【小学生のおこづかい、月いくら?】小学生の金銭教育

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【小学生のおこづかい、月いくら?】小学生の金銭教育

お子さんのおこづかい、どうしていますか。子どものおこづかいに対しては「渡し始める時期は?」「金額は?」「注意することは?」など、お子さんの年齢ごとに悩みは多様化していくものですよね。

小学生のおこづかいの金額や使い道はどうなっているのでしょうか。学研教育総合研究所「小学生白書Web版(2021年8月発表)」を参照しながら、金銭教育のやり方や考え方、おこづかい帳の選び方についても考えていきましょう。

文/マムズラボ

目次

小学生のおこづかいの金額

まずは小学1年生から6年生までのお子さんが、だいたいどれくらいのおこづかいをもらっているのかを確認してみましょう。

小学生のおこづかいの金額
引用元:学研教育総合研究所(Gakken)「小学生白書(2021年)」
※回答の構成比は小数点以下第2位を四捨五入しています(以下同)

小学校1年生から6年生まで、各学年男女100名ずつ1,200人に対して行われた調査によると、おこづかいをもらっている小学生の割合は、平均37.9%。
約3人〜4人に一人がおこづかいをもらっていることがわかります。男女差はほとんどありませんでした。

また、毎月のおこづかいの平均金額は506.7円となりました。
これは2020年8月の調査よりも84.3円高い数字となっています。

では、おこづかいをもらい始める時期はいつ頃が多いのでしょうか。
調査結果によると、小学2年生でおこづかいをもらっている子どもたちの割合は平均23%ほどだったのに対し、小学3年生では約38%と、15%もアップしています。
小学3年生からおこづかいをらうようになるお子さんが多いことがわかります。

小学生のおこづかいの使い道

もらったおこづかいを、小学生はどのように使っているのでしょうか。
「おこづかいをもらっている」と答えた455人に使い道を聞いた結果がこちらです。

小学生のおこづかいの使い道
引用元:学研教育総合研究所(Gakken)「小学生白書(2021年)」

おこづかいの使い道として最も多かったのは「貯金」で、2位だった2020年の42.6%に比べて9.7%と、約10%アップする結果となりました。
2020年との違いが特に顕著なのは、小学6年生の男子です。
2021年の結果に比べておこづかいを貯金した児童の割合が25.2%も上がっています。
これは新型コロナウイルス感染拡大の影響により、外出自粛の時間が長かったためだと考えられます。

一方で、小学校4年生から小学6年生までの女子は、全体平均よりも貯金する人が少なく、「本・雑誌」や「文房具(ステーショナリー)」に使った児童が、平均より多いという結果になりました。

小学校1年生から2年生の低学年調査結果を見ると、「本・雑誌」の項目が平均よりも低く、逆に「おもちゃ」が高い割合を示していることがわかります。特に小学校1年生の女子では、「本・雑誌」にかける割合が6.3%と、10%を下回る結果となりました。

小学生に金銭教育が必要な理由とその方法

小学生に金銭教育が必要な理由とその方法

日々の家計管理や長期的な生活設計など、私たちの社会生活は、お金の知識なしでは成り立ちません。

金融広報中央委員会が低学年から学校の授業に取り入れる指針を示すなど、小学校低学年のうちから、金銭教育の必要性が認識されています。

金銭教育が必要な理由と考え方

金銭教育とは家計簿や金融の流れなど「お金」に関する学びを通して、「生きる力」を子どもたちに身につけてもらうための教育のことで、金融教育とも呼ばれています。
自分の暮らしやこれからの生き方・働き方、社会を深く考えることで、これらを自分ごととして捉え、働きかけることができる教養を養うことが目的です。
金銭教育が必要な主な理由にはこのようなものが挙げられます。

・お金を通して社会の仕組みや税金・社会保障などについて考えることができるため
・将来、家計や生活管理の習慣化、資産形成や人生設計に役立つため
・自立(自律)できる力を養うため

お金を管理・運用する知識だけを教えるのではなく、お金やその流れを通して生活や自分が住んでいる地域、社会や税金のことを知り、考える。
こうして社会や身の回りの事象を自分ごととして捉えることで、豊かな生活や社会形成、また子どもの自立(自律)にもつながる、というのが金銭教育の考え方です。

特に小学校低学年は、おこづかいをもらい始めるお子さんが増える時期です。
親を介さず自分だけで買い物をする機会も出てくるため、この頃から金銭教育を始めるのがおすすめです。

金銭教育の進め方や子どもへの伝え方

では、ご家庭ではどのように金銭教育を進めていったらよいのでしょうか。
金融庁の公式ウェブサイトでは、金銭教育に取り組みやすいサイトやゲームなどを紹介しています。漫画でお金のことが学べるサイトや税金を学べるゲームなど、子どもの興味や教えたい内容に合わせて選べるのが魅力です。

また、次のような書籍や教材を用いて楽しみながらお金について学ぶこともできます。

『お金の使い方と計算がわかるおかねのれんしゅうちょう』(学研プラス)

『お金の使い方と計算がわかるおかねのれんしゅうちょう』(学研の頭脳開発)

本物のお金に近い絵やカード、シールなどを使うなど、楽しみながらお金について学べる一冊。生活の中でお金を使いこなす力が身につきます。

『あそんでまなぶ はじめてのおかねえほん』(西東社)

『あそんでまなぶ はじめてのおかねえほん』(西東社)

お金の大切さや使い方から経済のしくみまで、クイズやめいろを通して遊びながら学べます。はじめておこづかいをあげるタイミングにぴったりな絵本です。

『どうぶつ村のおかいものゲーム お金が学べる!』(学研プラス)

『どうぶつ村のおかいものゲーム お金が学べる!』(学研プラス)

すごろくなど10種類のゲームを通して、遊びながらお金の種類や金銭感覚、計算力が身につきます。

小学生におすすめのおこづかい帳の選び方

小学生におすすめのおこづかい帳の選び方

お金の動きを学ぶ方法のひとつとして、お子さんにおこづかい帳をつけてもらうのもよいでしょう。

市販のものを購入するのも良いですが、パソコンの得意な方であれば、表計算ソフトを使って手作りすることもできます。「こそだてまっぷ」編集部内で小学生の子どもをもつ社員の中には、子どものお気に入りのキャラクターが描かれたノートに線を引いてオリジナルのおこづかい帳を作った、という人もいました。

おこづかい帳を自分で作成する場合は、以下の項目を盛り込むようにしましょう。

・日付
・入金額
・支出額
・残高

おこづかい帳は、お金の流れを管理するものです。いつ、どのくらいのお金が入り、いくら出ていったのか、結果手元にいくら残っているのかについてお子さんと一緒に計算してみると、数字の勉強にもなります。
計算が合っているかどうかを確かめつつ、実際にお金を見せながら一緒に結果を導き出してみましょう。

また、おこづかい帳は算数の勉強ではないので、計算の際には電卓を使っても問題ありません。
これを機会に、電卓の使い方を教えるのもよいかもしれません。
おこづかい帳を選ぶ(作る)際には、毎週または毎月の収支を集計できるページがあると便利です。週や月ごとにお金の流れを振り返ることができます。

小さなお子さんには楽しめる工夫をプラス

お子さんが継続しておこづかい帳をつけたくなる楽しみをプラスする工夫も大切です。
記入したら好きなキャラクターのシールを貼ったり、かわいいデザインのものを選んだりして、お子さんが積極的におこづかい帳を使いたくなるアイテムをもりこんであげるのもおすすめです。

まとめ

金銭教育という言葉だけを見ると、難しく考えてしまうかもしれませんが、日常生活の中で実際に使ったお金の動きに注目すると考えれば、大人にも子どもにも必要なことだと自覚できるのではないでしょうか。

身近なことや無理なくできるところから、お子さんと一緒に少しずつ、楽しみながら始めてみてはいかがでしょうか。

<出典>
学研教育総合研究所(Gakken)『小学生白書Web版 2021年8月調査「小学校の日常生活・学習に関する調査』
https://www.gakken.co.jp/kyouikusouken/whitepaper/202108/chapter4/03.html
調査対象:小学1~6年生の各学年男女子各100人ずつとその保護者(計1,200組)
([小学校1〜6年生]×[男児100名・女児100名]の組み合わせで各200組)
調査期間:2021年8月27日~8月30日
調査方法:インターネット調査

<参考>
・金融広報中央委員会「知るぽると」「金融教育プログラム『学校における金融教育の年齢層別目標』」【改訂版】(2021年(令和3年)3月発行)https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/program/mokuhyo/
・金融庁「小学生のみなさんへ」
https://www.fsa.go.jp/teach/shougakusei.html
・金融庁「最低限身につけるべき金融リテラシー」
https://www.fsa.go.jp/news/25/sonota/20131129-1/01.pdf

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