒー牛乳みたいな味になるとか)
- むぎ茶+レモン (さっぱりさわやか)
- むぎ茶+はちみつ(おさとうよりとけやすいかも)
(な)な~るほど~。つぎ飲むとき、ためしてみようっと!
参考文献:幕内秀夫 監修『身近な食べもののひみつ1 すがたをかえる米・麦』(学研教育出版)/こしみずまさみ 編・おかたさとの 絵『つくってあそぼう 保存食の絵本3米・麦・豆・いも』(農山漁村文化協会)/新藤由喜子『年中行事・記念日から引ける 子どもに伝えたい食育歳時記』(ぎょうせい)/清水洋美 著・横山洋子 監修『毎日の保育が面白くなる! きょうは何の日?366日』(世界文化社)/武田澄子 監修『季節と行事のかるた』(学研)
参考ホームページ:全国麦茶工業協同組合ホームページ