【2週間で差がつく?】冬休みにやっておきたい3つのこと

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【2週間で差がつく?】冬休みにやっておきたい3つのこと

年末年始をはさんで、行事がめじろ押しの冬休み。遊びだけで休み期間を過ごしてしまわないようにしたいですね。

勉強や生活習慣など、冬休み中にやっておくとよいことなどを、現役小学校教諭の舟山由美子先生に伺います。

取材・執筆:坂本洋子

目次

休み明けを見据えた学習準備のポイント

夏休みほどではないにせよ、冬休みにも宿題はつきもの。どんな宿題がどれくらい出るのでしょうか?

「学校によって、また担任の先生によってもどれくらい出すか、どのように出すかは違います。書き初めと大掃除などのお手伝いだけ、という先生もいれば、冬休み明けこそ学力の増進ができると考えて、教科の宿題を重点的に出す先生もいます」(舟山先生)

低学年の場合、書き初め(国語)と大掃除などのお手伝い(生活科)にプラスαとして算数の計算復習プリントなどがあるといったところが平均的だそう。また、冬休みの間に3学期の学習の準備をするとしたら、例えば1年生なら、国語の教科書の音読、算数なら足し算・引き算の復習などがよいとのこと。

「3学期制の学校は、冬休み前に2学期の通知表をもらいますが、これは学習達成度のめやすでもあります。通知表を見返しながら、少し苦手かなと思われるところを補っていくとよいでしょう。通知表の『所見欄』には、評価だけでなく、今後がんばってほしいことなども書いてあるので、そのあたりを参考にしてもいいですね」(同)

長いお休み期間に習慣づけたいものとして、舟山先生が勧めるのが「読書」です。「読む力」は「書く力」ととても関係があると言われているのだとか。「新年に新しい本を買って読むというのも、子どもにとってよい体験になると思います」とのことです。

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冬休み期間にやっておきたい3つのポイント

勉強のほかにも、舟山先生がお休みの間に、ぜひ家庭で教えてほしいと思うことがいくつかあるそうです。

1.毎日の食事・部屋の掃除や片付け・洗濯の手伝い

大掃除はもちろんのこと、毎日の生活の中で、できることはどんどんお手伝いをさせて、手と体を動かす習慣をつけます

「低学年でも、ていねいに教えればできることがたくさんありますし、今後、とても戦力になります。好奇心旺盛で『教え』が素直に入るこの時期に仕込んでおくと、お母さん自身がとても助かるようになります」(同)

先生によると、もう少し学年が上がると、手伝いをしてほしいと頼んでもやってくれなくなるそうです。鉄は熱いうちに、と言いますが、まさに今がチャンスかもしれませんね。

2.お正月の過ごし方を教える

大掃除をはじめ、お正月の料理やしつらえなど、新しい年を迎えるための準備をすることを教えましょう。また、新年の行事や帰省で親戚の人と会ったときに、どんな新年の挨拶を言うのか、お年玉をいただいたときのお礼の言葉、会食の場での振る舞いなども、子ども自身が恥をかかないためにも、今のうちからしっかり教えておきたいですね。

「古くから伝えられている風習を尊び、決まり事として守っていくという感覚を習慣づけていく。これを年齢が低いうちから経験しておくと、その後の子どもの学ぶ姿勢にもプラスの影響があると感じます。新年の区切りや、家庭での過ごし方をしっかりと教えることが、人として考える力の土台を作るのだと思います」(同)

年中行事をきちんと行うということは、大人が考える以上に、子どもの成長に意味のあることなのですね。

3.学習に必要な用具や道具の管理を自分でする

学習道具の管理を自分で行うことは、学ぶための習慣の土台を作ることになります。子ども自身で行うようにしてみてください」(同)

どんなことをすればよいか、具体的に挙げてみましょう。

  • 鍵盤ハーモニカは吹き口から中を水洗いして、楽器を立てて乾かす
  • 水彩絵の具の道具を点検し、筆やパレットをていねいに洗い、足りない絵の具を買い足す
  • 色鉛筆やクレパスも同様に点検する
  • 筆箱の中身や、教科書・ノートも一緒に点検する

2週間前後の冬休み期間ではありますが、イベントや行事を楽しみつつ、休み明けを見据えて少しずつ準備をしていきたいですね。

この記事の監修・執筆者

小学校教諭 舟山 由美子

ふなやま ゆみこ/東京都の現役小学校教諭。
長年の小学生の指導経験に基づいた、
教育・子育てアドバイスに定評がある。

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