毎年夏休みの時期に開催される「こども霞が関見学デー」は、霞が関の府省庁でお仕事体験ができる子ども向けのイベントです。今回は「人にやさしいデザインとデータ」をテーマに開催されたデジタル庁のワークショップを取材しました。夏休みの自由研究の参考にもなるワークショップの内容を紹介します。
文・こそだてまっぷ編集部
デジタル庁とは?

デジタル庁とは、デジタル化を日本全体で進めていくための司令塔となる組織です。私たち国民がデジタル化の便利さを実感できるような社会を目指して活動しています。
デジタル庁の取り組みのうち、私たちの身近にあるもののひとつとしてマイナンバーカードが知られています。マイナンバーカードの機能をスマートフォンで使えるようにしたり、病院でマイナ保険証として利用できるようにしたり、日常生活のさまざまなシーンで安全・安心に利用できる環境整備に取り組んでいます。
こども霞が関見学デーとは?
「こども霞が関見学デー」とは、霞が関の府省庁でお仕事体験ができる子ども向けのイベントです。毎年夏休みに開催され、府省庁のお仕事について知ったり、実際に体験したりすることができます。
今回取材したデジタル庁の「こども霞が関見学デー」のテーマは、「人にやさしいデザインとデジタル」。デジタル庁のお仕事について職員さんがクイズを交えながら紹介したり、ワークショップでお仕事を体験したりして、情報を伝える工夫について学びました。7月29・30日の2日間開催され、合計76名が参加しました。
ワークショップでデジタルについて学ぼう!

デジタル庁の「こども霞が関見学デー」では、次のプログラムが開催されました。
- 低学年・高学年共通プログラム「デジタルはみんなの役に立つ」
- 学年別プログラム
- 小学1~3年生向けの低学年プログラム「自分たちでデータを集めてグラフを作ろう」
- 小学4~6年生向けの高学年プログラム「データを使ってオリジナルのダッシュボードを作ろう」
今回は、小学4~6年生向けの高学年プログラムについて紹介します。
1.デジタルはみんなの役に立つ
ウェブアクセシビリティとは
突然ですが、ウェブアクセシビリティという言葉をご存知ですか?
まず、ウェブとはウェブサイトのこと。ウェブサイトでわからないことを調べたり、商品を購入したりと、今や生活に欠かせないインフラのひとつです。
つぎに、アクセシビリティとは「アクセス(近づく・アクセスする)」と「アビリティ(~できること)」を組み合わせた言葉で、障がいの有無やその度合い、年齢などにかかわらず、あらゆる人がわかりやすく、使いやすくすることを指します。そして、あらゆる人が利用しやすい環境になっている状態を、「アクセシビリティが確保できている状態」といいます。
つまり、ウェブアクセシビリティとは、あらゆる人がウェブサイトの情報やサービスを利用できることを指します。
参考:ウェブアクセシビリティとは?分かりやすくゼロから解説!|政府広報オンライン
じつは身近にあるウェブアクセシビリティ
ウェブサイトは、紙とは異なり、文字の大きさや色を自由に変えたり、文字を音声で読み上げたりすることができます。その特性を生かして、ウェブアクセシビリティが確保できている状態を目指していきます。
そんなウェブアクセシビリティを広めていく取り組みも、デジタル庁のお仕事のひとつです。
ワークショップでは、パソコンを使って文字の大きさや色を変えてみたり、読み上げ機能を使ってみたりして、ウェブアクセシビリティを体験しました。

じつは、パソコンやスマートフォン、普段利用しているウェブサイトなど身近なものにも、アクセシビリティを確保するための機能が備わっているのをご存知ですか?
ぜひ、どのような機能があるか調べてみてください。「あらゆる人が使いやすい」という視点で見てみると、「こういう機能があったほうがいい!」というアイデアが浮かんでくるかもしれません。調べたことやアイデアをまとめて、自由研究にしてみるのもおすすめですよ。
-
今年の【自由研究】はどうする? ~子どもが伸びるテーマの決め方・進め方~
あわせて読みたい
2.データを使ってオリジナルのダッシュボードを作ろう
ダッシュボードとは?
ダッシュボードとは、数字(データ)だけだと伝わりにくいものを、グラフにしたり、図に色で示したりしてわかりやすくするためのツールです。さまざまなデータをまとめて、ひと目で必要な情報を把握することができます。
グラフの種類
グラフとは、数字(データ)をわかりやすく図にしたものです。数や量を伝えるのが得意な棒グラフ、変化を伝えるのが得意な折れ線グラフ、割合を伝えるのが得意な円グラフなど、たくさんの種類があります。
ダッシュボード作りに挑戦!
「ダッシュボードを作るときは、何を伝えたいかを考えてから、グラフの種類を選んでみることが大切です」という職員さんの解説をもとに、さっそくダッシュボード作りに挑戦。
まず、ダッシュボードのテーマを決めてから、使いたいグラフを選び、レイアウトを決めていきます。

グラフとレイアウトが決まったら、ダッシュボードを組み立てていきます。参加した子どもたちは、工夫しながらグラフのサイズやかたちを調節していました。

話し合いながら、完成を目指します!

オリジナルのダッシュボードを発表!
オリジナルのダッシュボードを作成したあと、参加者を代表して2名が発表しました。デジタル庁の松本尚大臣も見守るなか、自分自身の考えをしっかりと伝えていました。

発表を終えたあと、松本大臣やマイナちゃんとの記念撮影を楽しみました。また、大臣と名刺交換する機会もあり、子どもたちは緊張しながらもしっかりと交換していました。

まとめ
子どもはもちろん、大人にもたくさんの学びがあるワークショップでした。今の子どもたちにとってデジタルはとても身近な存在だからこそ、興味をもったり、より良くしていくためにどうすればよいか考えることが大切ですね。
また、今回のワークショップのレポートや資料は、デジタル庁のオウンドメディア「デジタル庁ニュース」で公開されています。夏休みの自由研究に活用してみてはいかがでしょうか?
数字やデータについて興味をもったら、ぜひ『さわって学べる算数図鑑』や『さわって学べるプログラミング図鑑』なども読んでみてくださいね。
こそだてまっぷから
人気の記事がLINEに届く♪
おすすめの本
-
さわって学べる算数図鑑
足し算、掛け算、分数から、図形や立体まで、算数に関する様々なことを、しかけを通して体感できる図鑑です。
説明を読んだり、計算したりするだけではわからなかったことも、いろいろな種類のしかけを使って直感的に理解できます。 -
さわって学べるプログラミング図鑑
小学校低学年~のお子さんにおすすめの、「しかけ」をめくって分かる人気シリーズ。
プログラミングってどんなもの? どうやって命令すればいいの? しかけをめくりながらプログラミングのシミュレーション体験を楽しもう。 -
もののしくみ図鑑
いつも何気なく使ったり見ている道具などの中身や仕組みをしかけイラストで紹介・解説しています。
「ボールの中身はどうなっているのかな?」「これはどうしてこうなるの?」などの疑問をすっきり解消します。理系脳を育むしかけ図鑑です。 -
みんなの「読める」をデザインしたい わたしは書体デザイナー
だれもが読みやすい文字をめざして開発された「UDデジタル教科書体」を手がけた著者の、限りない挑戦を描きます。
小学校の調べ学習などで、子どもたちにとっても身近になった「ユニバーサルデザイン」の考え方に、デザインの視点からふれられる一冊。