【小学生(低学年向け・中高学年向け)】読書感想文におすすめの名作本8選と書き方のコツ

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今年の夏休みは旅行や帰省など、予定をたくさん立てているお子さんも多いことでしょう。
しっかりと夏休みを楽しむためにも、宿題はきちんと済ませておきたいですね。
学校によって出される宿題はさまざまですが、ワークブックやドリルなどの勉強に加え、自由研究や観察日記、読書感想文などの提出が必要な場合もあります。
今回は読書感想文の書き方のコツと、小学生(低学年向け・中高学年向け)に適したおすすめの名作本を紹介しますので、参考にしてみてくださいね。

目次

小学生の読書感想文の書き方は?

読書感想文はどのような手順で書き進めればよいのでしょうか? 小学生でも高学年のお子さんであれば一人で完成できる子もいるかと思いますが、低学年やお子さんによっては中高学年でも、親のサポートが必要になるでしょう。お子さんが困っているようなら、本選びや大まかな構成などについて、相談に乗ってあげてください。

読書感想文は、主に次のような流れで進めていきます。

1. お子さんが興味のある本を何冊か読んでみる
2. 気に入った一冊を選ぶ
3. 導入・本文・まとめなど、大まかな構成を考える
4. 感想文を書く際に必要な関連情報を調べる
5. 下書きをする
6. 清書をする

読書感想文の本の選び方

【低学年向け】

イラストや写真が多い本であればお話を想像しやすく、飽きずに読みきることができます。まずは、文字が大きく読みやすいものを選んでみましょう。

また、身の回りに起こりそうな出来事や身近な遊びなど、お子さんの実際の生活や体験からストーリーが想像しやすいものを選ぶとよいでしょう。物語の内容が自分の状況とリンクし、親近感がわくことで、より具体的な感想を述べやすくなります。

【中高学年向け】

幼児のころに絵本で読んだことのある、世界の名作本などもおすすめです。時代を超えて読み継がれてきた名作は、ストーリーがわかりやすく、子どもの共感を得やすいものが多くそろっています。

幼児向けの絵本でも良いですが、同じ内容でも中高学年向けの文章量や挿絵が入った本もあります。読みごたえもあるので、感想文も書きやすくなるでしょう。

【低学年向けおすすめ名作本1】身近なわくわくがつまった小さな冒険ストーリー

「たんた」シリーズ

『たんたのたんけん 改訂版』
中川李枝子・作 山脇百合子・絵
幼児~小学校低学年向け
定価(税込):1,210円

くりの木まちにくらす、たんたと動物たちのゆかいな物語。誕生日にたんたの家に舞い込んできた、ふしぎなたんけん地図をたどってたどりついたのは……。

『たんたのたんてい 改訂版』
中川李枝子・作 山脇百合子・絵
幼児~小学校低学年向け
定価(税込):1,210円

郵便受けに入っていた、でこぼこチューブの持ち主は? たんたと動物たちは、力を合わせてなぞを追いかけます。身の回りの出来事が題材になっている、どこか手の届きそうな小さな冒険には、子どもたちの等身大の喜びがつまっています。

【低学年向けおすすめ名作本2】身近なあそびで、大勝負!

『なぞなぞのすきな女の子 新装版』『じゃんけんのすきな女の子 新装版』

『なぞなぞのすきな女の子 新装版』
松岡享子・作 大社玲子・絵
幼児~小学校低学年向け
定価(税込):1,430円

あるところに、なぞなぞのだいすきな女の子がいました……。はらぺこのオオカミと森で出会ったときも、なぞなぞでピンチを切り抜けます!

『じゃんけんのすきな女の子 新装版』
松岡享子・作 大社玲子・絵
幼児~小学校低学年向け
定価(税込): 1,430円

『なぞなぞのすきな女の子』の40年後に刊行された第2弾『じゃんけんのすきな女の子』。

女の子が、だいすきなじゃんけんで、とっても大事なことを決める大勝負に出ます。身近な遊びの一つひとつに、わくわく、ドキドキする子どもの心は、いつの時代になっても変わりません。

『なぞなぞのすきな女の子 じゃんけんのすきな女の子 50周年特別セット』
松岡享子・作  大社玲子・絵
幼児~小学校低学年向け
定価 2,860円 (税込)

松岡享子さん・作、大社玲子さん・絵で贈る、絵本から物語へのステップアップにぴったりの幼年童話シリーズ。発売50周年記念の新装版2冊が入った、特別セットです。

【中高学年向けおすすめ名作本1】失敗ばかり、でも前向き!

『小さい魔女』

『小さい魔女』
オトフリート・プロイスラー・作 大塚勇三・訳
ウィニー・ガイラー・絵
小学校高学年向け
定価(税込): 990円

主人公は、127歳の新米魔女。100歳を超えても魔女の中ではまだまだひよっこです。小さい魔女は、まだ参加を認められていない大きい魔女たちの踊りの輪にまぎれこんだのがばれて、1年後に「いい魔女」になるという約束をするはめになります。それなのに、そそっかしい魔女は、失敗ばかり……。

でも、彼女はいつも前向き! 読んでいて笑ってしまうようなドジをたくさんしながらも、めげずにチャレンジし、成長していきます。その姿を応援する子どもたちも、いつの間にか「自分もがんばろう!」と勇気づけられるのです。

【中高学年向けおすすめ名作本2】明るく楽しくピンチを切り抜ける!

「小さなスプーンおばさん」シリーズ

『小さなスプーンおばさん』
アルフ・プリョイセン・作 大塚勇三・訳
ビョールン・ベルイ・絵
小学校中~高学年向け
定価(税込): 990円

ある朝、目が覚めたら、ティースプーンくらいの大きさに縮んでしまったスプーンおばさん。でも、おばさんは落ち着き払って……「小さくなっちゃったんなら、それでうまくいくようにやらなきゃならないわね」。動物の力を借りたり、珍事件を引き起こしたりしながら、てきぱき困難を乗り越えていきます。

どうなっちゃうの? とあわててしまうような出来事も、楽しく、おおらかに解決していくスプーンおばさんから、目が離せません。

『スプーンおばさんのぼうけん』
アルフ・プリョイセン・作 大塚勇三・訳
ビョールン・ベルイ・絵
小学校中~高学年向け
定価(税込): 990円

ごく普通のおばさんが、突然スプーンくらい小さくなったり、元にもどったり。

「小さなスプーンおばさん」に続く第二作目。池におちたりカラスにつかまって空を飛んだり、次つぎにいろんなぼうけんをします。きばつな着想は前作以上の楽しさです。

『スプーンおばさんのゆかいな旅』
アルフ・プリョイセン・作 大塚勇三・訳
ビョールン・ベルイ・絵
小学校中~高学年向け
定価(税込): 990円

とつぜん茶さじくらいの大きさになるスプーンおばさん。スプーンくらいに小さくなるとふしぎなことに動物のことばが話せるようになるので、いつも犬やネコなど動物たちの力をかりて危機をきりぬけます。

今回はご亭主のオンボロ自動車に乗ってドライブ旅行へ。

ロングセラー児童書は大人も楽しめる

ご紹介したのは、暮らし方も、身の回りの風景も今とはかなり違う時代に書かれた名作4シリーズ。それでも、長きにわたって愛されているのは、きっと子どもたちならだれでも持つ「わくわく」「ドキドキ」をしっかりと捉えているからでしょう。

お子さんの読書感想文用にはもちろん、大人も童心に帰って楽しめるロングセラーの児童書。ぜひ、お手にとってみてはいかがでしょうか。

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