お子さん4人を育て、全員を東大理三に合格させた“佐藤ママ”こと佐藤亮子さん。
累計刷部数 700 万部を超える Gakken の人気シリーズ『よみとく 10 分』から、佐藤ママおすすめの5冊をピックアップしていただきました。
【中学受験でも多数採用】佐藤ママおすすめの5冊はこちら!
中学受験や模試でも多数採用されている『よみとく10分』シリーズ。その中から、特におすすめの5冊について、おすすめのポイントや効果的な使い方をご紹介いただきました。中学受験を検討されているかたは、ぜひ参考にしてみてくださいね。
読み聞かせの大切さについてお伺いしたこちらの記事とあわせてお読みください。
【10分で読めるこわい話 1年生】
子どもはこわい話が大好きなので、読んであげると盛りあがりますよ。
読むときは、声色を作って、おどろおどろしく、こわい感じで読んでほしいですね。ページをめくるときも、絵を見せながらジワーッとめくったり、逆にパッとめくったり。うちの子たちは、それですごくこわがってくれて。何回も読んでいて展開がわかっている話でも、毎回同じこわがり方をしていました。「そろそろこわくなるぞ…」っていうところがくると、みんなどんどん前のめりになってきて。その瞬間、私が急に大きな声を出して読むと、ピャーッて逃げるんです。蜘蛛の子を散らすみたいに、四方八方に(笑)。それがすごくかわいいし、楽しい。
読み聞かせのインタビューでお話しした、「ウケねらい」の読み聞かせにもぴったりですね。
【はじめて読む がいこくの物語 1年生】
日本のお話ばかり読んでいると知識がかたよってしまう場合があるので、ときどき外国のことがわかる本も取り入れて、読んであげてほしいですね。
世界はとても広くて、いろいろな国がある。そこにはそれぞれの文化や歴史があるということを、小さいうちから知っておくことが大事だと思うんです。いずれ地理や歴史の授業で詳しく習うことではあるんですが、その前に、この本でちょっとのぞいておいてもらえたらいいと思います。
外国のことを知るなら、この本のように、いろんな国の物語を集めた本はすごくいいですよね。着ている洋服も違うし、食べている物も違うから、それぞれの文化がよくわかります。登場人物の名前もカタカナだったりして、日本との違いがわかりやすい。子どもたちと話していると、特に外国の食べ物に興味を持ってくれることが多いので、きっと楽しんで聞いてもらえるんじゃないかと思います。
【10分で読めるわらい話 1年生】
子どもたちに何か辛いことがあったときは、笑える話を読んであげたいですね。目の前のことから焦点を外して、ちょっと笑っていいんだよっていう空気にしてあげる。
読むなら、このシリーズに収録されているような、昔話や落語に出てくる笑い話がいいと思います。昔の笑い話って、すごくよくできていますよね。とんちの利いた笑いだったり、大人の偽善を暴くような話だったり。「時そば」など昔から知られている有名な落語は、いずれ古文の授業でも習うかもしれません。ですから、早いうちからベースとして知っておいたほうがいい。教養を身につけるという意味でも、古くから読み継がれている作品は、必ず読んでおくべきだと思います。
笑い話を読んであげることで、教養として必要な作品に、子どもたちが気楽に触れられるようにしたいですね。
【なぜ? どうして? かがくのぎもん1年生】
中学受験をする年齢になると、テストに評論文や論説文を読ませる問題が出てきますよね。でも、小説ばかり読んでいた子は、いきなり論説文に触れると、拒絶反応が出てしまうことがあるんです。それに小説なら面白いけど、例えば、科学的なことなどは今まで考えたこともないから、「面倒くさい」となって拒絶してしまうこともあるんです。そうならないためには、あらかじめ科学的な文章に慣れておくことも必要。ちょっとでも聞いたことがある話だと、テキストも読みやすくなりますからね。
このシリーズは、ひとつひとつの題材が短くまとめられていて、読みやすいのですごくおすすめです。実際、このシリーズの内容が模試に採用されているのを見たこともあるので、慣れるためにも読んでおけるといいですね。小学5、6年生くらいで習う内容なので、ぜひ低学年のうちに読み聞かせておいてほしいですね。
【なぜ? どうして? みぢかなぎもん 2年生】
子どもにとって、何かに疑問を持つことはすごく大切です。でも、身近なことって意外と疑問を抱かないんですよね。身近すぎて、スルーしてしまっていることがすごく多い。だから、最初は本から知識を得られるといいと思います。みんな消防車の色は赤だと思っているけど、アメリカに行ったら黄色や青もある、とか。道路標識や信号の種類も、けっこうテストで出題されたりするので、知識として知っておきたいですね。
自分で考える力を育てる“探求型学習”だって、もともとの知識が何もなかったら難しい。いきなり「探求しろ」と言われても、普通は何をしたらいいかわからない。疑問を持って調べる力を身につけるためにも、まず本はで知識を得てほしいです。読み聞かせに向いているのも、実はこういう本だと思います。
子どもにとって苦手なことこそ、音読してあげる。そうすると、子どもたちは頭の中で映像化しやすくなって、よく理解できるようになるんです。
この記事の監修・執筆者
大分県生まれ。大学卒業後、英語教師を務める。4人の子どもが全員東大理三に合格したことで、子育て方針が話題に。著書に『頭のいい子に育てる までに絶対やるべき幼児教育』(東洋経済新報社)『三男一女東大理Ⅲ合格! 佐藤ママの子育てバイブル 学びの黄金ルール 42』(朝日新聞出版)ほか。浜学園アドバイザー。朝日新聞受験アドバイザー。
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