押しが強いママ友にタジタジしてしまうことってありますよね。なんとなく自分の意見を言い出せず、相手に合わせてしまった結果、どっと疲労感が押し寄せて…。そんな人間関係の対処の仕方を「ママ友トラブルフォーラム―ママ友110番―」主宰のなかさとさんにアドバイスをいただきました。
イラスト/やまぎしみゆき
事例1)ばったり会うと長時間を愚痴を聞かされて…
仲良しのママ友なのですが、スーパーでばったり会うたびに、愚痴の嵐で困っています。スーパーでの立ち話で1時間はざら。ほとんど私は聞く立場なのですが、正直、愚痴を聞かされる方の立場もわかってほしいと思います。どうしたら、わたしの思いが伝わるでしょうか?
なかさとさんのアドバイス 笑顔で早々にその場を去る工夫をしましょう
1時間の立ち話…買い物カゴに入っている生鮮食品が心配になるほどの長話ですね。その間、お互いのお子さんたちがどう過ごしているかも気になります。
うん、うんと愚痴を聞いているうちは「わたしの思い」は伝わらないと思います。むしろ、お相手ママはこちら側も会話を楽しんでいると勘違いしているかもしれません。
「長くなりそうなら、また別の機会にゆっくり聞くね」と言えればいいのですが、どうしても難しい場合は『とにかく話を聞かない、話す隙を与えない』ことです。ばったり会ってしまったら「こんにちはー、またね!」と笑顔で手を振りながら颯爽とその場を去る。話が始まりそうな雰囲気になったら、心苦しいかもしれませんが「家で人が待っている」「宅配業者がもうすぐ来る」などの理由を並べて忙しいアピールをしてください。嘘も方便、時にはとぼけることも大切です。後々ギクシャクしないよう、なるべく明るいトーンで話すこともポイントですよ。
事例2)正義感の強いママ友に調子を合わせるのがつらい
正義感のとっても強いママ友がいます。保護者会やママ友グループでイベントなどを企画するときも、もっともな正論を言われて、同意を求められます。確かにそうなんだけど…めんどくさいしなぁ、できるだけ楽したいなぁ…と思ってしまいます。でも、「そんなにきっちり考えなくてもよくない?」「どうでもよくない?」と思っていることを言うと嫌われそうで心配です。このまま、調子を合わせておいたほうがよいでしょうか。
なかさとさんのアドバイス
まずは自分ができることを考えて
大人数でひとつのことをやろうとすると、ママ友社会に限らず温度差が出てしまうことはよくあります。本音でぶつかり合える間柄であれば、とことん話し合いをするなどの解決方法を探ることができますが、そこまで関係が深くはないママ友とでは、なかなか難しいのが現状ではないかと思います。
正論を並べるママ、自分よりもっとやる気がなさそうなママ…実にさまざまなママがいると思いますが、私がいつも同様の相談に対してお伝えしていることは「まずは、ご自身ができること、やるべきことをしっかりやりましょう」ということです。すべてのママの意見を聞き入れることは難しいですし、それらに惑わされて自分の仕事がおろそかになってもいけません。自分の役割を進めるうえで必要なことがあれば正論ママと話し合う必要があるでしょうし、それ以外の部分においては同意を求められてもうまく聞き流してしまっていいのではないかと思います。
次回は9月30日の予定。テーマは「 たいへんなのは同じなのに…」です。
この記事の監修・執筆者
ママ友トラブルアドバイザー。自身の経験から、閉鎖的なママ友社会をうまく乗り切る方法を研究・伝授している。マンツーマンによる丁寧なフォローアップや、定期的に座談会などを行う。一児の母。
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