大人になってみて改めて思う、「習い事」へのあこがれや後悔。「○○をやっておけばよかったな」「あの習い事、続けていれば今は違った人生だったかも…」などという思いから、ついついわが子に熱く習い事を勧めてしまうこともありますよね。また、他の家庭の習い事事情についても気になってしまうもの。そこで、4歳から6歳のお子さんをもつ保護者の方々126人にアンケートを実施! 大人になってみて「やっていてよかった」「やってもむだだった」「友だちのあの習い事、うらやましかった」などなど、習い事に関するあれこれを聞いてみました。
※アンケート調査:モニプラファンブログ「学研の幼児ワーク編集部調べ(2021年4月実施 126名)
文/おけいこラボ編集部
保護者が子どもの頃やっていた習い事の一番人気は「ピアノ」
まずは、「子どもの頃、どんな習い事をしていましたか?」という質問。最も多かったのが「ピアノ」でした。続いて「習字」「水泳」と、今の子どもたちにも馴染み深い習い事が続いています。時代を超えても、人気のものは人気、ということなのですね。
また、「英会話」や「そろばん」「絵画」など、日常生活でも役に立つ習い事もランクイン。
その他にも、
「琴」
「アイススケート」
「よさこい」
など個性的なものから、
「ダンス」
「空手」
「バスケ」
「陸上教室」
などの運動系まで、多種多様な習い事がありました。
子どもの頃に、習い事をやってよかったと思う人が大多数
次に、「子どもの頃、習い事をやっていてよかったですか?」と質問しました。すると、90%近い人が「はい」という回答。やってみたことは無駄にならない、ということなのでしょう。そこで、「どんなときに、習い事をやっていてよかったと思いますか?」という質問には…。
最も多かった、「ピアノ」を習っていた人は…
「楽譜が読めるだけで、音楽の授業があまりにも簡単に思えました」
「学級対抗の音楽発表会で、ピアノ伴奏者に選ばれて誇らしく思ったのが、今でもよい思い出です!」
「今でもときどき弾いて楽しんでいます。趣味があるのがうれしい!」
「幼稚園教諭です。ピアノを習っていたおかげで、資格をとるときも現場でも、かなり役立ちました」
「リズム感が身についている気がします」
「子どもが生まれてから、ピアノの音を聞かせたり、音遊び、うた遊びを楽しんだりしています。音楽がある生活は感受性が豊かに育つ気がします」
「集中力や度胸がつきました。コツコツと練習する必要があるため、努力の大変さも実感。できたときの達成感を味わえました」
ピアノをはじめとして、楽器ができる子は学校でも人気者。大人の趣味としても憧れますね。
続いて、2番目に多い「習字」を習っていた人は…
「字がきれいだと、なにせ恥ずかしくない!」
「さまざまな書類や、子どもの提出物、私物に名前を書くときなど、堂々と書けます」
「のし書きが得意です」
「年賀状の宛名書きもスラスラ書けます!」
「冠婚葬祭の名前書きには困らないし、社会人になって、文字で恥ずかしい思いをすることがないのがよかったです」
「字がきれいだねとほめられたとき、習っていて本当によかったと思います」
習字は、「大人になってから恥ずかしい思いをしなくて済んだ」という人が多いようです。確かに、きれいに字を書ける人は、それだけできちんとした印象を与えますよね。
3番目に多い「水泳」を習っていた人は…
「小学校の水泳の授業が楽でした。水泳のテストもあって、成績がつくので、習っていてよかったと思った記憶があります」
「身体が丈夫で持久力もつきました」
「大人になってからも、ジムのプールで思う存分泳げます。体力づくりやダイエットなどに役立ちます」
「プールや海に遊びに行っても、泳げるので安心感がありました」
「水泳の授業で、フォームがきれいだとベタ褒めしてくれる先生が、常に私を見本にしてくれたので、自分のやっていたことに自信をもつことができました」
小学校のプールの授業では、水泳をやっている子がキラキラ輝いて見えましたよね。大人になっても、ジムで華麗に泳いでいるなんてうらやましい!
友だちがやっていてうらやましかった習い事は
次に、「子どもの頃、友だちがやっていてうらやましかった習い事」を聞いてみました。一番多いのは、やはり「ピアノ」。続いて「バレエ」「水泳」と続きます。なにを聞いても「ピアノ」と「水泳」は強い! 具体的には、
「合唱コンクールのとき、ピアノを弾いている子が目立っていて、うらやましかった」
「学校の水泳の授業で、水泳を習っている子たちがとても上手にクロールをしていてうらやましかった」
などなど。習っていた人の優越感は、“はだかの王様”ではなかったことが伺えます。
また「バレエ」に対しては、
「バレエをやっている子は、姿勢もよく、立ち居振る舞いもかわいらしく感じた」
「衣装がきれいだし、華やかなイメージがあった」
「お金持ちっぽい、姿勢がよい、品がある!」
「バレエをしていた友だちは、大人になった今でもきれいな立ち姿で、首元がしなやか」
という声が聞かれました。バレエ経験者は、立っているだけで優雅な雰囲気。身体が柔らかいのも魅力ですね。
そのほかは、「英会話」「そろばん」などのインテリジェンス系や「ダンス」「テニス」などの“おしゃれな”運動系が人気。
「英会話」にあこがれた人は
「簡単な単語も意味がわからなかった私。すでにできている友だちを見たら、もう自分には無理だと挫折しました」
「外国人の先生相手に、楽しそうに話している姿がかっこよすぎた」
「そろばん」にあこがれた人は
「暗算が速くてすごい!と思いました」
「スラスラ計算していて、かっこよかった」
「ダンス」にあこがれた人は
「ヒップホップとか、かっこいい」
「かっこよく踊ってみたい」
「テニス」にあこがれた人は
「おしゃれなスポーツって感じ」
「中学に行って、テニス部に入りましたが、小さい頃からやっている子はレベルが段違い」
などなど。勉強系でも運動系でも、なにかひとつ特技をもっている人は、輝いて見えるようです。
今、子どもに習わせたい(習わせている)習い事の一位は「水泳」
最後に、「今、子どもに習わせたい(習わせている)習い事」について聞きました。ここでも一番人気は「水泳」。続いて「英会話」「ピアノ」と続きます。
わが子の将来を考えてか、「英会話」を習わせたい保護者が多いのが特徴的ですね。
「水泳」を習わせたい人の理由は、圧倒的に「体力をつけさせたい」。他にも「海で自分の命を守るため」「体幹を鍛えるため」など、丈夫で健康に育ってほしいという親心が伺えます。
「英会話」と答えた人の理由は、「将来必ず必要になるから」「自分が苦手だから、わが子には小さなうちから英語を身近に感じてほしくて」と、子どもの将来を見据えた意見が多数聞かれました。
「ピアノ」と答えた人の理由は、「子ども自身がやりたいと言ったので」「子どもが興味深そうにピアノで遊んでいたので」など、子どもの興味にこたえる形で始めるケースが多いようです。
「わが子になにを習わせようかな」と悩み始めると、きりがありませんが、どんな習い事でも、きっと将来「やっていてよかった」と思う瞬間はあるようです。とはいえ、実際にやるのは子ども自身。親の思いばかりが一人歩きしないように、子どもの気持ちに寄り添いながら、楽しく学べる習い事を見つけていきたいものですね。
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