こそだて生活人間関係

【ママ友との関係を修復するべき？】~教えてママ友トラブル対処法~専門家に聞きました

更新日：2023.12.30 公開日：2023.12.30

親しい間柄のようで、友だちになりきれない、微妙な関係がママ友。だからトラブルも多いのかもしれません。しかし、自分なりのこつをつかんで付き合えば、楽しい出会いでもありますよね。同じ境遇にあるからこそ、わかり合えることだってあるはず。ママ友付き合いのこつについて、あらためて「ママ友トラブルフォーラム―ママ友110番―」主宰のなかさとさんにアドバイスをいただきました。

イラスト／やまぎしみゆき

事例１）ママ友を怒らせてしまった？
事例２）ママ友付き合いにうんざり

事例１）ママ友を怒らせてしまった？

ママ友5人グループで仲良くしています。先日、そのうちの1人を怒らせてしまったようです。冗談交じりに「○〇くんはやんちゃだから、たいへんでしょ？」と聞いたらムッとした様子で。その場がしらっとしてしまいました。冗談のつもりだったのですが、通じなかったようです。ほかのママにも申し訳ないので、気まずい関係を修復したいのですが、どうすればよいでしょうか。それにしても、それぐらいの冗談で気を悪くするなんて、ちょっとめんどくさいな、と思いますが。

なかさとさんのアドバイス　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ママ友の会話はポジティブなことばを使うことが大切

ことば選びはとても難しいですね。『やんちゃ』は、時には武勇伝のように使われることもありますが、『たいへんでしょ？』はお相手ママが感じることであって、周りが決めることではないかもしれません。もし、その後も気まずい関係が続いているなら「失礼なことを言ってごめんなさい」ときちんと謝り、今までどおりのママ友付き合いができるよう関係修復につとめましょう。

ママ友とのお付き合いというのは、ご自身の学生時代や社会人になってからの親しい間柄の友人とは少し違います。もちろん、ある程度は自分の意向でお付き合いを選ぶことはできますし、お相手いかんでは学生時代以上の大親友になることもあります。ですが、ほとんどのママたちは自分たちの振る舞いで愛する我が子に影響が出ないよう、一定の距離を保ち、気を使いながらお付き合いをしているのが現状です。このような中で、少しでもネガティブにとらえられてしまうような発言は極力避けるべきだと考えています。ご自身が「冗談」と思っていても、お相手が同じように感じているとは限りません。

ママ友との会話においては、お互いが元気になれるようなポジティブなことばをさりげなく使うとうまくいきますよ。

事例２）ママ友付き合いにうんざり

最近、ママ友グループが親しくなり始めて、ちょっとうんざりしています。はじめは「○○ちゃんママ」だったのに、下の名前で呼び合うようになりました。なんとなく、ほかの人たちを寄せつけない感じがして気になります。だから私だけは以前と同様に呼んでいます。

また、ひんぱんに飲み会なども開催されるように。お付き合いで、何度かは参加したのですが、正直私自身はあくまでも「ママ友付き合い」のつもりで、友だちはほかにいます。

子どもの友だち付き合いに影響しても嫌だなと思うので、園に関する用事では親しくしておきたいのですが、それ以外のプライベートはあまり関わりたくないというのがホンネです。そんな私の態度が影響しているのか、最近グループのママ友たちの態度がよそよそしい気がします。それはそれで気になります。やはり、気持ちを切り替えて親しくお付き合いするべきでしょうか。

なかさとさんのアドバイス　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ママ友との付き合いにルールはありません

ママの笑顔が子どもにとっては一番！　距離感が合わないママたちとストレスを抱えながらいっしょにいなくてもだいじょうぶですよ。ママたちの関係が子どもたちに深刻な影響を及ぼすのは、ごくまれです。グループを離れるのは少し怖いですが、飛びだしてみて出会えるすてきなママが、実はすぐ近くにいるかもしれません。

ママ友に対する価値観や求めていることは千差万別です。私は、今までたくさんのママのお悩みをうかがってきました。どの場面でも「うんうん」と納得いくことばかりで、ママ友に関する考え方に正解も不正解もないのだな、と常に感じています。そして『ママ友の世界は狭くて窮屈だ』とよく話しますが、その狭い中でもママ友との付き合い方にルールはなく、ある意味自由です。だからこそ、「どうしたらよいか」悩んでしまうのですよね。

でもだいじょうぶ！　ママ友社会で過ごす日々は、今は永遠のように感じてもお子さんの成長とともに必ず終わりが来ます。ママ友を下の名前で呼ばなくても、飲み会に参加しなくても、まったく問題ありません。応援しています！

この記事の監修・執筆者