読書は、豊富な知識が得られ、知的好奇心を満たしてくれますが、なかなか本を読んでくれない子どももいるでしょう。
そこで、今回の記事では子どもが本に興味を示すための工夫と、本を読まない子に対しての保護者のNG行動についてご紹介します。ぜひ参考にしてください。
文/マムズラボ
本を読む子どもは頭がよくなるって本当?
本を読むことで、ことばや数字の理解力や記憶力、論理的思考力や判断力などが鍛えられます。そのため、読書量が多い子どもは、学力が高い傾向にあることがわかっています。
とは言え、本を読む時間が長ければ長いほど学力が高くなるわけではありません。本を読む「時間」よりも、本を読むことが「好きか嫌いか」が重要です。
しかし、好きになってもらおうと強制的に読書をさせると、読書に対する興味や楽しさが失われてしまうかもしれません。幼少期から本に触れる機会を増やし、読書を好きになってもらうことが大切です。
オススメの記事:【親が読ませたい本を選んではいけない】読書感想文“成功のカギ”は本選び
子どもが本に興味を示すための5つの工夫
子どもが本に興味を示すためにはどうしたらよいのでしょうか? ここでは、保護者ができる工夫を5つご紹介します。
図書館や本屋にいっしょに行く
子どもといっしょに図書館や本屋に出かけてみましょう。子どもが本を読みたがっていなくても、保護者が自分の本を選んで見せたり、楽しそうに読んだりすると、子どもも自然に本に興味を持つようになるでしょう。子どもが興味を持った本をいっしょに読んであげると、さらに興味の幅が広がります。
毎週行くのは難しくても、月に1回など無理のない範囲で図書館や本屋に出かけるのがオススメです。
映画・アニメの本からはじめてみる
本を読むのが苦手な子どもには、映画やアニメの原作からはじめてみるのもよいですね。一度見た映画やアニメの原作は、ストーリーがわかっているので読むのが楽になります。
まずは、原作の漫画などで本の楽しさを知り、慣れてきたら徐々に文字だけの本にも挑戦してみましょう。
保護者が本を読む姿を見せる
読書が好きになるかどうかは、家庭環境が大きく影響します。子どもは保護者の行動をまねしたり、学んだりします。そのため、保護者が読書を楽しんでいる姿を子どもに見せることで、子どもも本に興味を持ちやすくなることも多いです。
保護者が読書の時間をつくり、本の内容や感想を子どもと共有して、積極的に読書のおもしろさを子どもに伝えていきましょう。
「わからないことばがあったらいつでも聞いてね」と声をかける
本を読むときにわからないことばがあると、本の内容がわからなくなって読むのをやめてしまう子どももいます。わからないことばを自分で調べるのも大切ですが、それでは読書のハードルが上がってしまいます。
子どもに読書の楽しさを知ってもらうためには、保護者がサポートしてあげることが大切です。まずは、「わからないことばがあったらいつでも聞いてね」と声をかけてみてください。
子どもが質問してきたら、ただ答えを教えるだけではなく、そのことばの意味やどのような場面で使われるかなど、ことばの豊かさやおもしろさを伝えてあげるとよいですね。
家のいろいろな場所にさまざまなジャンルの本を置く
子どもが読書好きになるためには、本に触れる機会をふやすことが大切です。ソファの隣やベッドサイドなど、家のいろいろな場所に本を置き、子どもがいつでも本を読める環境をつくるとよいでしょう。
さらに、子どもが興味のある本だけでなく、絵本や小説、漫画、雑誌など、さまざまなジャンルや形式の本を置いてみましょう。そうすることで、子どもは自分の好みや興味を見つけやすくなります。
家の環境が整っていると、自然と子どもは本を読む可能性が高くなるのでオススメです。
本を読まない子に対してしてはいけない4つのNG行動
続いては、本を読まない子に対して、保護者がしてはいけない行動について4つご紹介します。
無理やり本を読ませようとする
無理やり本を読ませると、子どもは苦痛を感じ、嫌悪感や抵抗感から本を避けるようになる可能性があります。また、本の内容にも興味を持たなくなり、本を読み終わったあとに得られるはずの満足感や達成感を得られないこともあります。
まずは、子どもが自分から本を選んで読むようにうながすことが大切です。そのためには、保護者が楽しく読書する様子を見せるのが効果的でしょう。
保護者が決めた本を読ませようとする
子どもに読書をさせるために、保護者が決めた本を無理やり読ませることは、子どもの読書に対する興味を損なう可能性があります。保護者は、子どもが興味を持っているジャンルや話題に関連した本を選ぶように心がけ、子どもが自分で本を選ぶことを尊重することが望ましいです。
まずは、漫画や図鑑などからはじめ、子どもの興味が広がるにつれて読む本の幅も広げていきましょう。
子どもが選んだ本を否定する
子どもが読みたがる本は、保護者が読んでほしいものであるとは限りません。しかし、子どもが読みたがる本を否定したり制限したりすることで、子どもの読書への興味を損なうこともあります。子どもが自分で選んだ本を否定することは、子どもの自尊心を傷つけることになります。
子どもは自分で選んだ本を読むことで自己肯定感を高め、読書に対する興味を持つようになります。保護者は子どもが選んだ本に対して肯定的な態度を示し、子どもの読書に対する自信を育むことが大切といえるでしょう。
本の内容や感想を無理に聞こうとする
子どもが読んだ本の内容や感想を無理やり聞こうとすると、子どもにストレスを与える可能性があります。子どもが自分で読んだ本を楽しみながら読み進めることが重要であり、自然に感想を述べたいと思うようになるのが理想です。
そのためには、子どもの読書ペースに合わせて感想を聞くタイミングを見極めること、ほめることで子どもの読書への意欲や自尊心を高めることが大切です。
本を読まない子どもには、読書好きになる環境づくりが大切!
子どもが読書好きになるには、子ども自ら本を読みたいと思うような働きかけや環境づくりが大切です。子どもといっしょに読書を楽しめれば、会話の幅も広がりコミュニケーションも多くなるかもしれません。
「どうしたら本を好きになってくれるだろう」と難しく考えずに、まずは図書館に行ってみることからはじめてみましょう!
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