子どもの成長を間近で感じられる子育ては、今しか味わえない貴重な時間です。今までできなかったことができるようになるときは、子育てをしていて楽しいと感じる瞬間ですよね。しかし、思いどおりにならないことも多く、落ち込んだりイライラしたりして、「私って育児に向いていないかも」と思ってしまう日もあるでしょう。
そこで今回は、子育てが楽しいと感じる瞬間や日々の子育てを楽しむコツを筆者の子育て経験を元にご紹介します。また、「だれにも言えないけれど、子育てが楽しくない」と悩んだときや、育児に行き詰まったときの解決法もご紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
文/マムズラボ
「子育てが楽しい!」と思う瞬間はどんなとき?
子育てをしているママパパは毎日が精一杯ですが、どのようなときに「子育ては楽しい!」と感じるのでしょうか。
子どもの成長を感じたとき
毎日子どもと生活をしていると、ついできないことに目が向いてしまいがちです。しかし子どもは日々成長し、どんどんできることがふえていきます。
・ごはんを自分で食べた
・一人で着替えができた
・ことばをうまく話せるようになった
・友だちにおもちゃを貸してあげた、など
少し前までできなかったことができるようになったときなど、とくに成長を実感する瞬間に、「子育ては楽しい」と感じる方は多いですね。
そのほかにも、体調の悪い保護者を気づかってくれたり、思いやりややさしさを感じられたりしたときも、子どもの成長を感じるとともに、心がほっこりと温まり、子育ての楽しさやすばらしさを感じられるでしょう。
子どもが素直な愛情表現をしてくれたとき
子どもから「ママ大好き」「ありがとう!」と言われるとうれしいですよね。また、顔を見た瞬間にニコッと笑ってくれたりするときは、日ごろの疲れやイライラも吹き飛ぶくらい幸せを感じるものです。
そんなときも、子育てを楽しいと感じる瞬間といえるのではないでしょうか。
子どもといっしょに喜んだり、楽しんだりするとき
子どもが一人で歩けないうちや歩き出して間もないころは、子どもから目を離せなくなることもふえ、せっかくお出かけしても、楽しむ余裕がなくなるときもあるかもしれません。
しかし、成長するにつれて行動範囲が広がると、お出かけ時でも少し余裕がもてるようになります。動物園や遊園地など、普段と違う場所で子どもの喜ぶ姿を見られるとうれしいですよね。
子どもが大きくなったら、小さいころの思い出話をしてみると、子どもとの楽しい生活を振り返るきっかけとなり、子育ての楽しさをさらに実感できるかもしれません。
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子育てを楽しむコツとは?
楽しいことがたくさんある子育てですが、楽しいだけではなく、大変でつらいと感じる場面ももちろんあります。そのようなときに、楽しそうに子育てをしている人を見ると、「羨ましいなあ」と感じることもあるでしょう。
そこでここからは、「子育てを楽しむコツ」についてご紹介します。
細かいことは気にしない
ごはんを食べこぼしたり、部屋中をおもちゃで散らかしたり、さっき片づけたのにもう散らかっていたりすることもありますよね。しっかりしていて完璧主義な保護者ほど細かな点が気になってしまい、ストレスがたまってしまうかもしれません。とくに子どもから目が離せない時期は、なかなか気が休まらないものです。そのような時期に、細かな点を気にし過ぎてしまうと、子育てを楽しむ余裕がなくなってしまいます。
誤飲などの危険がないよう安全対策だけはしっかり行い、少しくらい散らかっていたとしても、子どもの顔が食べもので汚れていたとしても気にし過ぎずに、おおらかな気持ちで過ごしてみてください。ゆったりとした気持ちで子どもと接すれば、育児もきっと楽しくなるでしょう。
ほかの子どもと比べない
保育園や幼稚園、小学校と集団生活が始まるたびに、つい周りの子どもと我が子を比べてしまう方もいるのではないでしょうか。心に余裕をもって楽しく育児をするには、周りの子と比べないことも大切です。
子どもは一人ひとり性格も考え方も違うため、比べても意味がありません。そのため、ほかの子どもと比べるのではなく、我が子の成長した面をしっかりと見てあげて、コミュニケーションを大切にしましょう。そうすることで、日々の子育てがきっと楽しくなりますよ。
ママパパも子どもといっしょに成長するものと考える
とくに初めての育児は戸惑いや不安が大きく、うまくいかないと思いがちです。子どもがいうことを聞いてくれなかったり、時間に追われていたりすると、なかなか心に余裕をもてず、イライラしてしまうママパパもいるのではないでしょうか。
ときには感情的に怒ってしまったり、育児がつらいと感じたりすることもあるでしょう。ただ、そんなときも落ち込んだり、考え込んだりする必要はありません。子どもといっしょに、保護者も日々成長しています。
「子どもと過ごすこの瞬間は今しかない」と思うことで、少し心に余裕ができて、子どもの成長や新しい一面を見つけられるかもしれません。すると、さらに子どもとの生活を楽しく感じられます。自分も子どもといっしょに成長しているという意識で、子育てを楽しみましょう。
子育てが向いていないと感じるときの4つの対処法
子育てを楽しみたい一方で、思いどおりにいかないこともありますよね。「自分は育児に向いていないな」と落ち込んでしまうママパパもいるかもしれませんが、そんな落ち込んだときにできる対処法をご紹介します。
1.自分自身を労ってあげる
「すてきなママでいたい」「毎日笑顔のママがいい」、子どもが生まれたら、そんなふうに考えるママは多いでしょう。
しかし実際の生活は、毎日バタバタで理想どおりにはいきません。疲れて行き詰まったときは、「完璧でいよう」「ママだからこうしなくては」と自分を追い込まないことが大切です。
保護者も一人の人間です。うまくいかないこともあるのが当たり前。疲れたときは、おいしいものを食べる、家事を手抜きするなど、自分なりの方法で毎日育児に奮闘している自分を労ってあげてくださいね。
2.ほかの保護者と交流して話す
子どもが幼いうちは外に出かけるのもひと苦労です。家から出ずに育児をしていると、「子ども以外の人と話さずに1日が終わってしまった」という日もあるでしょう。
気分転換に、民間の団体が行っているベビーマッサージの体験会や、地域で運営している子育てサロンなどに足を運んでみるのもオススメです。同じ子育て世代の人と話すことで、子育て情報を共有したり、育児の悩みを共感し合えたりするかもしれません。
些細なことでも日々の大変さに共感してもらうことで、気分が楽になりますよ!
3.家族に相談する
パートナーや親など、頼れる家族に相談をすることも効果的です。とくに普段ワンオペで育児をしている保護者は、パートナーや親につらい気持ちを理解してもらい、サポートしてもらうことが大切です。
自分の親は子育ての先輩であり、子どもにとっての祖父母にあたります。相手との関係性にもよりますが、家族であるため気兼ねなく話せて、親身になって話をきいてくれるでしょう。
4.思い切って行政に相談する
相談できる人が身近にいない場合は、行政に相談するのもひとつの手です。子育ての相談や悩み、不安をだれかにきいてほしいときに、気軽に頼ってみましょう。電話だけではなく、メールやオンラインでの相談が可能な場合もあります。
出かける気力がわかない、だれとも話したくないなど、毎日の育児に苦痛を感じてつらい日が何日も続くときは、すぐにだれかを頼るべきです。子育て支援センターや保健師のいる保健センターなど、公共の施設でも相談にのってくれる場所は多くあります。一人で思い悩まず、勇気を出して相談してくださいね。
相談できる主な施設は下記になります。連絡先を調べる際は、「施設名+お住まいの地域名」で検索してみてください。
施設名 | 特徴 |
子育て世代包括支援センター | 妊娠期から子育て期にわたるさまざまなニーズに対して総合的相談支援を提供する機関 |
児童相談所 | すべての子どもが心身ともに健やかに育ち、その持てる力を最大限に発揮できるように家族などを援助し、ともに考え、問題を解決していく専門の相談機関 |
日本保育協会の育児相談電話 | 子どもが健やかに成長できるよう、保健師・元保育園長など専門の先生方が妊婦・乳幼児を対象とした子育てについての悩みを聞き、アドバイスを提供してくれるサービス |
子どもといっしょに成長する気持ちで楽しい子育てを
「子育てが楽しい」と思う人もいれば、「つらいことが多い」と感じる人もいます。育児書やネットを見れば、どうしても理想の子育てに目がいきがちです。
しかし育児書どおりにいかないのが子育てです。育児をしていて「毎日楽しくないな」「子育てが向いていないな」と感じたら、だれかに話したり相談したり、がんばっている自分を認めてあげたりしてくださいね。
肩の力を抜いて、子どもといっしょに成長する気持ちで、子育てを楽しみましょう。
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