インターネットを使う前に子どもに教えておくべき「ネットリテラシー」とは?

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デジタル時代を生きる子どもたちにとって、インターネットを使いこなすスキルは不可欠といえるでしょう。しかし、インターネット上にはさまざまな危険が潜んでいます。そのため、子どもにインターネットを使用させるのは心配という保護者も多いのではないでしょうか? 

そこで今回は、ぜひ知っておきたい「ネットリテラシー」について解説します。子どもといっしょに楽しく学んで、デジタル時代を生き抜くスキルを身につけましょう。

文/マムズラボ

目次

ネットリテラシーとは?

ネットリテラシーとは、インターネットリテラシーの略語で、インターネットを使いこなす能力のことです。

インターネット上には、ありとあらゆる情報が溢れかえっています。なかには、誤った情報や意図的なウソなども存在します。トラブルに巻き込まれないためには、インターネット上の情報や事象を正しく理解し、見極める力や運用できる能力が必要です。その能力のことをネットリテラシーといいます。

関連記事:【専門家監修】まずは親が学びたい! 情報リテラシー

ネットリテラシーはいつまでに身につけるべき?

子ども専用のスマートフォンやタブレットはまだ持たせていなくても、保護者のスマートフォンを子どもに使わせることもあるでしょう。

内閣府が発表した資料「令和4年度 ⻘少年のインターネット利⽤環境実態調査」によると、2歳の段階で62.5%、7歳の段階では90.7%もの子どもがインターネットを利用しています(※1)。

子どもを危険から守るためにも、ネットリテラシーはいつまでに身につけるべきなのでしょうか? 

小学校に上がる前に身につけるのがベスト

データからも、多くの保護者が幼少期から子どもにスマートフォンやタブレットを与え、触れさせていることがわかります。2歳の段階で62.6%もの子どもがインターネットを利用していることを考えると、小学校に上がる前にはネットリテラシーを可能な範囲で学び、身につける必要があるといえるでしょう。

また、まだ理解が難しい年齢の場合は、端末の設定などで制限をかけるなどして、子どもの安全を守る必要があります。

子どものネットリテラシーが低いことで起こるトラブル例6つ

子どものネットリテラシーが低いことで、トラブルに巻き込まれたり知らない間に加害者になってしまったりすることも考えられます。ここでは、ネットリテラシーが低いことで起こりえるトラブルの具体例を6つご紹介します。

インターネット詐欺に引っかかってしまう

ニュースでもよく耳にするインターネット詐欺は、悪質で巧妙なものが多数存在し、取り締まりが難しいのが現状です。代表的なインターネット詐欺には、以下のようなものがあります。

・フィッシング詐欺:個人情報(IDや口座番号など)を盗み出す詐欺
・ワンクリック詐欺:アカウントののっ取り、クリックするだけで料金を請求されてしまう詐欺
・ランサムウェア:Webサイトやメールから感染し、パソコンをロックしてお金を要求する詐欺

子どもにインターネットを自由に利用させていると、詐欺に引っかかってしまうことも十分考えられます。怪しいサイトやメールのリンクを開かない、ソフトを安易にダウンロードしないなどの対策を行い、十分に注意する必要があります。

悪質なアプリをダウンロードしてしまう

インターネット上には無料のアプリも多数存在しますが、無料だからといって安易にダウンロードすると、ウイルスに感染してしまうこともあります。ワンクリックでかんたんにダウンロードできてしまうため、保護者が気づかないうちに子どもがダウンロードしてしまうこともあり、大変危険です。

不適切なサイトへアクセスしてしまう

インターネット上には、暴力的表現のあるサイトやアダルトサイト、出会い系サイト、自殺・犯罪行為を助長するサイトといった不適切なサイトも数多く存在します。このようなサイトに、子どもが意図せずアクセスしてしまうことも考えられます。

子どもに見せたくないようなサイトに安易にアクセスさせないために、フィルタリング機能などを活用しましょう。フィルタリング機能は、不適切なサイトから子どもを守るために便利な機能です。

個人情報を漏洩してしまう

インターネットを通して、自分でも自覚しないうちに個人情報をさらしてしまう可能性もあります。顔や名前などが映っていない写真でも、スマートフォンなどで撮影した写真の場合、撮影時のデータから個人情報が特定されてしまうこともあります。

あき巣被害やストーカー被害の原因にもなりかねないため、SNSなどの情報発信には十分注意が必要です。

インターネットで知らない人とやりとりしてしまう

子どものインターネット利用で、保護者が最も心配なのが、インターネット上で知らない人とやりとりしてしまうことではないでしょうか。SNSなどでは年齢制限が設けられていることがほとんどですが、虚偽の情報入力でかんたんにアカウント登録できてしまうのが現実です。

2019年には、大阪の小学6年生の女児がSNSで知り合った35歳の男に栃木県まで連れ去られるという事件が起こったように、インターネットを介した知らない人とのやりとりは心配ごとが尽きません。

また、チャット機能を利用して知らない人とのやりとりができるオンラインゲームにも注意が必要です。SNSの利用状況を把握したり、オンラインゲームは保護者の目の届くところでプレイさせたりするなど、十分注意しましょう。

著作権や肖像権を侵害してしまう

マンガの作品をSNSに載せたり、YouTubeの音源を抜き取るアプリを使用したりするなどの著作権の侵害もネット犯罪の1つです。また、海賊版の映画などをダウンロードすることも違法です。ほかの人がやっているからだいじょうぶと安易に判断してしまいがちですが、法的責任に問われるケースもあります。

ネットリテラシーが低いことで、被害者になってしまうだけでなく、加害者として訴えられてしまう可能性があることも知っておきましょう。

子どものネットリテラシーを高めるための4つの対策

さまざまな危険が潜むインターネットから子どもたちを守るためには、ネットリテラシーを身につけることが不可欠です。ここでは、子どものネットリテラシーを高めるための4つの対策をご紹介します。

保護者もインターネットに対する理解を深める

生まれたときからスマートフォンやタブレットがあるのが当たり前のデジタルネイティブと呼ばれる今の子どもたちは、学校など教育機関でもインターネットの危険性について教育されます。

一方、インターネットの発展とともに育ってきたともいえる保護者世代は、ネットに対する危険性や知識、具体的な対処法などは教わってきていません。そのため、日常的にインターネットを使いこなしている保護者も、ネットリテラシーをしっかりと身につけておく必要があるでしょう。

インターネットを利用することで起こるトラブルを具体的に教える

インターネットを利用することで起こるトラブルについて子どもに話す際は、具体的な例をあげて教えてあげましょう。具体例をあげることで、どのようなリスクがあるのか、よりイメージが湧きやすくなります。

総務省のサイトには、さまざまなインターネットトラブルの事例が掲載されています。子どもでもわかりやすい動画や読みものなどのコンテンツが豊富にあるので、参考にしてみてください。

参考:総務省「インターネットトラブル事例集 | 上手にネットと付き合おう! ~安心・安全なインターネット利用ガイド~」

インターネットを利用するときのルールを決める

家族みんなで話し合い、インターネットを利用する際のルールを決めましょう。子どもも交えて話し合うことで、なぜそのルールが必要なのかを理解してもらえます。

ルールを決める際は、警視庁の「インターネット利用 7か条」をぜひ参考にしてください。それぞれの家庭に合わせたルールを決めましょう。

ネットリテラシーを学べるコンテンツを利用する

ネット上には、情報モラル学習サイトのようなネットリテラシーを学べるコンテンツもたくさんあります。ゲーム感覚で楽しみながらネットリテラシーを学べるものもあるのでオススメです。

文部科学省が提供している「情報モラル学習サイト」は、活用場面ごとのいろいろな問題に挑戦できます。小学校1年生~高校3年生向けのコンテンツで、クイズ形式で写真やイラスト、動画を見ながら楽しくネットリテラシーについて学べます。

子どもといっしょにネットリテラシーについて学ぼう!

これからのデジタル時代を生きる子どもたちには、インターネットを上手に使いこなすスキルは不可欠です。また、デジタルネイティブと呼ばれる今の子どもたちにとっては、インターネットは身近な存在であり、年々インターネット利用者の低年齢化も進んでいます。

インターネット上で起こりえるトラブルを未然に防ぐためにも、早い段階からネットリテラシーを高めましょう。

【引用・参考元】
(※1)「令和4年度 ⻘少年のインターネット利⽤環境実態調査 調査結果(概要)」

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