板垣李光人さん初の絵本『ボクのいろ』発売記念イベント開催!ご本人が語る絵本の魅力とは

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板垣李光人さん初の絵本『ボクのいろ』発売記念イベント開催!ご本人が語る絵本の魅力とは

俳優として活躍する板垣李光人さんが作・絵を手がける初の絵本『ボクのいろ』が、2025年11月6日(木)に発売。発売前重版も決定した話題作です。11月8日(土)には、発売記念として板垣さんご本人による読み聞かせイベントを開催しました。本記事では、大盛況だったイベントの詳細を紹介します。

文/こそだてまっぷ編集部

目次

絵本『ボクのいろ』とは?

ボクのいろ』は、板垣李光人さんが作・絵を手がける初の絵本。鮮やかに広がる色彩と、愛くるしいヌルの姿が描かれたイラストが、ページをめくるたびに心を和ませてくれます。
また、リズムのあるやさしい言葉で綴られた文章には、作者・板垣さんのこだわりが詰まっています。子どもから大人まで幅広い世代に読んでほしい、ありのままの自分を大切にしたくなる一冊です。

あらすじ

真っ白なからだをもつ、不思議な生き物のヌル。

色とりどりの世界で暮らしながら、「どうして ボクだけ 色がないの?」と悩みます。 そんなヌルが、さまざまな出会いを経て自分の色を探していきます。

『ボクのいろ』発売記念イベント開催

お客さんの前で読み聞かせを披露する様子

11月8日(土)、代官山 蔦屋書店SHARE LOUNGEにて、【『ボクのいろ』発売記念 板垣李光人 読み聞かせイベント】を開催しました。

冒頭、板垣さんご本人による素敵な読み聞かせをしていただきました。板垣さんは今回の読み聞かせについて、報道陣の前で「保育園などで読み聞かせするのとは違った雰囲気で、後にも先にもここしかないと思ってかみしめていた。小さいお子さんに向けて読んだらどういう反応があるかも楽しみ」とコメント。
読み聞かせのあいだ、会場は作品のあたたかい世界感に包まれていました。

作品への想いや制作過程の秘話

イベントでは、作品への想いや制作過程の秘話もお話しいただきました。

Q.絵本作家デビューの感想をお聞かせください

まさか自分の肩書に「絵本作家」が加わるとは思っていなかった。自分が描いた作品がたくさんの方のお手元に届くと思うと、喜びでいっぱい。

Q.お気に入りのページとその理由は?

赤い妖精が出てくるページがお気に入り。『ボクのいろ』は、もともと絵本投稿サイト「よみきかせキャンバス」でデジタルとして発表された作品を加筆修正し、描きおろしを加えて書籍化したもの。
書籍化にあたり、赤い妖精を出すことは決めていた。紙の絵本は、ページを一枚一枚めくるときのワクワクや高揚感が醍醐味だと思うので、ページを開いたときに華やかに見えるように工夫した。また、最初にできたページということもあり、とても気に入っている。

事前にイベント参加者から募集した質問に回答する板垣さん

Q.制作過程で工夫したところ、楽しかったところは?

絵本なので、絵のアングルやバリエーションを工夫した。制作にあたり、自分の引き出しを多く持つことができるかどうかが鍵だったが、新しい引き出しを探す作業も楽しかった。
また、絵を描いて、文章ができて、少しずつできあがっていくなかで、それらがパズルのようにはまっていき、作品として完成していくところに達成感があった。

Q.板垣さんご自身の「いろ」は?

「黒」だと思う。役者は何色にでも染まれる「白」のイメージがあるかもしれないが、「黒」は光の当たり方などその時の条件によって、同じ「黒」でも違った表情を見せる。
自分の色を変えるというより、見せ方によって違った表情を見せるけれど、でも「黒」であることは変わらない、という点が自分に当てはまると思う。

Q.自分らしさを通して人生に彩りを感じることは?

好きなことを仕事にできているのがベースになっている。表現することが好きなので、それが仕事につながっていることが自信になり、人生に彩りが出ているのではないかと思う。

Q.ありのままの自分を愛することは難しい?

なかなか難しいと思う。社会で生きると集団に属することになり、どうしたってほかの誰かと自分を比較してしまい、自分の持っていないものが輝いて見える。自分とうまく付き合っていくと、ありのままの自分を愛せることにつながっていくと思う。

また、子どもから大人まで、集団に属することはひとりでいるよりも安心感にもつながる部分があると思う。ただ、集団から自分が少しでもはみ出していると思った瞬間に、その安心感が劣等感に変わってしまうかもしれない。

そのなかでも、ヌルのようになにか夢中になれることや好きになれるものがあって、そこで出会うものやそこから得たものは何物にも代えがたいし、それが自分を好きになることにつながっていくと思う。
小さいお子さんは、きっといつかこのような瞬間がやってくるので、そのようなときにこの絵本が役立つといいなと思う。

Q.2作目の予定は?

描いていいのであれば、描きたい。今度は、少し怖いテイストの作品を描いてみたい。

Q.最後にひとこと

自分が作った作品が世に出て、子どもたちのもとに届いて読んでくれていることがとても感慨深い。たくさんの人のもとに届いてくれるとうれしい。

『ボクのいろ』の商品概要

  • 作・絵:板垣李光人
  • 定価:1,650円(税込)
  • 発売日:2025年11月6日
  • 判型:207×207mm、32ページ
  • ISBN:978-4-05-206253-7
  • 発行所:株式会社 Gakken

著者プロフィール

作・絵 板垣李光人(いたがき りひと)

2002年生まれ。2012年に俳優デビューし、映画『八犬伝』『はたらく細胞』『陰陽師0』で第48回日本アカデミー賞 新人俳優賞を受賞。2025年は、ゴールデン帯連続ドラマで初主演を務めたカンテレ・フジテレビ系ドラマ『秘密~THE TOP SECRET~』、映画『ババンババンバンバンパイア』、ドラマ「しあわせな結婚」NHK連続テレビ小説「ばけばけ」、映画『ミーツ・ザ・ワールド』など話題作への出演が続いている。さらに、映画『ペリリュー -楽園のゲルニカ-』の出演が決定している。俳優業のかたわら、アートの分野でも個展を開催するなど多方面で活躍。

まとめ

絵本『ボクのいろ』ぜひチェックしてみてくださいね。

撮影/徳永 徹

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