【せいろでおやつ】しっとりふんわり。シンプル蒸しパン簡単レシピ／今井ようこ

思った以上にかんたん！ 「蒸しおやつ」の基本の流れ

蒸しおやつ作りに、難しいテクニックは必要ありません。
混ぜて、型に入れて蒸すだけで､ ふんわりほかほかのおやつが完成します。

①　生地を作る／粉類を合わせる

まずは粉類を合わせてゴムべらで混ぜます。
全体を均一に、ふんわりと混ぜることで、ふっくらとふくらみ、食感のよい蒸し上がりになります。

②　生地を作る／粉類と液体を混ぜる

別のボウルに卵と砂糖をよくなじませ、そこに豆乳、油を加えて乳化させてから、粉類
と合わせます。
先に液体を混ぜておくことで粉類と混ぜやすく、作業がスムーズ。

③　型に流し入れる

型に流し入れます。
型は丸型でも、パウンドケーキ型でもお好みのものでOK。耐熱のボウルや小さいせいろも型として使えます。
生地ができたらすぐ蒸し始めます。

④　蒸す

生地作りと同時にお湯を沸かしておきます。
しっかり蒸気が上がったところにのせるのも、ふっくら蒸し上げるポイントです。
出来上がりは竹串を刺して生地がつかないか確認して。

せいろの扱い方

せいろは、木製や竹製。
せいろならではのお手入れのポイントがありますので、覚えておきましょう。

①　新しいせいろは

新品のせいろを使うときは、鍋にたっぷりの湯を沸かし、なにも入れずに15分ほど“から蒸し”をしましょう。
ほこり、木や竹のカス、においが取れ、食材のにおいもつきにくくなります。

②　器ごと蒸すときは

せいろに器を入れて蒸すときは、ふきんなどを細長く折ったものを器の下に敷いておくと、蒸し上がりもスムーズに取り出すことができます。
ふたをして、ふきんの端をふたの上に折り込んで蒸します。

③　使ったあとは

せいろは長時間水につけたり、洗剤で洗うのはNG。
使い終わったらぬらしたふきんやキッチンペーパーでさっと拭けばOKです。
油などで汚れがついてしまったときはさっと水洗いしても。

④　片付ける前に

せいろは湿気に弱いので、しっかりと乾燥させてからしまいます。
風通しのいい場所で陰干しをしましょう。
ふたをしたままでは湿気がこもってしまいカビの原因になります。
ふたははずして乾燥させましょう。

せいろでおやつレシピ／ミックスベリー蒸しパン

ピンクの生地は見た目もかわいくて、ふたを開けた瞬間、気持ちが高まります。
きゅんと甘ずっぱいトッピングもうれしい。

●材料 （直径12×高さ6cmの丸型1台分）
A
米粉…90g★
片栗粉…10g★
アーモンドプードル…10g
てんさい糖 …30g
ベーキングパウダー …小さじ1
塩…ひとつまみ

B
ミックスベリー（冷凍）…50g
豆乳ヨーグルト（無糖）…70mL
豆乳（無調整・または水）…適量
植物油…大さじ1と1/2
レモン汁 …小さじ1
※豆乳ヨーグルトは、普通の乳ヨーグルト（無糖）でも代用可能

ミックスベリー（トッピング用）…適量

●作り方
① トッピング用のミックスベリーは、キッチンペーパーにのせて解凍しながら汁けを取る。

② Aを大きめのボウルに入れ、ゴムべらで均一に混ぜる。

③ Bのミックスベリーと豆乳ヨーグルトをハンドブレンダーなどでなめらかに攪拌する。
別のボウルに移し、豆乳を加えて全体で140gにする。
他のBも加えて泡立て器でよく混ぜる。

④ ②に③を加えてゴムべらでよく混ぜる。
オーブンシートを敷いた型に流し入れて①をのせ、蒸気の上がったせいろで30分ほど強めの中火で蒸す。

蒸し立てのおいしさを味わえるのは手作りならでは。

この本で多くご紹介しているのが、しっとり軽やかなおやつの蒸しパン。

今回は米粉と小麦粉の両方の配合をできる限り載せています。
米粉はもちもちとして、本当に蒸しパンと好相性だと感じますし、小麦粉で作る蒸しパンも食感が米粉と違い、歯切れよくふわふわに仕上がり、どちらもとてもおいしい。ぜひその時々で選択して楽しんでいただけたらと思います。

そして、私はいつも植物性素材のみのお菓子を紹介していますが、蒸すおやつといえばプリンが欠かせません！
卵を使ったプリン、使わないプリン、それぞれ食感の違うプリンをご紹介しています。
こちらもぜひ、状況に応じて作っていただけたらなと思います。

蒸し立てのおいしさを味わえるのは手作りならでは。
ふんわりと立ち上る湯気をまとったせいろを使ったおやつやごはんで、 ふわふわと軽やかに、心も体もおだやかな日々が過ごせますように。