【年長(5歳・6歳)にオススメの本・ワーク20選】 読書で学びを深めよう

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幼稚園・保育園の年少にあたる5歳・6歳ごろになると、年長としての自覚や誇りを持った姿が見られるようになります。
細かな手の動きが一段と進み、自分のイメージしたものをうまく描いたり、ダイナミックな表現や細やかな製作をするなど、材料や用具を用いて工夫して表現することを楽しめるお子さんもふえてきます。
このような年齢に適したオススメの本をご紹介します。

文/こそだてまっぷ編集部

目次

年長(5歳・6歳)の心身の発達

年長(5歳・6歳)になると、全身運動が滑らかで巧みになり、全力で走り、跳躍するなど、自信を持って活動できるようになります。また、5歳・6歳児は、社会生活を営む上で大切な自主と協調の姿勢や態度を身につけていく時期です。この時期に身につけた姿勢や態度が、小学校入学後の人との関わりや生活の基礎となっていきます。

身体的な発達の特徴

ボールをつきながら走ったり、跳び箱を跳んだり、逆上がりに挑戦したりと、さまざまな運動に意欲的に取り組むようになります。運動機能が高まることで、子どもの自主性や自立性も育ち、自信がつきます。また、予想や見通しを立てる力も育ち、心身共に力があふれ、より意欲旺盛になっていきます。

精神的な発達の特徴

年長(5歳・6歳)になると、友だちの考えや仲間の中で通用する約束事が大事なものとなり、それを守ろうとします。友だちの主張に耳を傾け、共感したり意見を言い合ったりしながら、自分の主張を一歩譲って仲間と協調しする、意見を調整しながら仲間の中で合意を得ていくといったことも経験していきます。このような経験や対人関係の広がりから、自立心が高まり就学への意欲や期待も持てるようになります。

年長(5歳・6歳)に適した本の選び方

年長(5歳・6歳)になると、好奇心や探究心が一層高まり、関心のあることについてより詳しく知りたいと思うようになります。また、ごっこ遊びなどをする際にはより本物に近づきたいと考え,身近なものから必要な情報を取り入れて工夫する姿が見られるようになります。

自立の気持ちも芽生え、経験したことや考えたことなどを相手にわかるように伝えたいという思いが強まります。このような時期には、豊かな言葉や表現をたくさん身につけられる本を選んであげるとよいでしょう。

年長(5歳・6歳)にオススメの本15選

子どもは、絵本や物語の世界に浸ることで、豊かな言葉や表現に触れていきます。
自分の思いや考えを適切なことばで表すことができれば、小学校入学時に初めて出会う先生やお友だちと、新たな人間関係を築く上でも大きな助けとなります。

年長(5歳・6歳)では、さまざまな表現の仕方やことばを学べる本のほか、小学校での学習内容や生活習慣について知識を得られる本、小学校生活が楽しみになる本などがオススメです。

ひとりでぼっち

くすのきしげのり(作)
ふるしょうようこ(絵)
定価 1,430円 (税込)

『ひとりでぼっち』は、子どもの気持ちに寄り添った作品で定評のある、元小学校教諭の作家・くすのきしげのりさんによる物語です。
ひとりで過ごすのが大好きな女の子・はなちゃんが、友だちのやさしさに触れ、みんなといっしょのよさも知っていくというお話です。

同シリーズの『ええところ』は小学1年生の道徳の教科書に掲載されています。小学校入学前に親子で読んで感想を話し合ってみてくださいね。

しょうがっこうがだいすき

うい(作)
えがしらみちこ(絵)
定価 1,540円 (税込)

『しょうがっこうがだいすき』は、小学2年生が自分で考えて書いた、新小学1年生に向けた本です。

幼稚園や保育園から小学校にあがるのは子どもたちにとって、大人が考える以上に大きな変化です。楽しみも、不安もいっぱいです。そんなとき、自分たちよりちょっとお姉さんの小学生からの「緊張しているなら先生にそのことを伝えたらいいよ」「勇気を出してお友だちに声をかけてみよう」といったアドバイスは、きっと役に立つはずです。

小学校の生活

はまのゆか(絵)
定価 1,650円 (税込)

『小学校の生活』は、小学1年生の1日、1年、小学校6年間の生活が、オールカラーのイラストでわかる本です。

年長(5歳・6歳)では、就学に向けての期待が高まります。「小学校って、どんなところ?」「小学校では、何をするの?」などの疑問や不安に答えてくれる、小学校入学へのワクワクを親子いっしょに楽しめる一冊です。

ぼうはん

清永奈穂(監修)
the rocket gold star(絵)
定価 1,540円 (税込)

「ぼうはん」は、5歳から読めて長く使える防犯の絵本です。防犯に対する心構えや、実際にこわいことや危ないことが起きたときにとるべき行動をやさしいイラストでまとめています。

年長(5歳・6歳)になると、生活習慣がある程度自立できるようになり、「なんでも自分でできる」という意識が育ち、大人の助けを拒むことも多くなります。また、小学校に入学すると、登下校や放課後など、保護者と離れて一人で行動する機会も多くなります。保護者にとってもためになる情報が掲載されていますので、入学前にあらためて親子で防犯について学んでおくことをオススメします。

7歳までに知っておきたい科学えほん

ケイティ・デインズ(著)
ステファノ・トネッティ(絵)
岡田好惠(訳)
定価 1,540円 (税込)

『7歳までに知っておきたい科学えほん』は、植物や動物、人の体、光や音、宇宙など、身のまわりの科学を楽しく学べる絵本です。

年長(5歳・6歳)の子どもたちは、いつも「なぜ?」「どうして?」と、疑問がいっぱいの毎日を過ごしています。そんな疑問を、科学の視点からわかりやすく解説して、子どもたちの「知りたい!」「観察したい!」という好奇心を育んでくれる一冊です。

さわって学べる 図形図鑑

朝倉仁(監修)
定価 2,750円 (税込)

『さわって学べる 図形図鑑』は、たくさんのしかけをさわって遊びながら図形を学べる、新しいアプローチの図鑑です。

算数が得意な子は、算数を文字としてではなく、実感できる量や形を感じとって理解しています。こちらの図鑑は、理屈ではなく直感で理解できるため、まだ算数を学んでいない入学前の年長(5歳・6歳)でも、遊び感覚で自然と算数センスが身につきます。

ににんがし!

吉田戦車(作・絵)
宮本哲也(原案)
定価 1,430円 (税込)

『ににんがし!』は、漫画家・吉田戦車と累計300万部を超える「賢くなるパズル」の宮本哲也先生が贈る、読むだけで九九がわかる算数絵本です。

2の段の九九を扱っており、「むしマンション」に2ひきずつ暮らす9組のむしの日常が、色鮮やかな絵で描かれています。
ユーモアあふれる世界観と、「ににんがし!」という音の響きで、年長(5歳・6歳)でも自然と九九の概念がわかるようになる、楽しく賢くなれる一冊です。

366日のおんどく きもちを こめて 演じよう!

小林 由利子(監修)
定価 1,870円 (税込)

『366日のおんどく きもちを こめて 演じよう!』は、「ドラマ教育」をベースにした、演じる音読本です。

年長(5歳・6歳)の子どもは、ごっこ遊びや劇遊びが大好きです。さまざまな道具を使いイメージを広げながら、身の回りの大人の行動や日常の経験を取り入れて再現します。こうした遊びから、人や物への理解を深め、予想や意図を持って行動するなど、社会性を育んでいきます。

こちらの本では、「すてきなセリフ」や「声に出して読みたくなるセリフ」に注目し、あこがれの職業や正義の味方、子どもたちがよく知る物語の登場人物になってやりとり遊びが楽しめます。さまざまな状況や気持ちを想像しながら音読することで、子どもの脳や心を刺激します。

ほんとのおおきさ動物園

小宮輝之(監修)
定価 1,650円 (税込)

『ほんとのおおきさ動物園』は、動物の顔を、実物大の写真で見せる大迫力の図鑑です。

実際の大きさがわかるだけでなく、毛のはえ方や筋肉のつき方など、動物の質感まで手にとるように感じることができます。まるで動物が目の前にいるような感覚が味わえる、新しいタイプの図鑑です。

ゆるゆる昆虫図鑑

さのかける(漫画)
丸山宗利(監修)
定価 1,078円 (税込)

『ゆるゆる昆虫図鑑』は、ゆるゆる4コマとしっかり解説で、世界中の昆虫を60種以上紹介する新感覚図鑑です。

すでに昆虫が好きだというお子さんだけでなく、まだ興味があまりない、少し気味が悪く苦手だというお子さんでも、楽しく読める一冊です。

たとえ小さな体の昆虫たちでも、幼虫から成虫へと大きく変身するものや、ほかの生き物を利用して暮らすもの、ピカピカしたからだのものなど、驚くほど多様な見た目や生態をしています。ぜひこの本を通して昆虫の魅力に触れてみてください。

発掘恐竜 神とよばれた恐竜G-REXのなぞ

藤川努(作)
ゆんた(絵)
バンダイ(監修)
定価 1,100円 (税込)

『発掘恐竜 神とよばれた恐竜G-REXのなぞ』は、「キャラパキ 発掘恐竜チョコ」を題材にした、化石発掘の冒険ストーリーです。

舞台は近未来の地球。6,600万年に一人の超天才少年コージが、ズバ抜けた頭脳と行動力を活かし、相棒のロボット・イブと共に、人類に文明を授けたとされる恐竜、「G-REX」の化石をさがして冒険します。
文字とイラストがミックスされているので年長(5歳・6歳)でも読みやすく、恐竜や化石、未来やファンタジーが好きなお子さんにオススメの一冊です。

マンガ動物最強王図鑑 ザ・ストーリー①

国際[最強王図鑑]協会(監修)
吉田順(作)
漫田画(漫画)
定価 1,100円 (税込)

『マンガ動物最強王図鑑 ザ・ストーリー①』は、大人気「最強王図鑑」シリーズのマンガ編です。

人類が滅亡した地球で、人間に代わる新たな王を選ぶため、動物たちが「動物最強王」トーナメントを開催します。オールカラーのマンガなので、年長(5歳・6歳)でも読みやすく、誰もが知っているメジャーな動物からちょっとマイナーな動物まで、個性あふれる動物たちの熱いバトルは現実か否か、子どもたちの想像力をより膨らませてくれそうです。

最強なぞなぞだいじてん どうぶつ

富田京一(監修)
近野十志夫(作)
土門トキオ(作)
定価 1,100円 (税込)

『最強なぞなぞだいじてん どうぶつ』は、子どもたちが大好きな動物があいうえお順に登場するなぞなぞ本です。

いきものの名前や分類、食べ物や体の仕組みだけでなく、かえるの成長などの身近なテーマについても、なぞなぞやクイズを通して学べます。なぞなぞやクイズが大好きなお子さんはもちろん、動物好きなお子さんにもオススメです。

めいたんていワンムズ

のはなはるか(作・絵)
定価 1,320円 (税込)

『めいたんていワンムズ』は、名探偵のワンムズが飛んでいったハンカチを追いかけるうちに事件が解決するお話です。

背景が少しずつ動いていく中で、いろいろな出来事が起こります。少しずつ変わっていく様子は、何度も見返して発見する楽しさがあります。ぜひ、親子でいっしょに変化を見つけてみてくださいね。

おすしがすきすぎて

サトシン(作)
田中六大(絵)
定価 1,430円 (税込)

『おすしがすきすぎて』は、おすし好きのお子さんが喜ぶ、究極のおすし絵本です。

「ねだんは おいくら?」「あんた まご?」「いい こと ひらめいた!」など、ついついおすしのダジャレを言っちゃう、おすしが好きすぎるぼくの爆笑妄想ストーリーです。
親子でいっしょにダジャレを考えてみてもおもしろそうです。読んだあとにはおすしが食べたくなる、幸せな気分にさせてくれる一冊です。

【年長(5歳・6歳)】学びが深まるオススメの本・ワーク5選

年長(5歳・6歳)になると、遊びや生活の中で数量や図形、標識や文字などに親しむ体験を重ねることで、標識や文字の役割に気づいたり、必要性を感じて活用したりするようになります。

このような時期に、数量や文字などに親しめるように環境を整えてあげるとよいでしょう。興味が深まることで、小学校入学後の学習に関心を持って取り組むようになり、学んだことを日常生活の中でも活用しようという気持ちにつながっていきます。
このような時期に、年長(5歳・6歳)のお子さんが「やってみたい!」と思えるような本をご紹介します。

ディズニー はじめてのとけい(4・5・6歳)

©Disney
榊原洋一(監修)
定価 935円 (税込)

『ディズニー はじめてのとけい(4・5・6歳)』は、かわいいディズニーキャラクターたちと一緒に、遊びながら学べる本です。

時計のしくみを理解し、「何時何分」の時刻が読めるようになります。ぬりえやめいろなどの楽しいワークも充実しており、年長(5歳・6歳)のお子さんが楽しんで取り組むことができるため、初めてのドリルに最適です。

頭脳開発×学研教室 入学準備 2024年度版 この1冊で完成!

頭脳開発・学研教室編集チーム(編)
定価 891円 (税込)

『頭脳開発×学研教室 入学準備 2024年度版 この1冊で完成!』は、2024年4月に、小学校1年生になるお子さん向けのワークです。

1年生で習う国語、算数、生活の基本が一冊に詰まっています。国語は、ひらがな、かたかな、1年生のかんたんな漢字まで、算数は、20までのかずやとけい(○じ、○じはん)を学べます。

また、ネイティブの発音が聞ける英語アプリとも連動していて、話題のプログラミング、お金に関するおためし問題など豪華7大特典つきです。

モンテッソーリかずワーク

日本モンテッソーリ教育綜合研究所(監修)
定価 1,210円 (税込)

『モンテッソーリかずワーク』は、付属の6つの教材などで、おうちで楽しくモンテッソーリ教育を取り入れることができるワークブックです。

年長(5歳・6歳)になると、遊びや生活の中で、多い・少ないを比べるために物を数えたり、長さや広さなどの量を比べたりすることで、数量や図形への必要性を感じ、興味や関心をより深めていきます。

棋士の藤井聡太八冠や、ラリー・ペイジとセルゲイ・ブリン(Google創業者)、ジェフ・ベゾス(Amazon創業者)、ビル・ゲイツ(Microsoft創業者)など、世界で活躍する彼らが、幼少期に受けていたという「モンテッソーリ教育」を、数に興味を持ち始めたお子さんにぜひ家庭で体験させてあげてください。

こども知能パズルプラス きせつワーク 4~6歳むずかしい

武田澄子(監修)
定価 880円 (税込)

『こども知能パズルプラス きせつワーク 4~6歳むずかしい』は、有名小学校受験の「きせつ問題」にクイズ感覚で楽しく挑戦できるワークブックです。

情報化が急激に進んだことで、最近はタブレットやスマートフォンなどを通した多くの間接情報に囲まれた生活が中心となり、自然と触れ合ったり、地域で異年齢の子どもたちと遊んだりするなどの直接的・具体的な体験が不足しています。

幼いころから日本の美しい四季に触れることは、子どもたちの豊かな感性を育みます。小学校入試に興味があるかたはもちろんですが、受験とは関係なく、季節のくさばなや行事などの知識を親子で楽しみながら学ぶことで、お子さんが自然への関心を深め、さまざまな活動に意欲的に参加できるようになるとよいですね。

すみっコぐらし せいかつ 4・5・6歳

©2023 San-X Co., Ltd. All Rights Reserved.
榊原 洋一(監修)
サンエックス(監修)
定価 1,045円 (税込)

『すみっコぐらし せいかつ 4・5・6歳』は、すみっコぐらしのイラストを使った、「あいさつ」「自立」「お約束」「単位」「季節」「暦・時間」のワークブックです。

気持ちの良いあいさつや食事の前の手洗いなど、基本的な生活習慣は、子ども自身がそれを身につけることの大切さに気づき、必要性を感じることが大切です。
シールはりやめいろなど、年長(5歳・6歳)のお子さんが大好きな遊びを取り入れた問題で、「自分のことは自分でやる」「自分で考え、行動する」といった、自立心や主体性を育むことを主眼に置いた内容となっており、最後まで飽きずに続けられる一冊です。

「読書が好きな子」になるための保護者のサポート

年長(5歳・6歳)の子どもは、保護者やお友だちといっしょに行動したり、やり取りしたりすることを通して、次第に日常生活に必要なことばがわかるようになっていきます。

そして、絵本を見たり、物語を聞いたりすることでことばの楽しさや美しさにも気づきます。
読み聞かせをしてあげたり、親子で感想を話し合ったり、保護者自身が読書の時間を心から楽しむことができれば、お子さんも同じように本に関わる時間が好きになります。まだ文字が読めなくても、一人で絵本を開き、想像を巡らせて楽しむなど、自然と読書に親しむようになっていきます。

まとめ

絵本や物語などの読み聞かせは、自分が生活している世界しか知らない年長(5歳・6歳)の子どもにとっては、さまざまなことを想像するきっかけとなります。

登場人物になりきって未知の世界と出会い、想像上の世界に思いを巡らせ、「なぜ」「どうして」と不思議に思ったり、ワクワクドキドキしながら驚き、感動します。また、悲しみや悔しさなどのさまざまな気持ちに触れ、他人の痛みや思いを知る機会にもなります。

ぜひ、幼児期に絵本や物語の世界にどっぷりと浸る体験をさせてあげてくださいね。

幼稚園年長(5歳・6歳)のお子さんの本選びは「学研出版サイト」で

今回ご紹介した本以外にも、まだまだ素敵な本はたくさんあります。「学研出版サイト」では、対象年齢別や、ジャンル別での検索が可能です。お子さんが「読んでみたい」と思える本を見つけてくださいね。

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