【恐竜好きは要チェック】この春は上野で恐竜を見よう! 「恐竜博2023」

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東京・上野の国立科学博物館で「恐竜博2023」が開催されています。(その後、7月から大阪市立自然史博物館でも開催予定)この「恐竜博2023」では、日本初公開の化石の展示や、「展示」と「特設ショップ」を融合したDino Naviなど、新しく楽しい試みがたくさんあり、この春大注目のイベントです。その東京上野の「恐竜博2023」の様子をお伝えします。

目次

見どころ満載の「恐竜博2023」はこんな感じ!

JR上野駅公園口から徒歩約5分のところにある国立科学博物館。蒸気機関車を見ながら入館し、特別展専用入口に向かってエスカレーターで下りていくと、着きました! 「恐竜博2023」会場入口は、今回の主役のひとつ、鎧竜(よろいりゅう)ズールをモチーフにした格好いい仕様です。

今回の展示は、5つのテーマで構成されていて、「攻・守」をキーワードに、植物食恐竜と肉食恐竜の両者を対比しながら恐竜の進化について見ることができます。

まずは、胴体にトゲトゲの突起や鎧のような皮膚を持つことで守りを強化していった装盾類(そうじゅんるい)という植物食恐竜の進化についてのゾーン。入ってすぐの壁には、植物食恐竜の進化の図が。恐竜が進化して鳥になったものがあることがわかります。

<第1章 会場の様子>

少し進むと、とても大きな恐竜のパネルが目に入ってきます。

これは展示されているプエルタサウルスの骨格の位置を示したもので、目の前の化石はこんなに大きな恐竜のこの骨なのか!ということがよくわかります。とても工夫されていて、お子さんにもわかりやすいですね。

その後に続くのが、トゲトゲのヘスペロサウルスやアニマンタルクスの標本の展示。

「肉食恐竜に食べられないように、こんな頑丈な体に進化していったのか!」と「守」の進化にびっくりしてしまいます。

<第1章 会場の様子>

次は、本展の目玉である鎧竜ズールを紹介するゾーンへ。

ズ―ルは、頭骨から尾の棍棒(こんぼう)までがいっしょに発見された貴重な鎧竜で、その完全度、保存状態の良さから鎧竜の進化を解明する大きな手かがりとなる恐竜なのだそうです。

普段はカナダにある博物館でしか見られないこの貴重な実物化石が、日本で初めて展示されるのですから、これはもう見るしかありません! 

入口には、ズールの頭の部分が360度ぐるりと見ることができるように展示されていて、その奥にはズールの全身の化石が展示されています。上部には、ズールの体を再現したものが掲げられているので、お子さんと「こんなに大きいんだね!」と話しながら見るとより楽しめそうです。 ズールを左に見ながらスロープを進んで、裏側から化石を見るのもオススメです。

<第2章 会場の様子>

次は、獣脚類(じゅうきゃくるい)恐竜のゾーン。獣脚類というのは、二足歩行をする肉食恐竜のことで、代表的な恐竜にはティラノサウルスがいます。

初めに目に入ってくるのが、全身復元骨格で再現された、ズールとゴルゴサウルスの標本。本当に戦っているかのような迫力です。

その奥には、2体のティラノサウルスの全身骨格が、これまたドドーンと展示されています。そのうちの1体である「タイソン」は世界初公開の貴重なもの。1体でも迫力があるのに、2体並ぶとさらに大迫力でワクワクします。場内は余裕のある展示になっているので、正面から、横からと、あらゆる方向から見ることができ、いろんな発見につながりそうです。

ちなみに、会場内は写真撮影がOK。お子さんといっしょに恐竜たちを写真に収めるとすてきな思い出になりそうですね。

<ティラノサウルス「タイソン」(左)と「スコッティ」(© Courtesy of The Royal Saskatchewan Museum)>

レーザーを使った技術によって、新たな発見が可能になったという説明のゾーン(長椅子があるので、ちょっとひと休みできます)を抜けると、そこは「NHK恐竜超世界シアター」。高さ約4メートル、幅約7メートルの大型モニターで、大迫力の恐竜たちのCGを楽しむことができます。

恐竜たちの動きが超リアル! そして、恐竜が絶滅した原因である、いん石衝突などについても知ることができます。見入ってしまうのであっという間に時間が過ぎました。

北半球にはティラノサウルスが生息していましたが、南半球にはメガラプトル類という獣脚類が生息していたそうです。そのことが判明したきっかけとなった、マイプという恐竜の化石が見られるのが次のゾーン。

このマイプの化石も日本初公開! 本展監修者の真鍋真さん(国立科学博物館 副館長)らの調査隊によって2020年にアルゼンチンで発掘され、2022年に新種として命名された肉食恐竜マイプ。推定全長は9メートルもあり、メガラプトル類の中で最大級といわれています。

<マイプ・マクロソラックス の実物化石>

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『学研の図鑑』の復元画にも注目! Dino Naviを楽しもう

最後の「絶滅の最新研究」まで見たあとに待っているのは、今回の新たな試みのひとつ、「まなべるショップDino Navi」。

パネルや化石のクリーニング作業の実演など特別展示室を補完する「展示」と、展覧会グッズや関連商品を販売する「特設ショップ」を融合させたこのスペースでは、展示で学びながら、より学んだことに関心を持ってもらえるようなグッズが販売されています。

ここでは、過去50年の恐竜図鑑をたどって、研究が進むにつれ、復元画になった恐竜の姿も大きく変化していることがわかります。

ここで資料として使われているのが『学研の図鑑』。学研の図鑑の復元画を通して、科学がどのように「ティラノサウルス類」をとらえてきたかを学ぶことができます。

50年前の復元画と最新のものを比べると、ティラノサウルスの頭に毛が生えていたり、肌の質感が違ったり。「50年の間に、こんなに恐竜のイメージが変わったんだね」とお子さんと復元画を見比べてみたら、きっと楽しいですよ。

すぐ横では『学研の図鑑LIVE 恐竜』が販売されているので、興味がある方は実際に見本を手に取って中を確認することもできます。 図鑑のほかにも、たくさんの魅力的なコラボグッズが販売されていて、ついつい手が伸びてしまいそうです。

見どころ満載の「恐竜博2023」。この春は、恐竜ワールドに飛び込んでみませんか?「恐竜大好き!」なお子さんはもちろん、そうではないお子さんもきっと楽しめるはずです。

入場には日時指定予約が必要です。当日券も若干用意されていますが、完売の場合は入場できないので、オンライン予約をしておくのが安心です。

場内はスロープやエレベーターなどがあるので、ベビーカーでの入場も可能。小さなお子さんも安心して連れていけます。(混雑時は地上入口のベビーカー置き場に置いての入場を推奨しています) 春休みやゴールデンウィークの予定のひとつにしてはいかがでしょうか?

[展示概要]

〈東京会場〉

展覧会名:特別展「恐竜博2023」

会期:2023年3月14日(火)~6月18日(日)

会場:国立科学博物館(東京・上野公園)

開館時間:9時~17時(入場は16時30分まで)

※ただし、毎週土曜日、4月30日(日)~5月7日(日)は19時まで延長(入場は18時30分まで)
常設展示は17時閉館(入場は16時30分まで)、4月29日(土)~5月7日(日)は18時閉館(入場は17時30分まで)

休館日:月曜日

※ただし、3月27日・4月3日・5月1日・6月12日は開館

入場料(税込):【一般・大学生】2200円【小・中・高校生】600円

〈大阪会場〉

展覧会名:特別展「恐竜博2023」

会期:2023年7月7日(金)~9月24日(日)(予定)

会場:大阪市立自然史博物館(大阪・長居公園)

※開館時間、休館日、入場料、入場方法等の詳細は決定次第、お知らせとなります。

※展示物は東京会場と一部異なります。予めご了承ください。

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この記事の監修・執筆者

編集部員 こそだてまっぷ編集部

未就学から中学生までの子を持つママ編集者を中心に、子どもの学びや育ちに関する様々な情報を日々発信しています!

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