紅葉して色づいた葉っぱは、季節を感じられる風物詩です。地域によってもことなりますが、関東地方であれば例年10月上旬くらいから紅葉シーズンが始まります。紅葉は見て楽しむだけではなく、葉っぱを工作の材料として使うことができます。
そこで本記事では、紅葉した葉で楽しめる工作をご紹介します。親子で秋を感じながらぜひチャレンジしてみてくださいね。
文/マムズラボ
落ち葉工作をはじめる前に準備するもの
落ち葉工作をするときに必要な基本の道具やあると便利な材料をご紹介します。
落ち葉
好きな色の落ち葉を拾い、集めましょう。破れや穴のないものや、汚れが少ないものがオススメです。作りたいものをあらかじめイメージしておき、雰囲気やサイズが合うものを選んでもよいですね。
乾燥が進んでいる落ち葉は崩れやすいので、持ち運び用の空き箱などがあると便利ですよ。
あると便利な材料
作りたいものに合わせ、材料を用意しましょう。はさみや接着剤を使うときは、子どもにケガなどがないよう注意してくださいね。
・落ち葉
…かえで、もみじ、いちょう、けやき、さくら、はぜ、くすのきなどの葉
・木の実
…どんぐり、松ぼっくりなど
・小枝、きれいな小石
・はさみ
・麻ひもや毛糸、リボンなど
・接着剤
…両面テープ、木工用接着剤、グルーガンなど
・土台
…画用紙、段ボール、厚紙、紙皿、紙コップなど
・シールやはぎれ
・絵の具やクレヨン、カラーペンなど
・ウェットティッシュなど(落ち葉などの汚れをふき取るため)
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落ち葉を使った「押し葉」作り
押し葉は、紅葉した落ち葉を紙などに挟み、重しなどを乗せて乾燥させたものを指します。落ち葉とは違い色落ちや劣化がしにくいのが特徴で、工作の材料としてオススメです。押し葉のおもな作り方には3つあります。
1.重しを使って作る方法
ウェットティッシュなどでふいて、きれいにした落ち葉をティッシュやキッチンペーパー、新聞紙などに挟みます。このときに、落ち葉同士が重ならないように隙間をあけて置くようにしましょう。
次に、落ち葉を挟んだ紙を本などに挟み、上からさらにほかの本などの重しを乗せてプレスし、3~4日間置いておきます。このとき、できるだけ湿気の少ない部屋などに置いておくことがポイントです。重しをどかし、落ち葉がぱりっと乾燥していれば完成です。
なおプレスしている間に、落ち葉を挟んでいる紙が水分で湿ってくることがあります。紙に水分がしみていたら新しいものに取り換え、再度プレスしてさらに2日ほど様子を見ましょう。
2.アイロンを使って水分を飛ばして作る方法
アイロンの熱で落ち葉の水分を飛ばしながら、プレスして押し葉を作る方法です。ウェットティッシュなどで落ち葉をきれいにしたら、落ち葉をキッチンペーパーで重ならないように挟み、表側の上からクッキングシートを乗せます。アイロンを低温に設定し、クッキングシートの上から数回あてましょう。
アイロンのあて方
1. クッキングシートの上から低温のアイロンで10秒ほどプレスする
2. アイロンを落ち葉から離し、落ち葉の温度を下げる
3. 落ち葉がぱりっと乾燥するまで2~3を繰り返す
3.電子レンジを使って水分を飛ばして作る方法
電子レンジを使うと、押し葉作りをさらに時短することができます。ウェットティッシュなどできれいにした落ち葉をキッチンペーパーで重ならないように挟み、さらにキッチンペーパーと同じくらいの大きさの段ボール2枚でキッチンペーパーごと挟みます。このとき、輪ゴムを3~4個使い、落ち葉や段ボールなどがズレないように固定します。
電子レンジ600Wで1分ほど加熱し、落ち葉の水分を飛ばします。ただし葉の種類によっては焦げる可能性があるため、短い加熱時間からはじめて、様子を見ながら加熱時間を増やすとよいでしょう。水分が飛んだら段ボールとキッチンペーパーを外し、熱を冷まします。落ち葉がぱりっと乾燥すれば完成です。やけどには十分に注意してくださいね。
押し葉作りのポイント
きれいな押し葉にするなら、落ちて間もない葉を選ぶことがポイントです。すでに乾燥している葉っぱは押し葉には向いておらず、崩れたり色褪せてしまったりと失敗しやすくなります。
また、押し葉にする前に落ち葉の汚れをふき取ることも大切です。力を入れ過ぎるとちぎれるため、ウェットティッシュなどで丁寧に少しずつふくのがポイントです。
なお、小さいなお子さんといっしょに作るときは、誤って葉っぱを口に入れないよう気をつけましょう。
落ち葉・押し葉で作る工作作品4選
ここでは、秋にぴったりな落ち葉を使った実際の工作作品をご紹介します。作った押し葉を使用したものだけでなく、拾った落ち葉でできるものもあるので、作品作りの参考にしてみてくださいね。
1.押し葉リース
「ERI HOSHINO」さんのInstagramより(@atrieri2020)
押し葉とラッピング素材を組み合わせた、クリスマス用のリースです。好きなサイズにカットしたドーナツ形の段ボールを土台にし、木工用接着剤やグルーガンなど使って押し葉をペタペタはるだけで完成します。落ち葉のナチュラルな色味と合わせた英字ペーパーがおしゃれなアクセントになっています。ラッピング用のペーパーを星など子どもの好きな形にカットして使ってもよさそうですね。
落ち葉や押し葉を画用紙にはる際は、木工用接着剤やグルーガンなどの取り扱いに注意しましょう。
2.押し葉モビール
「ぐちゃぐちゃ遊び®︎」さんのInstagramより(@asobi_nico)
拾った落ち葉をモビールにした作品です。落ち葉に穴を開けて麻紐を通し、小枝などの棒に結んで吊り下げれば完成です。どんぐりなどの秋の木の実を組み合わせてもすてきな仕上がりになりそうです。乾燥している落ち葉の場合、穴を開けるときに破れることがあるため注意しましょう。
3.落ち葉で作る生き物工作
「ゆるりと知育アカ」さんのInstagramより(@nobinobi.ikuji)
落ち葉の形を生かしたり、何枚かを組み合わせたりして作った生き物の工作です。形を作ったあとは、白い円形のシールを目に見立ててはりつけ、目玉を書き入れましょう。「なんの動物に見える?」と子どもと話しながら画用紙などにペタペタはり、押し葉の動物園を作るのも楽しそうですね。
4.落ち葉の洋服
「SEIRA」さんのInstagramより(@happy_seira)
落ち葉を使い、世界にひとつだけの服を作った例です。土台となるストールや布にグルーガンで落ち葉をはりつけると完成します。土台の布やストールはもう使わない古着などを使うと、工作を思いきり楽しむことができますね。また、頭や腕を出す部分に穴を開けた大きなビニール袋を土台にするのもオススメです。
あらかじめビニール袋に両面テープをはりつけておくと、落ち葉を簡単に接着することができますよ。おそろいで帽子やアクセサリーを作ってもすてきですね。
落ち葉を使った工作で、秋をめいっぱい楽しもう!
落ち葉や紅葉は見て楽しむだけでなく、季節を体感できる工作素材としても活用できます。押し葉もご紹介したポイントを押さえれば簡単に作れます。出来上がった作品をおうちに飾って、秋らしい空間を楽しんでくださいね。
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