年長さんがいるご家庭では、もうすぐ入学を迎えますね。入学と同時に必要になるのがレッスンバッグや上履き入れといった通学グッズ。市販品を購入すれば簡単に揃うけれど、手作りならぐっと愛着がわいて、お子さんに喜ばれること間違いなし!
今回から、多くの小学校で必要になる通学グッズ5点の基本的な作り方を4回にわたって紹介します。裁縫があまり得意じゃない…という人だって大丈夫。
お子さんの好きな布を見つけて、ぜひ挑戦してみてください!
グッズデザイン・制作:杉野 未央子
写真:横田 公人
文:鈴木 久美子
1.どんなグッズが必要なの?
学校や地域によって多少の違いがありますが、多くの場合、必要になることが多いのは、レッスンバッグ、上履き入れ、体操着袋、給食袋、ランチョンマットの5点です。サイズなどが異なることがありますので、説明会などでプリントが配布された場合は詳細を確認してから作りましょう。
2.超基本!レッスンバッグを作ってみよう
今回は、基本中の基本ともいえるレッスンバッグの作り方を紹介します。レッスンバッグは授業で使うお道具や学校で作った作品などを入れるもの。持ち手にはカラーテープを使うと、作業が簡単になりますよ。
※作り方の工程では、わかりやすいよう目立つ色の糸で縫っています。実際に縫う場合は、布に合わせて糸の色を選んでください。
【必要なものを揃える】
まずは必要な用具と材料を揃えましょう。どれも手芸店などで購入することができます。布にはさまざまなものがありますが、綿や麻、両方が混ざった綿麻布のような縫いやすくて洗濯しやすい布がおすすめです。
基本の用具
①裁ちばさみ
②糸切りばさみ
③手芸用クリップ
④まち針
⑤ピンクッション
⑥チャコペン(印をつけるペン)
⑦ひも通し
⑧手芸用接着剤
⑨定規
⑩ミシン
縫い始めの面倒な準備が不要で針穴糸通しがワンタッチ、下糸を引き出さなくてもすぐ縫えるのが魅力のお手軽ミシン。初心者さんにもおすすめです。TX50-G/ブラザー工業
※ほかにアイロン、アイロン台を用意
※もしあれば目打ち
基本の材料
①布(外布A布用)
②布(外布B布用)
③布(内布用)
④カラーテープ(持ち手用/幅2.5cm)
【布を裁つ】
購入したばかりの布は織り目がゆがんでいることがあるので、布を裁つ前に、水でスプレーをして布目を整えてアイロンをかけると、形がきれいに整います。裁つときは平らなところに布を置き、下記のサイズ通りに裁ちばさみでカットしてください。
外布A布・・・横30cm×縦62cmを1枚
外布B布・・・横14cm×縦62cmを1枚
内布・・・横42cm×縦62cmを1枚
【布の裏に縫い線を引く】
外布を縫い合わせる前に、布の裏にチャコペンで縫い線(ミシンで縫うところ)を引きます。布端から1cm部分は縫いしろになります。
布の端から1cmのところに、縫い線を引きます。ほかの2枚も同様にします。
【外布を縫い合わせる】
A布とB布を中表(布の表と表が内側になるよう合わせること)にして縫います。縫いしろは割っておくことで縫いやすく、きれいに仕上がります。
中表に合わせて、縫い線のところをまち針でとめます。
縫い線に沿ってミシンをかけます。縫い始めと縫い終わりは返し縫いします。
縫いしろを開いてアイロンをかけ、縫いしろを割ります。
【持ち手をつける】
カラーテープは厚みがあって針でとめにくいので、仮どめするときはクリップを使い、縫うときはゆっくりと進めましょう。縫う前に持ち手をつける位置をチャコペンで布に印をつけておきます。
幅2.5cmのカラーテープを2本カットします。
外布を表にして、入れ口の中心からそれぞれ5cmのところに持ち手をつける位置の印をつけます。
カラーテープをクリップで仮どめします。同様にして反対側の入れ口にもカラーテープを仮どめします。
ミシンをかけてカラーテープを仮縫いします。
【外布と内布を縫い合わせる】
カラーテープを仮どめしたまま、外布ではさむようにして内布と縫い合わせます。布がずれないよう、まち針でとめてから縫いましょう。
外布と内布を中表に合わせて、入れ口の縫い線のところにまち針でとめます。
ミシンをかけて、入れ口を縫い合わせます。
【袋状に仕立てる】
外布と内布をずらして入れ口と入れ口を合わせてから縫います。表に返したあと、目打ちなどがあれば、それを使って角を出すと、きれいな長方形に仕上がります。
外布と内布をずらして、入れ口と入れ口を合わせます。
入れ口の縫いしろを開いてアイロンをかけ、縫いしろを割ります。
内布の片側の縫いしろに返し口の印をつけます。返し口を残して両わきの縫い線のところをまち針でとめ、ミシンをかけます。
返し口から引き出し、表に返します。
返し口にミシンをかけて縫い閉じます。
入れ口から内布を中に入れます。
入れ口にぐるっと1周ミシンをかけます。アイロンをかけて形を整えれば完成!
3.こんな布もおすすめ
レッスンバッグなら、2枚の布地の間に綿が入ったキルティング生地もおすすめ。1枚でも強度があり、内布をつける必要がありません。
※第2回は、2月15日(火)公開予定で、上履き入れの作り方を紹介します。
この記事の監修・執筆者
すぎの みおこ/バッグやポーチなどさまざまな作品をSNSで披露。著書に『komihinataさんのとびきりかわいいポーチとケース』(主婦と生活社)などがある。カルチャーセンターなどでレッスンも行っている。
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