【抱っこ紐は交通違反!?】赤ちゃんといっしょに自転車にのるときの注意点とは?

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小さな子どもを育てていると、抱っこ紐の便利さに助けられることもしばしば。とは言っても抱っこ紐での徒歩の移動は大変なときもあり、自転車の購入を考える保護者も多いですね。
また、幼児用座席を利用中に下の子が生まれるご書いての場合は、抱っこ紐をした状態で自転車にのることについて検討したこともあるのではないでしょうか。

そこで今回は、抱っこ紐をつけたまま自転車にのることについて解説します。

文/マムズラボ

目次

抱っこ紐を使いながら自転車にのってもいいの?

まず、抱っこ紐で前抱きやおんぶをした状態での自転車の運転は可能なのでしょうか。

「前抱き」での自転車は交通違反!

基本的に、自転車のふたりのりは法律で禁止されています。ただ、例外として「16歳以上の者が6歳未満の幼児を確実に紐などで背負っている場合」は同乗を認められるのです。ただし、「背負っている状態」ですので、「前抱き」はNG、「おんぶ」であればOKということになります。

もしも前抱きで自転車にのった場合には、道路交通法違反として2万円以下の罰金または科料を科せられることがあります。

関連記事:【子ども乗せ自転車も車道通行がマスト?】正しい通行ルールと安全な走り方で、自転車事故を防ごう![専門家監修]

抱っこ紐を使って自転車にのるときの4つの注意ポイント

法律で許可されているおんぶでの自転車の運転ですが、必ずしも安全というわけではないことを正しく理解しましょう。

どのような点に注意が必要なのかご紹介していきます。

「おんぶ」はしっかりと首がすわってから

自転車にのるときに限らず、おんぶができるのは赤ちゃんの首がしっかりとすわってからです。自転車にのると、歩行のときよりも振動や風の影響を受けやすいため、赤ちゃんにとっては大きな衝撃になります。首のすわっていない赤ちゃんだと衝撃に耐えられず非常に危険ですので、発達の様子を見ておんぶができるか判断が必要です。

また、使用する抱っこ紐の種類によって、おんぶができる月齢や赤ちゃんの身長や体重などが定められています。抱っこ紐の使用条件をクリアしたうえで、首がすわっているかどうかを確認してください。

抱っこ紐のベルトはきっちりと締める

自転車にのる前に、抱っこ紐の腰ベルトや肩ベルトが完全に締まっているか、よく確認してください。ベルトが緩んでいた場合、歩行時であれば気づいたときに締め直すことが可能ですが、おんぶをして自転車にのっていると両手がふさがっているため、ベルトの緩みに気づいてもすぐに対応できないことが多いです。

また、しっかりとベルトを締めていても、運転中の揺れでベルトや赤ちゃんの位置がずれたりすることもあります。運転前の確認はもちろん、信号停車中などにもベルトの緩みを確認することが必要です。

子ども2人の場合は、幼児用座席が必要になる

子ども1人をおんぶする場合には、通常の自転車で運転が可能です。しかし、6歳未満の子どもがもう1人いる場合は、幼児用の座席が必要になります。上の子どもを座席に座らせて、下の子をおんぶして運転することになります。

また、幼児2人が同乗できる特別な構造または装置を有する自転車(幼児2人同乗用自転車)であれば、座席に2人の子どもを座らせられます。ただし、幼児2人を座らせたうえであと1人をおんぶすることは交通違反となるため注意しましょう。

同乗できる子どもは、多くても2人までになります。

ヘルメットを着用する

平成20年6月より、幼児および児童(13歳未満)にヘルメットをかぶらせるようにするという保護者の努力義務が施行されています。子どもは大人よりも頭が重く、転倒などの際に頭部へダメージを受けると重大な事故につながるかもしれません。そのため、乗車中にはヘルメットを着用させ、頭を守る習慣をつけておきましょう。

また、おんぶされている赤ちゃんにもヘルメットの着用が推奨されています。1歳ごろからでも着用できる小さめのヘルメットも販売されています。なお、2023年4月1日から大人のヘルメット着用が努力義務となっています。

雨の日にどうしてものる場合はレインコートを使う

雨の日は、路面が滑りやすく、視界も悪いため運転がしづらくなります。とくに子どもをのせての運転は大人1人だけのときと比べてバランスが取りにくいため、雨の日には自転車の利用を控えるのが望ましいでしょう。

保育園の送り迎えなどでどうしても自転車にのらなければならない場合には、レインコートを着用しましょう。傘をさしながら自転車を運転することは大変危険で、交通法違反にもなります。

なお、レインコートを選ぶときには、おんぶをしたままでも使えるレインコートなどが発売されていますので、おんぶ対応しているものを選ぶのがオススメです。対応していないレインコートを使用すると、おんぶされている子どもが息苦しい可能性もあるため、注意してください。また、幼児用座席にはレインカバーをつけましょう。

自転車での抱っこ紐使用はおんぶで! 安全に気をつけて自転車にのろう

抱っこ紐は子育てに欠かせないといえる大事なアイテムですが、自転車にのる際にはおんぶに切り替えることが必要です。何よりも安全第一。おんぶした状態で不安なく運転ができるか、無理はないか、必ず確認してくださいね。

ルールを守って自転車を利用し、子どもといっしょのお出かけを楽しんでください。

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