近年、インターナショナルスクールへの進学を考える保護者も増えてきています。インターナショナルスクールではどんなことを学ぶのか、日本の学校とはどう違うのかわからないという方も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、インターナショナルスクール(プリスクール)での過ごし方や費用、幼稚園・保育園、日本の小学校との違いをご紹介します。
文/マムズラボ
インターナショナルスクールとは
まずは、インターナショナルスクールとはどのような学校なのかご紹介します。
日本にいる外国籍の子どものための学校
インターナショナルスクールは、日本にいながら国際的な教育が受けられる学校のことです。
インターナショナルスクールには、外国人の保護者を持つ子どもや、海外で暮らした経験のある子どもなど、さまざまな国や異文化で生活する子どもたちが通っています。
0~18歳の子どもまでが通える
インターナショナルスクールは、18歳までの子どもが通えます。なかでも、小学校入学前の未就学児が通う施設は、プリスクールやキンダーガーデンなどと呼ばれています。
小学校以降にインターナショナルスクールを希望する場合は、あらかじめインターナショナルスクールの付属であるプリスクールを選ぶのがオススメです。環境の変化が少なく、同じ教育体系で長期的なカリキュラムのもと、教育を受けることができるので、子どもも保護者も安心して通えます。
日本人でも通える
社会がグローバル化するにつれて、英語での教育を受けさせたいと考える保護者が増えてきています。
インターナショナルスクールは、日本にいながら英語や異文化にも多く触れられるので日本人の保護者からも人気を集めるようになり、海外での生活の経験がない日本人の子どもも受け入れ可能なインターナショナルスクールが増加しました。
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インターナショナルスクール(プリスクール)とは
続いては、インターナショナルスクールのプリスクールについてご紹介します。
英語が話せなくても入園できる
プリスクールでは、授業自体が英語で行われるため、英語力は必須と考える保護者も多いでしょう。しかし、プリスクール入園の段階では、まだ英語が話せない子どもも多くいます。
入園後は生活のほとんどの時間を英語で過ごしますが、バイリンガルの先生が通訳してくれるプリスクール、日本語で過ごす時間があるプリスクールもあります。そのため、入園時に英語が話せなくても問題はありません。
3~5歳児の費用は無償化対象になる場合も
プリスクールのなかには、認可外保育園として無償化の対象になっているところがあります。しかし、無償化の対象は3〜5歳児だけで、0〜2歳児は住民税非課税世帯のみです。
また、プリスクールでは保育料に加えて施設使用料や教材費など、保育園や幼稚園にはない費用も発生することがあります。そのため、無償化の対象であっても、一般的な保育園や幼稚園よりも費用は高額です。
さらに、無償化の対象になっていないプリスクールもたくさんあります。プリスクールを選ぶ際は、必ず事前に無償化の対象かどうかをチェックしておきましょう。
3歳までに入園するのがオススメ
プリスクールは授業自体が英語で行われるため、入園する年齢が高くなるほど、授業についていきづらくなります。なかには、3歳を過ぎると入園を受けつけていないプリスクールもあります。
また、前述したように、3歳以降は幼保無償化の対象なので競争率も一気に上がる傾向にあります。もし、プリスクールへの入園を検討するのであれば、2歳ごろまでには通うプリスクールを決定し、遅くとも3歳までに入園するのがよいでしょう。
プリスクールでの1日の過ごし方
続いては、プリスクールの1日の流れの例をご紹介します(※1)。
なお、以下のスケジュールはキンダーキッズ インターナショナルスクール様のスケジュールとなります。そのため、全てのプリスクールに当てはまるわけではありません。
また、キンダーキッズ インターナショナルスクール様の学年やクラスによってもスケジュールは変わるので、正確なスケジュールを知りたい方は問い合わせをしてみることをオススメします。
時間 | 概要 |
7:45 | 登園 全員がそろうまで、おのおのの過ごし方を楽しみます |
9:00 | サークルタイム(はじまりの会) 曜日や天気など、日常的な英語を覚えます |
10:00 | 午前の活動 朝の活動は休憩を挟んだ2部制で、フォニックス(※)やライティングなどを学びます |
12:00 | 昼食 |
13:00 | 午後の活動 体育や工作など、想像力を養うテーマ学習を行います |
14:40 | サークルタイム(終わりの会) その日の復習をして宿題を受け取ります |
15:00 | ショートコース保育終了 |
18:15 | ロングコース保育終了 このあとは延長保育時間となります |
19:00 | 全保育終了 |
プリスクールのなかにはショートコースのみのところもあるので、1日のスケジュールについても事前確認をしておくと安心です。
インターナショナルスクール(プリスクール)卒園後の小学校はどう決める?
プリスクール卒園後はどうすればよいのでしょうか? 続いては、卒園後の選択肢と、選ぶうえで大切なポイントをご紹介します。
付属のインターナショナルスクールに進学
ひとつ目の選択肢は、卒園したプリスクールの主体となっているインターナショナルスクールに進学することです。身につけた英語力を維持・向上させるにはオススメの選択肢といえます。
しかし、インターナショナルスクールの多くは文部科学省が認定した一条校ではないため、義務教育を受けたことになりません。そのため、保護者は就学義務違反になることや、地域によっては子どもが国公立中学に進めないこともあります。
入学を希望するインターナショナルスクールが一条校であるかのチェックをし、一条校でない場合は中学校・高校・大学への進学をどうするか、あらかじめ調べておく必要があります。
日本の国公私立小学校に進学
ふたつ目の選択肢は、日本の国公私立小学校へ進学することです。インターナショナルスクールに比べ、英語に触れる機会がへり、英語力を維持しづらいというデメリットはありますが、インターナショナルスクール進学時の就学義務違反へのリスクや、学費の高さへの懸念もあり、プリスクール卒園者の多くがこちらを選択しています。
プリスクールで身につけた英語力をなるべくキープするには、英語の学童保育を利用するなどの工夫が必要になります。
小学校からインターナショナルスクールへ編入できる?
プリスクールを経験せず、小学校からインターナショナルスクールへ編入することも可能です。ただし、入学時点である程度の英語力がなければ、次の学年への進級が遅れることもあるでしょう。また、入学基準として保護者の英語力が必要な場合もあります。
そのため、編入を希望するのであれば、子どもだけでなく保護者の英語力も高める必要があります。また、希望のスクールが一条校でない場合は、市町村や教育委員会と相談しなければいけません。
これらの多くの準備が必要となることから、小学校からインターナショナルスクールへの編入を希望する場合は、事前に手続きの流れや英語学習の見通しなどを立てておく必要があります。
インターナショナルスクールへの進学は、未就学児の時点で検討しよう
インターナショナルスクールは進学先のひとつです。しかし、小学校からの編入は難しく、未就学児の時点でプリスクールやその後の進路もあわせて見通しを立てておく必要があります。
学費や義務教育外であることなど、まだまだ難しい選択肢ではありますが、少しでも興味のある方は、子どもに合ったスクールを見つけてみてくださいね。
【引用】
(※1)「【全国に展開する英語保育園(プリスクール)】キンダーキッズ インターナショナルスクール – スクールでの1日」
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