子どもの携帯デビューやスマホデビューはいつ頃が良いのか、お悩みの方も多いかもしれませんね。
低年齢のうちから子どもにスマホを使わせるのは心配ですし、何よりインターネットの危険性を教えたりルールを作ったりといった準備も必要です。
そこで今回は、キッズケータイ・スマホに注目して、子どもがインターネットを利用する際に保護者が注意することやルール作りをご紹介します。
文/マムズラボ
キッズケータイは8歳、スマホは10歳から
NTTドコモモバイル社会研究所の「2021年親と子の調査」で、小中学生がキッズケータイやスマホを持ち始める時期が低年齢化していることが判明しました。
持ち始める年齢が低年齢化
上図を見ると、以前は女子の方が早くキッズケータイやスマホを持ち始めていましたが、2021年には男子8.09歳、女子8.08歳とほぼ変わらない結果になりました。
2019年全体の平均は約9.1歳であったのに対して、2021年は約8.1歳で、約1歳低年齢化しています。
女子の方がスマホを早く持ち始める傾向にある
キッズケータイと同様に、スマホデビューの時期も低年齢化しています。
スマホデビューの年齢は、男子が10.8歳であったのに対して、女子は10.5歳と女子の方が早い傾向にありました。
2019年全体の平均は約11.3歳でしたが、2021年は約10.6歳で、2年間で約0.7歳低年齢化しています。
スマホを持たせる理由は「緊急時の連絡」
下図は、小学生の親へ子どもにスマホを持たせる理由を聞いた結果です。
小学生からスマホを持たせている理由は「緊急時の連絡」が55%とトップでした。
次いで「今いる場所の把握」が35%、「友達が持ち始めた」が22%と続きます。
男女別に見ると、「緊急時の連絡」は女子が60%に対して男子が47%と、13%の開きがありました。
また、「今いる場所の把握」も女子が40%に対して男子が29%と、11%もの開きがあります。
女子の方がより、連絡が取れなかったり居場所が把握できなかったりすることに対して、心配であるため、キッズケータイやスマホを持たせる保護者が多いことがわかります。
子どものインターネット利用による「保護者の責務」とは?
「青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律(青少年インターネット環境整備法)」という法律があるのをご存知でしょうか。
青少年インターネット環境整備法では、「保護者の責務」を定めています。
文部科学省委託事業が作成した保護者用啓発教材、「情報モラル教室 話し合っていますか?家庭のルール」では、保護者の責務を以下のように挙げています。
・子供のインターネット利用状況を適切に把握する
・フィルタリング等の利用により、子供の インターネットの利用を適切に管理する
・子供がインターネットを適切に活用する能力の 習得の促進に努める
・不適切な利用により、売春、犯罪の被害、いじめ等 様々な問題が生じることに留意する
引用:文部科学省委託事業 情報モラル教育推進事業 保護者用啓発教材
「話し合っていますか?家庭のルール」
キッズケータイやスマホデビューの前に、フィルタリングの設定を行ったり、インターネットの適切な使い方を教えたりするよう心がけましょう。
キッズケータイやスマホがなくても、インターネットの使い方は教える必要がある
ゲーム機はインターネットへの接続が可能ですし、小学校では1人1台のICT端末が配布されています。
キッズケータイやスマホを子どもに持たせていなくても、インターネットに触れる機会は増えているので、インターネットの使い方は教える必要があります。
子どもを守るためにルールを作ろう
キッズケータイやスマホのルール作りは、子どもたちを守るためにあります。
「情報モラル教室 話し合っていますか?家庭のルール」では、ルール設定のポイントを紹介しているだけではなく、ルールの見直しについても触れています。
ルールの作り方
ルールを作る際には、以下のポイントを踏まえましょう。
ポイント1:「ルールがトラブルから自分自身を守ってくれる」ことをきちんと伝える
ポイント2:お互いに納得できるよう、話し合って作る
ポイント3:子供が守れるルールを作る
ポイント4:守れなかったらどうするか決めておく
ポイント5:トラブルがあったら保護者に相談するよう決めておく
引用:文部科学省委託事業 情報モラル教育推進事業 保護者用啓発教材
「話し合っていますか?家庭のルール~安全で安心なインターネット利用のために~」
編集部員の家庭では、子どもの年齢に合わせて使用時間を設定しています。
小学3年生の子はゲームは1時間まで、中学2年生の子はスマホは15分、ゲームは1時間まで、大学2年生の子には高校卒業時まではルールを決めていました。
また、フィルタリング機能を用いてアプリケーションのインストールを管理したり、使用できる時間制限を行ったりしています。
ルールを作った後は見直しも
ルールを作ったら、子どもの成長や生活リズムの変化に合わせてルールを見直すことも必要です。
特に注意したいのが、「利用時間」や「使い方のルール」です。
フィルタリングを併用して、時間制限などを行うだけではなく、実態に即したルールに変更しましょう。
編集部員の家庭では、ルールを見直す際にどんなことにどの位使っているのか、各アプリの使用時間の確認を行っています。
動画視聴やゲームの時間が長い場合には子どもと一緒に考えたりすることで、「時間の使い方」を見直すきっかけにもなります。
<出典>
NTTドコモ モバイル社会研究所
―「子どものケータイ利用に関する調査2020」―
―「2021年親と子の調査」―
https://www.moba-ken.jp/project/children/kodomo20220330.html
https://www.moba-ken.jp/project/children/kodomo20220228.html
文部科学省委託事業 情報モラル教育推進事業 保護者用啓発教材
「話し合っていますか?家庭のルール~安全で安心なインターネット利用のために~」
https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2016/06/07/1371802_2.pdf
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