慣らし保育はこう乗り切る! 先輩ママに聞くスケジュール&コツ

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保育園入園で、まず気になるのは「慣らし保育」。職場復帰を目前に、思ったようにはいかない場合も多々あるようです。現在、1歳~3歳のお子さんをもつ先輩ママに、最近の慣らし保育事情を伺いました。

目次

慣らし保育は1~3週間が多い

「慣らし保育」は、保育園の生活に慣れるために設けられています。

地域や保育園の方針によってさまざまですが、大体が1~3週間。

1週間の場合のスケジュールの例(0歳児クラスの場合)

  • 初日~3日目…1~2時間 ミルクを飲んで帰る
  • 4日目…お昼まで 離乳食などを食べる
  • 5日目…お昼寝まで
  • 6日目~…夕方(契約時間の最後)まで

期間にかかわらず、はじめの2~3日は1~2時間滞在して、ミルクを飲んで帰ることが多いようです。

期間を2~3週間とっている所では、2週目でお昼寝まで過ごしたり、子どもの様子に合わせて2週目後半からフルタイムのお預かりだったりしたそう。

慣らし保育時間中のママの過ごし方

  • 短い時間の日は、職員室で他のママと待たせてもらった(希望者は待たせてもらえた)
  • 預ける時間がお昼までになってからは、家事をしていた
  • フリーで仕事をしているので、隙間時間に仕事
  • 体力回復のために昼寝
  • 近場のカフェに行った
  • 家でテレビの録画を見た

預ける時間は決まっていても、子どもがミルクや水分を摂れない場合や、急に体調が悪くなった時は、すぐに呼び出しがかかります。

いつお迎えになっても動けるように、工夫されているママが多かったです。

泣きっぱなし、ミルクを飲まない場合は期間の延長もあり! 職場復帰は余裕をもって

基本的な期間は、保育園によって決まっていますが、場合によっては期間が延長になることも。

ミルク、水分を摂れない

体の70%以上が水分でできている子どもにとって、水分不足は深刻な状況に陥ることがあるからです。

泣きっぱなし

保育士はプロ。子どもが大泣きしたぐらいで、慌てて保護者を呼ぶことはありません。

ただ、泣きすぎて吐いてしまうなど、その子にとって負担が大きいと判断すると、早めのお迎えになったり、期間延長になったりする可能性があります。

また、「職場復帰の時期が決まっているから、どうしてもここまでに慣らしたい」、「慣れるまで時間をかけたいから、期間を少し長めに設定したい」など、園と相談して調整できる場合もあるようです。

園と職場、両方の調整が必要ですが、職場復帰日の1か月前くらいに慣らし保育をスタートできれば、気持ちの余裕もできます

慣らし保育期間のQ&A

慣らし保育で気になる質問を、エピソードとともに、まとめてみました。

Q1.預ける時、お迎えの時、泣いて泣いて…。本当に園に慣れるか心配。

A1.絶対に慣れる! 先生が柔軟に対応してくれる。

  • 「ここに来るとママがどこかに行っちゃう」と気づいたようで、しばらく泣いていたようです。
  • お迎えラッシュの時間帯は、他の保護者を見て泣いて、私が迎えに行く頃にはギャン泣きでした。
  • ひたすら泣いていました。泣き疲れて寝る…起きたら泣くといった毎日。
  • 送り迎えは泣いていましたが、先生にだっこされると泣きやみ、ハイハイしたり、少しずつ笑顔を見せたりするようになったそうです。

後ろ髪を引かれる思いですが、保育士さんが上手に子どもの相手をしてくれて、少しずつ慣れていきます。心配なら「今日の様子はどうでしたか?」と聞いてOK! 園によっては、連絡ノートに様子を書いてくれます。

上のコメントで、お子さんがずっと泣いていたと教えてくれた先輩ママがいましたが、お子さんは、今では保育園も先生も友だちも大好き! 毎日元気に登園しているそうですよ。

Q2.慣らし保育期間に発熱! 休んでしまったら延長はある?

A2.園による!

保育園との契約状況によっても変わりますが、保護者の意向を聞きつつ、延長する保育園があるという回答が目立ちました。

入園予定の保育園でしっかりと確認するのがよさそうですね。

Q3.離乳食どころか、ミルクや水も飲まない。保育園ではどう対応してくれた?

A3.水分が摂れない時は、長くてお昼まで。保育士さんも試行錯誤してくれる。

水分不足は、幼い子にとっては危険が伴うため、長くてもお昼でお迎えになります。

哺乳瓶を嫌がる時は、スプーンを使ってくれていたという声が多かったです。

  • ミルクはスプーンで一さじずつ。少しずつ哺乳瓶でも飲めるようになってくると、先生が毎日「今日は○cc飲めましたよ」と報告してくれるのが嬉しかったです。
  • 家で飲ませているミルクの種類を聞いてくれて、あまりにも飲まないときは対応してくれました。
  • 哺乳瓶の乳首を持参していましたが、なかなか飲まず、園にあるもの(消毒済み)でも試してくれました。
  • いろいろな先生が交代でミルクに挑戦してくれて、最終的に3歳児クラスの男性の保育士さんで初めて成功。担任の先生はショックを受けていましたが…(笑)

Q4.夜泣きが増えた…おうちでどう対処した?

A4.だっこ!

  • 寝る前にできるだけだっこした
  • 目覚めて泣いたときには「ママここにいるよー」と、安心できるよう声をかけました
  • ミルクを飲みたがれば飲ませて、あとは早く寝られるよう祈りました。
  • 休日はパパがだっこしたり、午前中は別室で休ませてくれたりしたので、平日の夜泣きは私ががんばりました!
  • とにかく体を休められるように、少しでも寝られるように、眠るまでだっこしていました。

環境が変わったり、興奮したりして、子どもが夜に泣いてしまうことも。そんなときは、だっこで付き合った方がたくさん!

職場復帰に向けて、余裕のない期間でもありますが、環境が変わってがんばっているお子さんを受けとめるよう、ママもがんばっていたのですね。

慣らし保育で先輩ママが心がけたこと

慣らし保育期間中や、慣らし保育が始まる前に、先輩ママはどのようなことを心がけたのでしょうか?

  • 1日のスケジュールを考えた。起きる時間から、夫との家事・育児の分担など。手探りで、期間中に少しずつ調整していきました。
  • 寝る時間から逆算して、ご飯やお風呂などの時間を決めた。
  • 期間中に子どもが体調を崩したこともあって、いっしょに風邪をひかないよう気を付け、かかりつけの小児科を自宅の近くに変えました
  • パパと、送り迎え係と買い出し係で分担しました。いる物をラインで共有したり動ける方が用事を済ませたり。
  • 期間中は子どもが疲れていると感じたので、遠出は避けました
  • 完全母乳だったため、入園前の1ヶ月間ほど哺乳瓶の練習をしていました。
  • 休日の家事はほどほどに、娘ファーストで動きました

徐々に保育園の生活時間に合わせていくことや、お子さんの体調に気を付けた先輩ママたち。

慣らし保育期間中は、お子さんが保護者の想像以上に体力を消耗しているため、できるだけゆったり過ごす時間を取れるとよいですね。

先輩ママから、これから慣らし保育を迎えるママへ

最後に、先輩ママから、慣らし保育の思い出や「自分の時に知っておきたかった!」ことを教えてもらいました。

  • 家での子どものこと(食べない、寝ない、かかりつけ医)などを、園の先生に相談したり、他のママと話すきっかけにしたり、たくさん話していくのがいいと感じます。
  • 着替えや汚れ物が多く、毎日洗濯しても追いつかなかった! 洋服や肌着、スタイなどは多めに用意するのがよいと思います。名前は、面倒でもアイロンのネームタグが長持ちしました。
  • 家でよく歌っていた歌を先生に伝えておきました。その歌を歌うと一瞬泣きやんでいたみたい。
  • 大型ベビーカーに乗ってお散歩に出かける姿が見えた時、親の手を離れて、先生たちがこの子の世界を広げていってくれるんだなと思うと、感動して涙ぐんでしまった
  • あまりにも泣くので、「保育園に入れるのかわいそうかな」「仕事やめたほうがいいのかな」と思うことがありました。けれど、今、園の先生と笑顔で触れ合ったり、自分からお友だちに歩み寄ったり、いってらっしゃいと手を振ってくれたりする姿を見て「楽しそうでよかったな」と安心します。子どもは親が思っている以上に、環境に柔軟に対応できるので、同じように悩んでいる方は心配しなくても大丈夫ですよ。

今はにこにこ登園している先輩親子にも、慣らし保育の大変な時期はあったのです。

ここでご紹介した例もぜひ参考に、お子さんも保護者も、無理なく慣らし保育に臨みましょう。

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