体幹トレーニングは、プロのアスリートだけでなく、子どもから大人まですべての人ができる運動です。とくに、子どもが体幹トレーニングをすることで、運動能力の基礎づくりができます。
子どもに体幹トレーニングをさせるのは難しそうと思う保護者もいるでしょう。ですが、体幹は楽しく遊びながら鍛えることが可能です。
今回の記事では、子どもが体幹トレーニングをするメリットと、オススメの体幹を鍛える遊びをご紹介します。
文/マムズラボ
子どもの体幹を鍛えるオススメの時期はある?
まずは、子どもが体幹を鍛えるオススメの時期についてご紹介します。
ゴールデンエイジ(9~12歳くらい)がオススメ
体幹トレーニングをするのにオススメの時期は、9~12歳くらいの「ゴールデンエイジ」とよばれる時期です。この時期は、運動能力がグッと伸びる時期で、体の動かし方や動作、技術を短時間で覚えることができます。
体幹は運動能力において重要とされています。ゴールデンエイジの時期に積極的に遊びやスポーツに取り組みながら鍛えることがオススメです。
プレゴールデンエイジ(5~9歳くらい)からはじめるのもよい
5~9歳くらいの「プレゴールデンエイジ」とよばれる時期にも体を動かすことが大切です。
体の神経が発達し、リズムやバランスなどの基本的な動きを覚えるこの時期から体幹トレーニングをすると、体がしっかりと支えられるようになり、将来的にも運動能力が高まるでしょう。
体幹トレーニングをはじめるのは早ければ早いほどよいといわれていますが、子どもの体幹トレーニングは、無理なく楽しく行うようにすることが大切です。
ゴールデンエイジに体幹を鍛えるメリットとは?
体幹を鍛えることで、運動能力だけではなく精神面でも多くのメリットがあります。ここでは、ゴールデンエイジに体幹を鍛えるメリットをご紹介します。
体の基礎づくりに効果的
体幹を鍛えると、体を支える土台部分の筋肉をつけることができるため、姿勢が改善され基礎代謝も上がるでしょう。姿勢が改善することで、日常動作がスムーズになり心肺機能も向上し、疲れを感じにくくなるため持久力アップにもつながります。
また、体幹トレーニングを行うことで内臓を支える筋肉も鍛えることができます。内臓が正しい位置に収まることで、便秘や消化不良など体の不調が起こりにくくなるのもメリットです。
姿勢が安定し運動能力が向上
体幹が鍛えられると、運動の基本となる「構え」の姿勢が安定します。たとえば、サッカーのゴールキーパーのような、静止状態からあらゆる方向に素早く動き出す姿勢が取りやすくなるでしょう。
また、50m走などでもスタートダッシュがスムーズにできるようになる可能性があります。また、体勢が崩れてもすぐに立て直すことができるため、思わぬケガの予防にも役立ちます。
学習の集中力UP
体幹を鍛えることで、自然に正しい姿勢が取れるようになります。正しい姿勢とは、体を横から見たときに背中から腰までがS字カーブを描いている状態です。正しい姿勢を維持することで、酸素が体内の隅々まで運ばれやすくなるため、脳の活動も活性化し集中力アップにつながります。
また、体幹が鍛えられていないと、じっと座っていることをつらく感じてしまうことがあります。「長い時間机に座っていられない!」という場合は、もしかしたら体幹が鍛えられていないためかもしれません。猫背など子どもの姿勢が気になる場合も、体幹を鍛えることで改善が期待できるでしょう。
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子どもの体幹を鍛えられる遊び5選
子どもの体幹を鍛えるには、遊びを取り入れることがオススメです。ここでは、大人もいっしょに楽しめる体幹を鍛えられる遊びを5つご紹介します。
お猿の木登り(親登り)
お猿の木登り(親登り)は、座っているまたは立っている大人に子どもがよじ登る遊びです。子どもが自分の体を腕で支えながらしがみついて登る動作により、自然に体幹が鍛えられます。
子どもの体が大きくなると、大人も支えることが難しくなるので、5~6歳ごろまでにたくさん遊んであげたいですね。
ケンケン・ケンパ
昔遊びの定番ともいえるケンケンやケンパですが、今は遊んでいる子どもを見かけることは少ないかもしれません。
ケンケンやケンパは、片足で体のバランスを保ったり、姿勢を維持したりする運動の繰り返しです。そのため、ケンケンやケンパは、自然に体幹を育むことができる優れた遊びといえるでしょう。体幹を鍛えるなら、ぜひ取り入れたい遊びのひとつです。
どんじゃんけん
長い1本の線上の端と端から同時にスタートしてバランスを取りながら歩き、ぶつかったらじゃんけんをします。負けたほうはまたスタートに戻り歩き直すというゲームです。
1本の線の上をはみ出さないようにバランスを取りながら歩くことで、バランス感覚はもちろん、体幹も鍛えることができます。少し高さのある公園の植え込みや平均台を使用するのもいいかもしれません。なわとびを地面に置いたり、直接地面にラインを引いたりしても遊べます。
なわとび
なわとびは、全身を使う運動です。体をバランスよく発達させ、体幹を鍛えるのに手軽でオススメの遊びといえます。
なわとびは、比較的単純な動きなので運動が苦手な子どもでも取り組みやすいでしょう。かんたんな前とびからはじめて、慣れてきたら後ろとびやあやとび、二重とびなどとステップアップできるのもなわとびの魅力です。少しずつ成功体験を積むことで楽しみながら体幹を鍛えられます。
ブレイブボード
ブレイブボードは、地面を蹴って進むスケートボードとは違い、両足の重心を移動させることでボードが進みます。体幹だけでなく、バランス感覚を育むのにもぴったりで、子どもから大人まで家族みんなで楽しめる遊びといえるでしょう。
ブレイブボードのメーカーが推奨する対象年齢は8歳からが一般的ですが、保護者がしっかり見守り補助することで5~6歳くらいからチャレンジできます。ヘルメットやパッドを装着し、周りの安全も十分に確保した上で遊ぶようにしましょう。
6歳未満の子どもには、足をのせるスペースが大きく軽量なミニブレイブボードもオススメです。
楽しみながら子どもの体幹を鍛えよう!
体幹を鍛えることで、持久力や運動能力の向上はもちろん、学習面でも集中力アップにつながります。人生の中で最も運動能力を高めるのに適しているゴールデンエイジの子どもは、まさに体を動かす楽しさを知っていく時期といえます。遊びの中で楽しみながら体幹を鍛えられたら最高ですね。
今回ご紹介した遊びやグッズは、どれも手軽に楽しめるものばかりです。ぜひ、親子でいっしょに楽しみながら体幹を鍛えましょう!
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