小学校の授業は、ひとコマが45分。そのあいだは、継続して机に向かっていられる集中力が必要です。
入学までにできることを、現役小学校教諭の舟山由美子先生にうかがいました。
入学までに、机に向かうことに慣れておくには、どうすればいいのでしょうか。
舟山 「まず、入学してすぐに45分間座りっぱなしで、何コマも授業を受けることはほとんどありません。
家庭での課題や宿題も、1年生が学校にだいぶ慣れてから、10~20分程度でできるものを出す場合が多いです。
ご安心いただいたうえで、入学前に、家庭で机に向かう練習をしてみましょう。
この練習には
- 学校で机に向かって座ることに慣れる
- 宿題など、家庭で勉強する習慣をつける
という2つの目的があります。
家庭での学習時間の目安は『学年の数×10+10(分)』とされています。
1年生の学習時間の目安は20分なので、最終的にはこのくらい向かっていられることをめざし、お子さんのペースでのんびり慣れさせていきましょう。
決してムリせず、『できたらほめる』くらいのスタンスでかまいません。
練習は、入学後に勉強する場所で行うといいですね。
もう学習机を用意されていたら、その机で行います。
最近では、親御さんの目が届くリビングやキッチンのテーブルで勉強するご家庭が多いので、そのような場所でもよいでしょう。
まずはテレビやゲームの電源をオフにして、気が散る音や映像をなくします。
周囲に食べ物なども置かず、集中しやすい環境を整えてください。
お子さんには『もうすぐ小学生だね。学校みたいに、机で本を読んでみようか』
『時計の針がここにくるまで、机の前で座っていられるかな?』
など、気楽な雰囲気で声をかけます。
そして、絵本を読むのでも折り紙でもぬりえでも、好きなことをさせましょう。
『あ~、楽しかった!』と子どもが言うようなことから始めてほしいのです。
そのとき、親御さんがそばに座って家事をしていたり、読書などをしていたりすると、子どもは呼吸がゆったりして落ち着きます。
最初は、3分でも5分でもいいのです。
たくさんほめて、だんだんと時間をのばしていってください。
慣れてきたら鉛筆を持ってなぞり書きなど、
学習に関連するものに移行していけるといいですね。
机に向かっていられた日はカレンダーに印をつけたり、シールを貼ったりします。
それといっしょに継続時間や行ったことを書き込んだりするのもおすすめです。
子どもも見てはっきりとわかるため、達成感が得られて励みになるでしょう。
また、それを取っておけば、後になってから、『この時期にこんなことを子どもと一緒にしたな』と振り返ることができる、思い出の品になると思いますよ」
練習を続けるポイントは、一人ひとりに合ったやる気アップ法を上手に見つけることですね。
この記事の監修・執筆者
ふなやま ゆみこ/東京都の現役小学校教諭。
長年の小学生の指導経験に基づいた、
教育・子育てアドバイスに定評がある。
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