朝、子どもがなかなか起きずに苦労している保護者は多いのではないでしょうか? また、起きても子どもの機嫌が悪くて思うように朝の支度が進まない、という場合もありますよね。
忙しい朝に子どもが起きてこないと時間がなくなり、イライラしてしまうことがあるかもしれません。そこで今回は、子どもが朝起きられない原因のよくあるケースと朝の起こし方のコツについてご紹介していきます。
文/マムズラボ
子どもが朝スッキリと起きられない原因とは?
子どもが朝スッキリと起きられない原因には、どのようなことが考えられるでしょうか。まずは、子どもが朝起きられない原因を4つご紹介します。原因を知ることで対策できる場合もありますので、参考にしてみてください。
落ち着いて睡眠ができる環境がつくられていない
快適な睡眠には環境づくりが大切で、それは大人だけでなく、子どもの場合も同様です。寝室の温度や照明の明るさ、寝具の心地よさなど、子どもが落ち着いて眠れる環境を整えることが大切です。そうすることで睡眠の質が上がり、朝もスッキリ起きられるようになります。
就寝直前にお風呂に入っている
入浴のタイミングは入眠に大きく影響するので、お風呂に入る時間を調節すると睡眠の質が向上しやすくなるでしょう。入浴によって体温が上がり、入浴後1時間半ほどで体温が下がり始めます。
体温が下がるタイミングで布団に入ると入眠しやすいので、眠る1~2時間前にお風呂に入るのがオススメです。
就寝時間が遅くて睡眠が足りていない
子どもは、発達段階により必要な睡眠時間が異なるのをご存じでしょうか? 理想の睡眠時間は3~5歳の子どもで1日11~13時間、6~13歳の子どもで9~13時間となっています。必要な睡眠時間を確保できないと、朝の目覚めに影響が出てしまう可能性が高いです。
また、体力が余っていることが原因で寝つけなくなる場合もあるので、外遊びを積極的に取り入れるのもオススメです。太陽の下でたくさん体を使って遊ぶことで、睡眠の質が上がり、朝スッキリと起きられるようになるでしょう。
就寝前にテレビ・スマートフォン・ゲーム画面などを見ている
新型コロナウイルス感染症の影響もあり、テレビやスマートフォンなどを使って動画を見たり、ゲームをしたりして1日中遊んでいる子どもも多いのではないでしょうか。テレビやスマートフォンなどには、さまざまな知識が得られたり、知的好奇心を満たせたりというメリットがあります。
しかし寝る直前にブルーライトをたくさん浴びると、脳が興奮して寝つきが悪くなります。そのため、睡眠の1時間前にはテレビやスマートフォンの使用はやめ、リラックスできる環境をつくるとよいでしょう。
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朝起きない子どものオススメの起こし方6選
朝起きられない原因について解説しましたが、次は朝起きない子どもを無理せず起こすオススメの方法を6つご紹介します。無理に起こすと子どもが不機嫌になり、朝の支度がさらに進まなくなってしまうこともあるので注意が必要です。
子どもに太陽の光を浴びさせる
朝、太陽の光を浴びると睡眠を促すメラトニンの分泌が抑えられ、自然に目が覚めやすくなります。太陽の光が当たることで深い眠りから少しずつ浅い眠りに変わっていくので、起きる時間の約15分前に窓のカーテンやブラインドを開けると効果的です。
日が短い冬の時期には、電気をつけてしまうのもよいでしょう。いきなり電気をつけるとまぶしいと感じる場合は、豆電球やスマート電球で少しずつ明るくしていくのもオススメの方法です。
子どもが喜ぶ朝食を用意する
朝、太陽の光を浴びて、朝食をしっかりと食べると体内時計が整います。結果として、早寝早起きになり、朝起きられないという悩みも減ってくるでしょう。
朝食に子どもが好きな食べ物を準備すれば、朝起きる楽しみができ、気持ちよく起きてくる可能性もあります。パンやジュース、食後のデザートなど、子どもの大好物を1つ取り入れてみてはいかがでしょうか。
子どもの好きな曲をかける
アップテンポの明るい曲をかけると、気分が上がり起きやすくなる場合があります。子どもが好きなアニメソングや童謡があれば、起床のためのプレイリストをつくってみてもよいかもしれません。
ただし、曲をかけてもすぐには起きない場合が多いので、「3曲目で起きるようにしよう」「この曲が流れたら起きようね」などと、子どもと前日に約束しておくと効果的です。
また、いきなり大きな音で起こすと逆に寝起きの機嫌が悪くなるという場合は、小さな音から次第に大きな音にしていくのもよいでしょう。
寒い時期は部屋の温度を適温にする
寒い冬の朝は、目覚めても布団から出たくない保護者のかたも多いのではないでしょうか。子どもも大人と同じで、寝室が寒いと、たとえ起きていても布団から出たがらなくなることがあります。
その場合は、寝室の温度を適温にして子どもが起きやすい環境をつくってあげることが大切です。目は覚めているのになかなか布団から出られないという子にはぜひ試してみてくださいね。
それでも起きなければこちょこちょもあり!
何をしても起きず、起きても不機嫌で困っている場合は、体をくすぐるのも1つの方法です。いきなり体をくすぐると不機嫌になってしまう可能性があるので、最初はくすぐる時間を少しだけにして子どもの反応を見ましょう。
やさしい声かけで、子どもが少しずつ目覚められるようにするのがポイントです。朝から親子のコミュニケーションが取れるので、機嫌よく起きられるケースも多いですよ。
何よりも生活リズムを整えてあげることが大切
現在0歳と3歳の2児の母である筆者ですが、実は3歳の子どもを朝起こしたことがほとんどありません。毎朝6~7時の間に自然に目覚めてくれるので、非常に助かっています。0歳のときから生活リズムを意識して過ごすよう心がけているため、夜は20時に寝て翌朝6~7時ごろに起きるというサイクルに慣れているのかもしれません。
一度生活リズムが整ってしまえば、朝子どもを起こすこと自体がなくなる可能性もあります。ぜひ早寝早起きを心がけてみてくださいね。
朝起きられない子どもの対策として早寝早起きなど生活習慣を整えよう
今回の記事では、子どもが朝起きられない原因と朝の起こし方について解説しました。子どもの朝起きられない原因を理解し、対策することで早寝早起きの習慣ができます。一度生活習慣が整えば、自分でスッキリと起きられるようになる子どもも多いです。毎日の積み重ねが大切なので、できることから始めてみることをオススメします。
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