【お手伝いで子どもが得られることは?】小学校中学年生ができる家事をご紹介

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小学校の中学年以上の子どもに家庭のお手伝いを任せたいとき、どんなものを依頼するとよいのでしょうか? これまでにお手伝いをしたことがある子どもでも、中学年以上になったら、少し複雑なお手伝いや、ひとつの家事を任せてみるのもよいかもしれません。

今回は小学校中学年以上の子どもに任せられる、少し難易度の高いお手伝いについてご紹介します。

文/マムズラボ

目次

お手伝いや家事が、子どもの“社会を生き抜く力”を高める

国立青少年教育振興機構「子供の頃の体験がはぐくむ力とその成果に関する調査研究 報告書」では、子どものころにお手伝いをよくしていた人や、家族との愛情・絆が強かった人はへこたれない力が高いという報告がされています。また、家の中の掃除やごみ出し、洗濯などのお手伝いをよくしていると、何事も前向きに取り組む力や自己肯定感が高くなる傾向もあるそうです(※1)。

さらに、家族の一員として役に立っている感じたことが多いほど、人任せにせず自分でやる力がはぐくまれるという結果もあります(※1)。

お手伝いや家事といった家庭での体験内容や質が、子どもの将来の軸となる“社会を生き抜く力”によい影響を与えると言えそうですね。

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小学校中学年以上の子どもにオススメのお手伝いは?

小学校中学年以上になると、ひとつの家事をまるまる任せてみてはいかがでしょうか? 家事は、お手伝いのときよりも難しい依頼です。一度にすべて教えるのではなく、完成までのプロセスをひとつずつ教え、少しずつチャレンジしていきます。やり方や使う道具も説明しながら、一人でできるようになるまでサポートしてあげるといいですね。

また、お手伝いが強制にならないよう「やってくれるとうれしい」と気持ちを伝えながら、子どもが自ら積極的にお手伝いをしてくれるように促しましょう。

1.料理

調理にまつわるお手伝いを組み合わせることで、子どもひとりでできることが多くなります。炊飯器や電子レンジの使い方を教え、操作まで任せるのもオススメです。ただし、キッチンには危険なものが多くあるので、子どもから目を離さないように注意してくださいね。

調理でできるお手伝い(※2)

・お米を研ぐ+水を計量して入れる+炊飯器のスイッチを入れる
・野菜を洗う+ピーラーで皮をむく+包丁で切る
・生食できる野菜を洗う+手でちぎる+サラダをつくる
・ゆで卵の殻をむく+むいた卵を切る+盛りつける
・電子レンジに温めたいものを入れる+電子レンジを操作する

2.食事後の片付け

お皿洗いや、洗ったものの片付けと収納を組み合わせてみましょう。組み合わせることで習慣化しやすくなり、片付けまでの時間も短くなります。

食事後にできるお手伝い(※2)

・調理で使った道具や食器を洗う+洗ったものの水気を拭く+調理道具や食器を収納する
・カトラリー類を仕分ける+指定の場所に収納する

3.掃除

掃除を任せる場合は、廊下やお風呂などまずは狭い範囲に限定しましょう。「掃除道具の使い方、片づけ方」「ごみの捨て方」などもいっしょに伝え、お手本を見せながら行います。ごみが残っていたり、掃除し忘れているところがあったら、「ここはどう?」と、本人に確認しつつ、やる気をなくなさいような声掛けも意識してみてくださいね。

掃除できるお手伝い(※2)

・決められた範囲に掃除機をかける
・お風呂の湯船を掃除する+使った道具を片付ける
・床、壁、窓などの拭き掃除をする+使った雑巾を片付ける
・玄関をほうきで掃く+使った道具を片付ける+ごみを捨てる
・庭の草むしりをする+ごみを捨てる
・ごみを分別する
・ごみ出しをする

4.洗濯

洗濯を任せる場合も、あらかじめ進め方を教えておくのがポイントです。「洗濯機の使い方、洗濯洗剤や柔軟剤の量」「洗った洗濯物の干し方、乾いた洗濯物の取り込み方」「たたみ方、収納場所」などをお手本を見せながらひとつずつ教えましょう。

一度にすべての工程を任せるのではなく、ひとつずつ依頼し、慣れてきたらいくつかの工程を組み合わせ、子どもが混乱しないように進められるとよいですね。

洗濯でできるお手伝い(※2)

・洗うものを仕分ける+洗濯するものを洗濯機に入れる+洗剤を計って入れる
・洗濯機を回す+洗い終わった洗濯物を出す
・洗濯物を干す+乾いた洗濯物を取り込む
・洗濯物をたたむ+収納する
・上履きや靴を洗う+干す+取り込む

 5.そのほか

そのほか子どもに任せられる家事には「ひとりでおつかい」「ペットのお世話」などがあります。子どもの年齢や家庭の状況によっても異なるので、子どもの意見も聞きながら決めていきましょう

小学校中学年以上になったら家事を任せて、子どもの成長を見守ろう

お手伝いや家事を依頼しても、はじめのうちは、うまくできないこともあるかもしれません。けれど依頼したことが終わるまでは見守り、終わったら、ママやパパから感謝の言葉を伝えてくださいね。感謝の気持ちが子どもに伝わることで、がんばる力や前向きに取り組める力が育つことでしょう

お手伝いや家事は、子どものころにしかできない体験のひとつ。家庭の中でできる、子どもの自己肯定感を高められる機会ととらえ、任せてみてくださいね。

【引用】
(※1)国立青少年教育振興機構「子供の頃の体験がはぐくむ力とその成果に関する調査研究 報告書」http://www.niye.go.jp/kanri/upload/editor/117/File/00_report.pdf
(※2)ミサワホーム「子どもの行動特性調査〈お手伝い〉」
https://www.misawa.co.jp/kosodate/report/pdf/kosodate_report01.pdf

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