【最新知育おもちゃも!】おもちゃのプロに聞きました! 知育おもちゃはどう選んでどう遊ぶ?

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いよいよ冬休み。年末年始にかけて、お子さんへのプレゼント選びにも本腰を入れるころではないでしょうか。
プレゼントの候補としても人気の「知育おもちゃ」について、東京おもちゃ美術館ミュージアムショップ アプティ東京 副店長の多田亮介さんに、適切な選び方やオススメおもちゃを教えていただきました。

お話/多田亮介(東京おもちゃ美術館ミュージアムショップ アプティ東京 副店長)

目次

1 知育おもちゃってどんなもの?

そもそも「おもちゃ」は、

●人と人をつなぐツール

●赤ちゃんが初めて出会う芸術

です。

生まれたばかりの子は、保護者がおもちゃを動かして見せるなど、“子どもと保護者とおもちゃ”という空間で完結しています。

それを経て、2歳ごろには子ども一人でおもちゃで遊ぶことができるようになっていきます。

3歳ごろになると、おもちゃを介して友だちと遊んだり、家族以外の大人ともやりとりしたりできるようになってくるため、複数人で遊べる積み木やアナログゲームなどのおもちゃがオススメです。

これを踏まえた上で、アプティでは知育おもちゃを

●子どもの発達を促すもの

●子ども自身が考えて遊びを展開できるもの

と考えています。

たとえば、ものを目で追い出すころの0歳の子にビー玉が転がるおもちゃを見せたとしても、速くて目視で追いつけません。子どもが追えるゆっくりとした速さのおもちゃが、発達段階に合っています。

発達段階に合わせたものに、子どもの興味のある動きや色、形などが加わると「どうなるのかな」「もっと見たい!」とさらに目で追うようになったり手を伸ばしたりするので、発達を促すことにつながります。

また、子ども自身が考えて遊びを展開するためには、遊び方がひとつだけでないことが大切です。

そのためには、いろいろな遊びに発展できるシンプルな積み木や抽象的な形のおもちゃ、こどもの興味・感性をくすぐるものが適しています。

知育おもちゃのよいところ

知育おもちゃは、子どものさまざまな体験を積み上げられるのがよいところ。

たとえば、おもちゃには、動きのあるもの、なめる、嗅ぐ、触れる、音を聞くものなどがあり、それらを通してあらゆる経験ができるのです。

子どもが今、何ができるかを考えながら、興味をもっているジャンルの中から今より少し高度なおもちゃを選ぶと、発達を促し、「好き」や「得意」を育てることにつながります。

2節では、これらの知育おもちゃを選ぶときのポイントを紹介します。

2 子どもの興味>対象年齢>大人の与えたいもの の順番で選ぶ

せっかく買ったおもちゃでなかなか子どもが遊んでくれないのは、発達段階や興味に合っていないのかもしれません。

おもちゃには、目安としての対象年齢が設定されていることが多く、選ぶときの参考にはなりますが、オススメの選び方は、

子どもの興味>対象年齢>大人の与えたいもの

という優先順位です。

子どもが興味のあるおもちゃの見つけ方

とくに1~2歳ごろまでは知育おもちゃに限らず、保護者が選んで与えることが多いですが、できるだけいろいろなジャンルのおもちゃを試しながら、おもちゃで遊んだときの子どもの反応を見ることが大切です。

おもちゃは、実際に手に取り、子どもが興味をもつものを選ぶのがベストです。

東京おもちゃ美術館のように、いろいろなおもちゃで遊べるような施設に行くとわかりやすいです。

ほかに、おもちゃの実物でなくても、子どもの興味をはかることができます。

たとえば、公園でチョウチョウを見つけたときに、子どもが羽の色に興味があるのか? 羽の動きに興味があるのか? など、よく観察してみてください。

保育園に行っている場合は、保育士さんに保育園で好きなおもちゃや遊び、興味をもっているものを聞いてみるのもよいですよ。

知育おもちゃを教材にしない

知育おもちゃを、子どもの苦手な能力を伸ばすための教材にしてしまうと、とたんに子どもにとって負担になります。

知育おもちゃとして挙げられるものの中には、数の要素があるおもちゃなどがあるため、おもちゃを通して子どもに学ばせたいという方もいますが、もっと「知育」ということばを広域に考えてもらえればと思います。

シンプルで、子どもの発想や想像によって遊び方に変化の余地が何通りもある知育おもちゃを通して、子どもの性格や表現したいものが見えてくるので、子どもの長所を伸ばすものとしてとらえると、親子ともに気構えずにいっしょに楽しむことができるはずです。

子どもが興味をもっているジャンルで発達段階に即しているものから、保護者も気に入るような知育おもちゃと出会えると、さらに充実した遊びの時間になることでしょう。

3 オススメ知育おもちゃ9選

クリスマスや年末年始のプレゼントにもぴったりの知育おもちゃを紹介します。迷ったときは目安として、対象年齢も参考にしてください。

リング 0歳~

https://goodtoy-guide.com/?pid=128654343

四角い木のパーツをもつと、丸いパーツが不思議な動きで輪を回ります。

秘密は、丸いパーツの内側に入った磁石。

パーツが動くときの振動が手に伝わる感覚もおもしろい! ゆっくりと輪を回るので、0歳の子には大人が動かして見せると、じっと目で追いますよ。国産の木を使用しているとこもポイントです。

ワーリースクイグズ 0歳~

https://goodtoy-guide.com/?pid=170840020

シリコン素材でできた、ハンドスピナーのようなおもちゃです。裏に吸盤がついているので、机やお風呂の壁にくっつきます。カラフルな見た目や、回り続ける動きにくぎづけです。

外出先でスマートフォンにくっつけて、子どもに見せる活用方法もあるそうです◎

かくれんぼパズル 1歳ごろ~

https://goodtoy-guide.com/?pid=169956691

木の香りが刺激いっぱいのパズルです。虫たちと葉っぱのパーツの「さとやま」は、穴の中に虫を入れ、上から葉っぱを載せてかくれんぼ。

虫はそれぞれに合った大きさの穴に入るので、「どれに入るかな?」と、穴を探すのも楽しい遊び方です。

ツミニー 2歳ごろ~

https://goodtoy-guide.com/?pid=170025736

お家の上から積み木を入れて、下からトラックの荷台を差し込むと…。積み木が音を立てて、荷台に落ちてきます。音や、落ちる感覚が楽しいおもちゃです。

家に小さい人形を入れたり、積み木単体を積んだりしても遊べます。

コール 2歳ごろ~

https://goodtoy-guide.com/?pid=128655230

木でできた電話のおもちゃ。ボタンを押すとぎゅ~っと沈み込む感覚があり、おもしろい! 最大のポイントは、電話の子機がついていることです。その辺にあるおもちゃのバナナなどを子機に見立てなくても、親子で電話のやりとりをして、コミュニケーションがとれます。

ピクス 3歳ごろ~

https://goodtoy-guide.com/?pid=170856268

シリコン製の三角コーンと木の板を組み合わせて、積み上げて遊びます。

シンプルだからこそ、コーンだけ重ねたり、手のひらを土台にして積み上げていったり、一人でも、誰かといっしょにでも、遊び方に広がりが生まれます。

はぐるまグルグル 3歳ごろ~

https://goodtoy-guide.com/?pid=128655476

土台にたくさんあいた穴に歯車のパーツを差し込み、組み合わせます。うまくはめ込むと1つの歯車を回すと連動して、一斉にグルグルグル…。

土台をつないで歯車を回したり、ビー玉を歯車に乗せて移動させたりなど、試行錯誤が楽しいおもちゃです。

カタミノ 3歳ごろ~

https://goodtoy-guide.com/?pid=87621681

いろいろな形の­ピースを型に収まるようにはめ込むパズルですが、ちょっと変わったところは、はめ込む土台と使用するピースに指定があるところ。

3万通り以上もの答えがあり、じっくり思考しながら遊べるおもちゃです。

アルゴループ 5歳ごろ~

https://goodtoy-guide.com/?pid=163369872

数学講師が考案した、木製の立体パズルおもちゃ。枠を持ち上げると、木のパーツが上下して、中のビー玉が規則性をもって動きます。ビー玉の個数を変えると途中でビー玉同士がぶつかって動きを変え、考える力を刺激します。



気になる知育おもちゃはありましたか?

親子で新しい遊び方を生み出す楽しさもある知育おもちゃを、上手に選んで活用してくださいね。

この記事の監修・執筆者

東京おもちゃ美術館ミュージアムショップ アプティ東京 副店長 多田亮介

幼少期をおもちゃ美術館で過ごし、木のおもちゃに囲まれた生活を送る。5年間の保育士経験を活かし、【日本一、国産の木製玩具を取り揃えるお店】アプティで、木のおもちゃの魅力を日々発信している。

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