すっぱい★うめぼし~なんで考えるだけで、つばが出てくるの?

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3~5歳くらいのお子さんは、「なんで?」「どうして?」と聞いてくる「なんでちゃん」です。一つ答えるとその答えにさらに「なんで?」と聞いてくることも。

疑問の答えを調べることはできても、それを小さい子にわかるように言い換えるのは案外難しいことですね。ここでは、りんごちゃんが小さい子にわかりやすいことばで、季節のトピックにおこたえしていきます。

『果物のひみつ-たのしい料理と実験-』(さ・え・ら書房)小竹千香子 著/『つくってあそぼう33 梅干しの絵本』(社団法人農山漁村文化協会)小清水正美 編 小山友子 絵/『毎日の保育が面白くなる! きょうは何の日?366日』(世界文化社)/武田澄子 監修『季節と行事のかるた』(学研)

(な)きょうのおべんとうは、おにぎりなんだ♪

(り)いいね〜。なにがはいってるの?

(な)うめぼしだよ。すっぱいの、へいきなんだよ(えっへん)…な、なんかつばが出てきた…。

(り)ふふ、うめぼしのことを考えると、しぜんにつばが出てくるよね。

(な)ねえ、りんごちゃん。なんでうめぼしのことを考えるだけで、つばが出るのかな?

(り)それはね…

からだがうめぼしのすっぱさを覚えているからだよ。

うめぼし、レモン、お酢などのすっぱい食べ物を口の中に入れると、たくさんのつばが出てくるよ。

その食べ物を見たり、考えたりするだけでも、(これからその食べ物がからだに入ってくるのかも?)と、からだがつばを出して、準備を始めるんだ。

もっと しりたい?

*酸っぱいものは刺激が強いため、その刺激を薄めるためにつば(唾液)が多く出てくるといわれます。つば(唾液)には、消化を助けたり、酸から歯を守ったり、虫歯の原因菌を殺菌する働きがあります。

*梅干しに含まれるクエン酸・リンゴ酸・塩分には、雑菌が増えるのを防ぐ力があります。お弁当やおにぎりに梅干しを入れるのはそのため。ただし最近の梅干しは、減塩タイプや蜂蜜入りなどが多いので、殺菌力は昔ほどではないそうです。

*梅の実を塩につけると、塩にみちびかれてうめのエキスが出てきます。そのエキスは「梅酢」、実は「梅漬け」となります。梅漬けを日に干して保存性を上げたものが「梅干し」です。

(な)うめぼしのしゃしんを見るだけでも、つばが出てくるよ…

(り)でもね、うめぼしの味を知らない人は、うめぼしを見るだけではつばが出てこないんだって。

(な)え? そうなんだ。

(り)もちろん、口に入れればべつだけどね。

(な)……なんか考えただけで口がすぼまる~(><)

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