【卒園祝い】なんでお祝いで「お赤飯」をたべるの?【入園・入学祝い】

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3~5歳くらいのお子さんは、「なんで?」「どうして?」と聞いてくる「なんでちゃん」です。一つ答えるとその答えにさらに「なんで?」と聞いてくることも。
疑問の答えを調べることはできても、それを小さい子にわかるように言い換えるのは案外難しいことですね。ここでは、りんごちゃんが小さい子にわかりやすいことばで、季節のトピックにおこたえしていきます。

今までの記事はこちら→なんでちゃんとりんごちゃん

(な)お赤飯って、もちもちしていて、おいしいよね!

(り)さいきんは、コンビニのおにぎりでもよく見かけるし、1年中いつでも食べられるね。

(な)うん。よく食べるよ。

(り)もとはおいわいのごちそうだって知ってた?

(な)そうなの? なんでおいわいのときにお赤飯をたべるのかな?

(り)それはね…

赤い色はむかしから、わるいものをおいはらう色と考えられていたんだ。

とくべつなおいわいの日に、赤い色のごはんをみんなでたべて、しあわせをねがったんだよ。

もっと知りたい?

縄文時代に初めて日本に伝わってきた米の中に、「赤米(あかまい・あかごめ)」がありました。赤米は貴重な食料で、神様に供えた後に食べたり、贈り物に用いたとされます。

その後、白米を食べる習慣が広まることで赤米はあまり作られなくなりましたが、神様への供え物や、祝い事では赤いご飯を使う風習が残ったといわれています。

赤飯に使われる小豆にも、けがれをはらう力があると考えられていたので、地域によってはお祝いだけでなく、お葬式のときにも赤飯を用意するところがあります。

赤飯がもちもちしているのは、もち米を使うため。

ふだんごはんとして食べているのは「うるち米」ですが、赤飯はねばりのある「もち米」を蒸して作ります。

うるち米で作る小豆ご飯を、赤飯のかわりに食べるところもあります。

(な)お赤飯ってなんで赤いのかなあ?

(り)いっしょに入っている豆から、赤い色が出て、お米に赤い色がつくんだよ。

ところで、お赤飯に入っている豆、なんだか知ってる?

(な)うーんと、あずきかな。

(り)だいせいかい!

お赤飯に入っている豆としては、あずきがいちばんおおいんだ。

ちいきによっては、あずきのなかまの「ささげ」という豆も使われるよ。

ほかにも、くりや、さつまいもをまぜるところや、甘納豆でお赤飯をつくるところもあるんだって。

(な)わあ、それもおいしそうだね! 食べてみたーい!

メモ:お赤飯の豆について

小豆(あずき):味はよいが、皮がうすいため煮るとさけやすい。切腹を連想させることで武士には不評でした。

大角豆(ささげ):小豆と同じ仲間。皮がかたくてさけにくい。

武家社会では小豆よりも大角豆が好まれたため、江戸城に近い関東地方では、大角豆が使用されることが多いとされています。

参考ホームページ:お赤飯はしあわせご飯(赤飯文化啓発協会)
参考文献:新谷尚紀 監修『ポプラディア情報館 年中行事』(ポプラ社)/武光誠 監修  深光富士男 著『行事や儀式の「なぜ?」がわかる 日本のしきたり絵事典 衣食住から年中行事まで』(PHP研究所)/『再発見!くらしのなかの伝統文化 5行事と日本人』市川寛明 監修(ポプラ社)

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