【食育は賢さの土台になる!】脳の成長をサポート&学習効率を上げる食べ物とは⁉/藤田敦子さんの“賢い子”を育てるポジティブ教育法

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【食育は賢さの土台になる!】脳の成長をサポート&学習効率を上げる食べ物とは⁉/藤田敦子さんの“賢い子”を育てるポジティブ教育法

シングルマザーで2人の息子さんを難関私立中高一貫校、そして公立大学医学部現役合格へと導いた藤田敦子さん。現在は一般社団法人日本ぺたほめアカデミー協会代表理事として、主に小学3年生までのお子さんのいるご家庭を対象に、“受験子育て”にまつわる相談を多く受けていらっしゃいます。

ここでは小学3年生までのお子さんのおられるご家庭向けに、親子関係や家庭学習、中学受験に関することなど、さまざまな視点から藤田さん流の“幸せな子育て&賢い子を育てる”ためのアドバイスを発信していきます!


取材・文/細川 麻衣子 写真提供/日本ぺたほめアカデミー協会

目次

≪第6回(毎月1回公開/全12回)≫

今回は、食育の観点を絡めながら、藤田さん流の❝食べると賢くなれる食べ物❞をお伝えします。普段から常に気にかけていたことから、テストや受験期を乗り切るために取り入れたものまで、ぜひ参考にしてくださいね。

❝食❞は保護者ができる最高の勉強サポート!

保護者が子どもにしてあげられる最大の支えのひとつ、それは❝食❞です。小学生にとって、勉強や運動は子ども自身の努力が必要ですが、❝食❞は保護者次第。子どもが何を食べるか?は、保護者にかかっていると言っても過言ではありません。

私は、「❝食❞は体を作る=脳を作る=賢さにつながる」と信じています。

だからこそ、息子たちの❝食❞には、幼少期からさまざまなことに気を遣ってきました。私自身、食べることが大好き&健康オタクなので、多くの本を読んだり、テレビ番組で紹介された情報を参考にしたりと、とにかく片っ端から試してきました! ここではその中でも我が家的に息子の学習サポートにつながったと感じたものをお伝えします。

まずその軸、
【❝食❞を大切にする~藤田家の食育・実践ポイント~】はつぎの3つです。

① 親子で❝いっしょに食べる時間❞を楽しむ
高学年になると塾などもあるので、毎日は難しいかもしれませんが、できるタイミングでよいので、親子のコミュニケーションにぜひいっしょに飲食する時間を作ってみて下さい

我が家の場合、息子たちが幼児の頃から「お風呂上りには牛乳!」とし、親子3人で「はい。手を腰に当てて牛乳を飲む(笑)!」って、お決まりの❝いっしょに飲む!❞ことをしてました。寝る前にタンパク質を取ると、良質な睡眠が得られると信じていたからです。

② 日常会話の中で❝食(栄養素)❞について触れる
→ただ漫然と食べるのではなく、食の効能や大切さも意識したいもの。そのためには、保護者が積極的に食や栄養素の話を子どもにしてあげると良いでしょう。

息子がイライラしている様子のときは「大変! カルシウム不足やからチーズ食べとこう(笑)!」など、ギャグっぽい会話の中でも栄養素に触れるなど、小さい頃から❝食❞を意識していました。そのおかげか、今では大人になった息子から「ちゃんと野菜食べるようにしてるよ。自炊もしてる」と、食を大切にしていることを話してくれます。

③ 子どもといっしょに❝選ぶ・決める・作る❞機会をつくってみる
ただ❝食❞を「与える」のではなく、「いっしょに選ぶ・決める・作る」ができると、子どもが❝食❞に対して積極的になります。例えば、お弁当箱を自分で選んだものにすると愛着がわきますし、苦手な食材でも自分で調理してみたら食べてみようと思え、一口がすすみます。子ども自身が「食べてみたい」と思えるキッカケをつくることも大切なポイントです。

息子はピーマンが大の苦手でしたが、あるときいっしょに調理をして「じゃこピーマン(炒め)」を作ったのです。これを食べたときに「けんごの作ったじゃこピーマン、魔法のピーマンやな!むっちゃ美味しいやん♡」と褒めると、それ以来苦手だったピーマンを克服! さらには、すすんで料理をするようになりました。

いっしょに作った『じゃこピーマン』
いっしょに作った『じゃこピーマン』

脳機能を成長させる❝青魚❞で学習効率UP!

青魚は、脳の働き・成長に良い成分がたくさん含まれているので、受験生にはもちろん、小さな子どもにも本当におすすめの食材です。

【青魚の健康&学習効果】
DHA(ドコサヘキサエン酸)で脳がクリアに→記憶力・学習能力・注意力を高める
EPA(エイコサペンタエン酸)で血流改善→脳に酸素が届くことで集中力・認知機能が高まる
たんぱく質・ビタミンD・鉄なども豊富→脳を成長させ、疲れにくくなる など

青魚(イメージ)
青魚(イメージ)

大人ならシンプルな塩焼きで頂くのがおいしいかもしれませんが、お魚が苦手な子や小さな子には「蒲焼き」はいかがでしょうか? 我が家では普段はもちろん、息子たちが中高生の頃は模擬テストの前や、本番の試験が近づくと必ず食べさせていました

●サンマ(青魚)の蒲焼き

冷凍は3枚におろした生のもの。これからの季節はサンマが旬ですが、青魚ならイワシやサバなども、コスパがよいのでおすすめです。
(1)サンマを3枚におろし、両面片栗粉をまぶす
(2)オリーブオイルでカリッとなるまで焼く
(3)砂糖・みりん・しょうゆで味付け
(4)ごまをふりかけてできあがり!

サンマの蒲焼き(イメージ)
サンマの蒲焼き(イメージ)

息子が医学部に合格したあと、同じ高校から東京大学へ現役合格されたお子さんのお母さまと話す機会があったのですが、そのとき「魚→肉→魚って、魚を一日おきに出して、栄養のことをすごく考えてました」と、おっしゃっていました。「うちも同じことしてた」と話が盛り上がりましたが、このエピソードからもやはり魚は、学習の強い味方だと思います。

≪関連記事≫【子どもの魚嫌いを克服させたい!】子どもがおいしく魚を食べられるかんたんレシピ4つ

タンパク質多めの食事が大切!

タンパク質多めの食事は、体づくり&脳の成長をサポートしてくれるので、育ち盛りの子どもにはもちろん、大人の健康にも良い食事スタイルです。

【タンパク質の健康効果】
筋肉の成長を促す
代謝が上がりやすくなる
免疫力を維持する
集中力・やる気が出やすくなる など

タンパク質の食材(イメージ)
タンパク質の食材(イメージ)

元薬剤師の私の父からも「タンパク質を摂るよう心がけると良い」と助言があったことから、息子たちの離乳食から大学受験までずっと、肉・魚・たまごなどのタンパク質を多めに摂れる食事を意識してきました

●おやつにぴったり♪「お月見団子」

幼児期から楽しくタンパク質を摂れるといいですよね。我が家は食事に加え、おやつでもタンパク質を摂れるよう工夫していました。これは幼稚園の頃からいっしょに作っていた、団子です。息子たちはねんど遊びのようと喜んでいました♪ 今なら季節の行事にかけて「お月見団子」としてもおすすめです。

お月見団子(イメージ)
お月見団子(イメージ)

【材料2つ!簡単団子の作り方】
■用意するもの
・白玉粉 85g
・絹ごし豆腐 100g
(1)ビニール袋に白玉粉と、絹ごし豆腐を入れて白玉粉のダマがなくなるまでよくもみます。
(2)サイズが均一になるように手でちぎり、丸めた団子を、沸騰したお湯に入れます。
(3)お団子がお湯の中で浮いてきたらさらに1分ゆで、冷水にとって、水気をしっかりとれば出来上がり。
(4)あんこやきな粉などをかけてアレンジを楽しんで♪

簡単に作れてタンパク質も摂れて美味しいし楽しい!! 一石❝四鳥❞です。ぜひ作ってみて下さいね。

●集中力・思考力・記憶力をサポートする「納豆」

次男と私は納豆が大好きなのですが、長男は苦手でした。でも長男が中学受験を控えた6年生のとき、あるテレビ番組で❝納豆は頭に良い※1❞との情報を得ると……これを聞いた長男は、「頭良くなるなら納豆食べる!」と、自らがんばって食べていました(笑)。

納豆(イメージ)
納豆(イメージ)

※1納豆はタンパク質をはじめ、ビタミンB群やナットウキナーゼが豊富。これは、脳の働き(集中力・思考力・記憶力を高めるなど)をサポートする効果があると言われています。また、納豆は発酵食品なので、腸内環境を整えることができます。これは脳が働きやすい環境をつくっているということで、結果的にストレス軽減にも良いとされています。

●朝ごはんは「タンパク質×糖質」

朝に「タンパク質×糖質」の組み合わせが良い理由は、脳と体を効率よく“スイッチオン”できるから! 集中力・やる気・代謝機能がしっかり立ち上がり、昼まで持続するそうです。

朝食に「タンパク質×糖質」(イメージ)
朝食に「タンパク質×糖質」(イメージ)

我が家の朝食は、たまご料理1品・パン・ヨーグルトを欠かさず出していました。息子たちは「朝はパンがいい」と言っていたので、ジャムを塗ることで糖質を摂れるようにしました。

ヨーグルトは朝食に限らず、なるべく毎食取り入れていました。(小学生は学校給食があるので、朝と夜・間食などで摂っていました)。プレーンヨーグルトには、干しブドウやベリー系、バナナを入れ、はちみつをかけるのが定番。また、受験期は飲むヨーグルト『R-1』を3人全員毎日1本ずつ飲んで、インフルエンザなどの風邪・感染症対策をしました

親子で❝食❞にまつわるコミュニケーションをとりながらも、ポイントをしっかり押さえることで、子どものからだや脳を成長させ、学習をサポートしてくれる❝食❞を取り入れてみてくださいね。

≪関連記事≫【朝イチから集中力が高まる!】頭がよくなる小学生の朝ごはん5選[専門家監修]

今回は、食育の観点をはじめとした藤田さん流の❝食べると賢くなれる食べ物❞をお伝えしました。

次回10月は、『勉強と睡眠の話』をお届けします。その後も学習や受験へのアドバイスをはじめ、子育ての悩み相談まで、さまざまなテーマで藤田さんにお話を伺っていきます! お楽しみに♪

この記事の監修・執筆者

一般社団法人日本ぺたほめアカデミー協会 代表理事 藤田 敦子

一般社団法人日本ぺたほめ®アカデミー協会代表理事。ぺたほめ®医専アカデミー代表。日本心理学会認定心理士・日本心理学会正会員。同志社大学文学部心理学専攻卒業。

息子二人を洛星中学校・高等学校卒業後、京都府立医科大学医学部医学科現役合格(現在は二人とも現役医師)に導いたシングルマザー。現在は、ご自身の子育てで培った「ぺたほめ®教育法」で多くの保護者から教育・育児相談を受けている。

子どものやる気と自信を育てる「ぺたほめ7日間無料メール講座」

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著書『受験も人生も楽しめる! 3~9歳 理系脳・運動脳が育つぺたほめ親子あそび』1,650円(税込)/小学館

著書『母親が変わればうまくいく第一志望校に合格させた母親がやっている子育て39』1,650円(税込み)/講談社

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